ビットコイン(BTC)は7月15日8時時点で6万4997ドルと、前日比+4.61%で取引されています。
直近24時間は、14日夜に発表された6月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を大幅に下回ったことを受けて急反発しました。前日はイランへの空爆再開とAI半導体株の暴落で6万2000ドル台まで下落していましたが、CPIを受けたリスクオンがこれを打ち消し、6万5100ドルまで上昇しています。市場が最も意識しているのは、インフレ鈍化による利下げ観測の高まりです。
値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート
直近24時間のBTCは、14日午前は6万2000ドル台で軟調に推移し、8時(日本時間、以下同じ)に24時間安値の6万1882ドルをつけました。
流れが変わったのは、21時30分の6月CPI公表後です。インフレが予想を大きく下回ったことでリスクオンが強まり、22時に6万3840ドル、15日0時には6万4744ドルへと急伸しました。その後も6万4500〜6万4700ドルで底堅く推移し、15日7時に24時間高値の6万5100ドルをつけ、8時時点では6万4997ドルとなっています。
前日の下落から一転して大きく反発し、6万4000ドルを挟んだレンジを上放れました。下値では6万1900ドル付近、上値では6万5100ドル付近が、それぞれ短期的に意識された格好です。
相場を動かした背景
予想を下回る6月CPIとリスクオン
今回の急反発の直接の要因は、市場予想を大幅に下回った6月のCPIです。
14日に発表された6月CPIは、総合(ヘッドライン)が前月比-0.4%と、2020年以来およそ6年ぶりの大きな下落となりました。前年比は3.5%と、市場予想の3.8%を下回っています。エネルギー価格の下落が主因です。FRBが重視するコアCPIも前月比+0.1%と2021年8月以来の低い伸びにとどまり、前年比は3.3%へと前月の3.4%から低下しました。
インフレの鈍化が明確になったことで、市場では利下げ観測が強まりました。FRBが7月末の会合で金利を据え置くとの確率は85.6%へと上昇し、金融緩和への期待からリスク資産全般が買われました。BTCもCPI公表直後に6万2000ドル台から6万5000ドル台へと急反発しています。
イラン情勢は緊張継続もCPIが上回る
一方で、前日に相場を押し下げた地政学リスクは残っています。
米イラン情勢では、トランプ大統領がホルムズ海峡の通行料案を26時間で撤回するなど混乱が続き、米中央軍による攻撃とイランの報復も継続しています。ただし今回は、CPIを受けた利下げ観測の高まりが、こうした地政学リスクや前日のAI半導体株安による重しを上回りました。市場はリスクオンに転じましたが、中東情勢の緊張は依然として残っており、続報には注意が必要です。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
日足チャート

日足では、現在値6万4992ドルがMA20(6万2068ドル)とMA50(6万4401ドル)を上回り、MA100(7万0675ドル)とMA200(7万3674ドル)は下回っています。CPIを受けた急反発で、これまで上値の壁となっていた日足MA50を回復しました。
中長期目線での上値メドは24時間高値の6万5100ドル、その先は6万6000ドルの節目です。下値メドはMA50の6万4401ドル、さらにMA20の6万2068ドルです。この6万4400ドル前後のMA50を終値で維持できれば、戻りを一段進めやすい状況です。
4時間足チャート

4時間足では、現在値がMA20(6万3532ドル)、MA50(6万3434ドル)、MA100(6万2287ドル)、MA200(6万2793ドル)のすべてを上回っています。短中期の移動平均線をすべて回復し、地合いが好転しました。
押し目の支えとしては6万3400〜6万3500ドルのMA20・MA50が意識され、この水準を維持できるかが上昇継続のカギになります。上値の目安は6万5100ドル、その先は6万6000ドルです。
1時間足チャート

