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ビットコイン、6万4000ドルまで上昇|米仮想通貨法案の進展で続伸、本日は米ISMサービスに注目

2026年7月6日 09:24  Arai Yu

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ビットコイン(BTC)は7月6日朝にかけて、6万3602ドル前後で推移しています。直近24時間では+0.69%と続伸し、週末を通じて水準を切り上げて6万4000ドル手前(高値6万3999ドル)まで上昇しました。

市場でこの底堅さを支えたのは、米国の暗号資産の市場構造法案が前進したことによる規制明確化への期待と、機関投資家による採用の継続です。もっとも、週末の薄商いのなかで上値の勢いは鈍化しており、恐怖・貪欲指数は23と依然として「極度の恐怖」の水準にとどまっています。

値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート

直近24時間の高値は6万3999ドル、安値は6万2436ドルでした。週末は商いが薄いなかでも底堅く推移し、じりじりと水準を切り上げて6万4000ドルの節目に接近しました。7月1日につけた安値5万7800ドルからは、約10%戻した水準です。

下値では6万2400ドル前後で買いが確認された一方、上値は6万3300〜6万4000ドルで抑えられました。この価格帯は出来高が集中する抵抗帯で、上部ボリンジャーバンド(6万3498ドル)にも上値を押さえられる形となり、上昇の勢いは鈍化しています。約10%の戻しにもかかわらず投資家心理が「極度の恐怖」にとどまっている点は、上値追いには慎重な地合いであることを示しています。

相場を動かした背景

米暗号資産の市場構造法案(クラリティ法案)の進展

今回の底堅さを支えた中心的な材料は、米国の暗号資産の市場構造法案(Clarity法案)が勢いを増したことです。法執行機関からの支持表明を受けて、法案の成立確率が50%を超えたと報じられました。同法案はコインベース、リップル、クラーケンなど200社を超える暗号資産企業が支持しており、ルールが明確になれば機関投資家の参加拡大につながるとの期待が広がっています。

規制の前進期待はリスクオンの流れを促し、週末のBTCの下支えとなりました。トレーダーは、今後数週間にわたるワシントンでの立法動向を注視する構えです。規制の不透明感は、これまでBTCの上値を抑える要因の一つとされてきただけに、その進展は中期的な見通しにも関わる材料といえます。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

日足チャート

現在価格6万3602ドルは、日足MA20(6万2071ドル)を回復しました。一方で、MA50(6万6822ドル)、MA100(7万1012ドル)、MA200(7万4759ドル)は依然として下回っています。

移動平均線は下落配列のままですが、2週にわたる反発でMA20を上抜けた点は、下げ止まりの兆しといえます。上値のメドはまず6万4000ドル、その先は中期的な抵抗となるMA50の6万6822ドルです。下値のメドは6万2071ドル、割り込んだ場合は6万1200ドルが意識されます。

4時間足チャート

4時間足では、価格はMA20(6万2479ドル)、MA50(6万0904ドル)、MA100(6万1631ドル)、MA200(6万2649ドル)をいずれも上回っています。SuperTrendや一目均衡表も上昇シグナルを示していますが、上値6万3300〜6万4000ドルで勢いは鈍化しています。

4時間足の終値で6万1200ドルを維持する限り上昇トレンドは続きやすいとの見方で、6万4000ドルを終値で上抜けできるかが目先の分かれ目です。上値のメドは6万4000ドル、上抜けた場合は6万4160ドル、下値のメドは6万2479ドル、割れた場合は6万1200ドルとなります。

1時間足チャート

短期は上昇基調です。価格はMA20(6万2870ドル)、MA50(6万2820ドル)、MA100(6万2115ドル)、MA200(6万0879ドル)をいずれも上回っています。ただし、上部ボリンジャーバンドに張り付く形でモメンタムは鈍化しています。

サポートは6万2870ドル(1時間足MA20)、6万2436ドル(24時間安値)、レジスタンスは出来高が集中する6万3300ドル、続いて6万4000ドルです。当日見るべきラインは、6万4000ドルを上抜けできるか、そして6万2400ドルを維持できるかの2点です。

デリバティブ動向

OI・清算動向

未決済建玉(OI)は直近24時間で、約10万6502BTC(約67.3億ドル)から約10万5715BTC(約67.4億ドル)へと、ほぼ横ばいで推移しました。急反発後の高値圏で建玉が膨らみも縮みもせず、様子見のもみ合いとなっていることを示しています。

資金調達率はBinanceで+0.008%と小幅プラスで、過熱感は乏しく、上昇の持続力という点ではまだ限定的です。週末明けは商いが薄い状態から通常の商いへ戻る過程にあり、値動きが振れやすい点には注意が必要です。

注目清算ライン

ポジションの偏りをみると、全体の建玉口座比率は1.47(ロング59.5%/ショート40.5%)、上位トレーダーのポジション比率は1.32(ロング57.0%/ショート43.0%)で、上位勢はややロングに傾いています。

上値では6万4000ドルを明確に上抜けると、ショートの買い戻しで6万4160〜6万5500ドルが視野に入ります。逆に下値では、4時間足の終値で6万1200ドルを割り込むと上昇トレンドが崩れやすく、その先は6万0350ドル、5万9150ドルが意識されます。

ETF動向

現物BTC ETFのフローも注目材料です。6月は上場来最大の月間流出を記録していましたが、報道ベースでは、長らく続いた流出が止まり、直近で流入に転じたとされています。流出から流入への転換が確認されれば、機関の売りが一巡した需給の節目となり得ます。

単日の流入額など詳細は今後の確認が必要ですが、フローの方向性は反発の持続性を測るうえで重要なポイントとなります。

本日のデイトレ材料

本日は、休場明けで米国市場が再開します。経済指標では、22時45分に米S&Pグローバル・サービスPMI、23時に米ISM非製造業PMIと同・価格指数が予定されています。先週の弱い雇用統計を受けたあとだけに、サービス業の景況感と物価の強弱が金利観に影響しやすく、BTCの反応材料となり得ます。海外では18時にユーロ圏の小売売上高やPPIも控えています。

材料面では、米暗号資産法案を巡るワシントンの動向が引き続き注目されます。短期的には、規制の前進期待とISMサービスの結果、そして反発の持続力をテクニカルで見極める展開になりやすいとみられます。週末明けで流動性が回復する過程では値が振れやすい点にも注意が必要です。

上方向の焦点は6万4000ドル、上抜けた場合は6万4160ドル、さらに6万5500ドルです。下方向では6万2400ドル、その下の6万1200ドル(4時間足の上昇トレンド支持)、さらに6万0350ドルが焦点となります。当日は、6万4000ドルを上抜けできるか、そして6万1200〜6万2400ドルの支持を維持できるかを軸に値動きを追うのが分かりやすいでしょう。

まとめ

足元のビットコインは、米暗号資産の市場構造法案の進展と機関投資家の採用継続を背景に、週末も底堅く推移して6万4000ドル手前まで続伸しました。もっとも、薄商いのなかで上値の勢いは鈍化しており、恐怖・貪欲指数は依然として「極度の恐怖」の水準にあります。

日足でも中期的な移動平均線が抵抗として残っており、上値追いには慎重さも必要です。短期的には、6万4000ドルを上抜けできるか、それとも6万1200〜6万2400ドルの支持を維持しながらもみ合うかが当面の分岐点です。本日は米ISMサービス業の指標と、暗号資産法案を巡るワシントンの動向が焦点となります。

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