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ビットコイン・イーサリアム・リップル上昇|ホルムズ封鎖の最悪シナリオ回避で仮想通貨は反発

2026年7月10日 11:51  7月10日 13:10  Arai Yu

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暗号資産(仮想通貨)市場は7月9日から10日午前にかけて反発しました。前日まで相場を重くしていた地政学リスクが和らいだことが背景です。市場が最も恐れたホルムズ海峡の全面封鎖という最悪シナリオは回避され、原油も反落しました。

リスク回避の売りが一巡し、ビットコイン・イーサリアム・リップルの3銘柄がそろって値を戻しました。米国株の上昇も後押しとなりました。

ビットコイン、6万3000ドル台へ上昇|米イラン緊張を織り込み続伸、ETF流出も底打ちの可能性

ビットコイン、6万3000ドル台を回復

BTC/USDT 1時間足チャート

ビットコインは7月9日昼に安値となる6万1721ドルまで下げた後、切り返しました。全面封鎖の回避と原油の反落で地政学リスクへの警戒が和らぎ、リスク選好が戻りました。現在は6万3725ドルと24時間で約3.0%高です。前日の続落分を取り戻し、6万3000ドル台を回復しています。

もっとも6万4000ドルは7月7-8日に2度跳ね返された節目で、現物ETFの明確な資金流入も見られず、上げの裏付けは限られます。6万2000〜6万4000ドルのレンジ内の戻りにとどまり、6万4000ドルの回復が上値のカギです。

イーサリアム、1766ドルまで反発

ETH/USDT 1時間足チャート

イーサリアムも下値から戻しました。7月9日昼に安値の1724ドルまで下げた後、現在は1766ドルと24時間で約2.1%高です。ビットコインが6万3000ドル台を回復する流れに追随した動きで、イーサリアム固有の材料が引き金となったわけではありません。

1800ドルが上値抵抗として意識されやすく、この日も届きませんでした。戻りは限定的で、同水準の回復が次の焦点です。

リップル、1.10ドル台を回復

XRP/USDT 1時間足チャート

リップル(xrp)も持ち直し、7月9日の安値1.07ドルから現在は1.10ドルと24時間で約1.9%高です。3銘柄のなかで上げ幅は最も小さく、こちらもビットコイン主導の地合い改善に連れ高した戻りです。

前日まで売り込まれていた反動も入りました。1.10ドルの心理的節目を固めたうえで、直近の戻り高値である1.15ドル手前を上抜けられるかが次の焦点です。

最悪シナリオ回避で地政学リスクが一服、株高も後押し

今回の反発の最大の下支えは、地政学リスクの後退です。市場が警戒したホルムズ海峡の全面封鎖は実現せず、原油が反落したことで、悪材料の織り込みが一巡しました。

加えて7月9日の米国株が半導体・AI主導で上昇し、リスクオンを後押ししました。ただし米長期金利は約4.6%と高止まりし、今回の反発は利下げ観測ではなく株高への連動です。買いの裏付けは強くなく、停戦や和平ではなく「悪化していないだけ」の状態で、地政学リスクの再燃には引き続き警戒が必要です。

CPIと中東情勢、3銘柄の注目ライン

当面の最大の焦点は、日本時間7月14日夜に発表される6月の米消費者物価指数(CPI)です。警戒されるのは利下げでなく追加利上げで、鈍化すればリスク選好の追い風となります。中東情勢は「悪化していないだけ」で、再燃すれば原油高が再び重しとなりかねません。

注目ラインは、ビットコインが6万4000ドルの回復と6万2000ドルの維持、イーサリアムが1800ドル、リップルが1.15ドルの回復です。

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