1時間足でも、現在値がMA20(6万3805ドル)、MA50(6万3167ドル)、MA100(6万3642ドル)、MA200(6万3421ドル)のすべてを上回り、高値圏でのもみ合いが続いています。
短期トレーダーが当日見るべきラインは、6万5000ドルを維持できるかどうかです。維持できれば6万5100ドルの上抜けを試しやすく、割り込むと6万3800ドル前後のMA20、さらに6万3400〜6万3600ドルまでの調整が意識されます。
サポートは6万3800ドルと6万3400〜6万3600ドル、レジスタンスは6万5100ドルの24時間高値と6万5500ドルとなります。
デリバティブ動向
OI・清算動向
未決済建玉(OI)は、ドル建てで増加した一方、BTC建てではやや減少しました。Binance先物では約24時間前の66.3億ドル(約10万7176BTC)から68.3億ドル(約10万5303BTC)へと、契約数は減ったものの価格上昇でドル評価額は増えています。前日に膨らんだ建玉が急反発の過程でいったん整理されたことを示しています。
需給の偏りも和らぎました。小口投資家のロング/ショート比率は前日の1.82から1.21へと大きく低下し、過熱していた逆張りのロングが解消されています。上位トレーダーの比率は1.45とやや高めながら低下しました。資金調達率は+0.01%とプラス幅が広がり、買い優勢が定着しつつあります。ショートの買い戻しを伴う反発で、短期の勢いが出ています。
注目清算ライン
注目すべき清算ラインは、上方向が6万5100ドルから6万6000ドルにかけて、下方向が6万4000ドル割れから6万3400ドルにかけてです。ロング/ショート比率はグローバル口座ベースで1.2104、上位トレーダーの建玉ベースで1.4498となっています。
上値の6万5100〜6万6000ドルにはショートの清算が溜まりやすく、上抜け時には踏み上げで上昇が加速しやすい水準です。逆に6万4000ドルを割り込むと、戻りを試したロングの清算が意識されます。本日は6月のPPIも予定されており、CPI後の余韻とあわせてボラティリティが残りやすい点に注意が必要です。
ETF動向
米現物BTC ETFのフローは、価格の急反発に対して慎重です。7月14日は純流出約4.25億ドルとなり、FidelityのFBTCが約2.46億ドル、BlackRockのIBITが約1.86億ドルの流出でした。これは前週の流入分を打ち消す動きです。なお、一部の集計では流入とする報道もあり、数字はやや交錯しています。
恐怖・貪欲指数も22と「極度の恐怖」の水準に低下しており、価格の急伸に対して機関マネーとセンチメントはなお慎重です。フローが再び流入へ向かうかどうかが、反発の持続力を見極める手掛かりになります。
本日のデイトレ材料
本日(7月15日・水曜)は、6月のPPI(生産者物価指数)の発表が予定されており、CPIに続くインフレ確認の材料となります。CPIが大きく鈍化したなかで、PPIも同様に落ち着けば利下げ観測がさらに強まりやすく、上振れれば警戒が再燃する可能性があります。あわせて主要銀行の決算も本格化します。次回のFOMCは7月28〜29日です。
短期の市場テーマは、CPIを受けた利下げ観測とリスクオンがどこまで続くか、イラン情勢の地政学リスクが再び重しとなるか、そしてETFのフローが慎重な姿勢を続けるか、という点です。上方向の焦点は6万5100ドルで、これを上抜ければ6万5500ドル、さらに6万6000ドルの節目が視野に入ります。下方向の焦点は6万4400ドルの日足MA50から6万3800ドルの1時間足MA20で、ここを割り込むと6万3400ドル、さらに6万2000ドルが意識されます。
短期トレーダーがまず見るべきは、6万5000ドルの維持と6万5100ドルの上抜け可否、そして本日のPPIの結果です。
まとめ
本日のBTCは、予想を大幅に下回った6月CPIを受けたリスクオンで6万5000ドル台へ急反発し、前日のイラン空atなどによる下落を打ち消しました。日足では上値の壁だったMA50を回復し、地合いは好転しています。
ただし、7月14日のETFは流出となり、恐怖・貪欲指数も低い水準にとどまるなど、機関マネーとセンチメントはなお慎重です。短期的には、6万5000ドルの維持と6万5100ドルの上抜けが上昇継続の条件となり、本日のPPIとイラン情勢の続報が相場の次の方向を左右しそうです。利下げ観測の高まりが続くかに注目したい一日です。
世界1億2,000万人が利用 Bitget
人気のグローバル暗号資産取引所
- ✓ 手数料は業界最安水準
- ✓ 最大200倍レバレッジの先物取引
- ✓ 先物手数料永久30%OFF
