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ビットコイン・イーサリアム・リップル停滞|雇用統計待ちとBTC6万ドルの攻防で仮想通貨は様子見

2026年6月29日 12:58  6月29日 13:01  Arai Yu

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暗号資産市場は6月28日から29日午前にかけて、ビットコインが心理的節目の6万ドルを挟んで攻防となりました。週末の薄商いと、7月2日に発表が見込まれる米雇用統計を前にした様子見から方向感に乏しく、29日朝には一時5万8900ドル台まで下押しして6万ドルを割る場面もありました。

もっとも下値は買いに支えられ、昼にかけて6万ドルを回復。ビットコインは24時間でほぼ横ばい、イーサリアムとリップルは小幅高に転じ、下値防衛と上値の重さが綱引きする展開です。

BTC、6万ドル割れで下落|雇用統計待ちの安値もみ合い、ETF流出が下値圧迫

ビットコイン、下押し後に6万ドルの攻防

ビットコインは28日、出来高が前日比で5割ほど減る薄商いのなか、6万ドル台前半でもみ合いました。29日朝には売りに押されて一時5万8935ドルまで下落し、6万ドルを割り込む場面もありましたが、5万8000ドル台では買いが入って下げ止まり、昼にかけて6万ドルを回復しています。現在は6万ドル前後と24時間でほぼ横ばいです。

ただし主要な移動平均線をいずれも下回る下落基調は続いており、5万8000〜5万8900ドルが下値の防衛帯、6万200〜6万500ドルの回復が上値の最初の関門です。

イーサリアム、1580ドル台へ持ち直し

イーサリアムは下押し後に持ち直し、3銘柄のなかでは戻りがやや優勢でした。29日朝に一時1553ドルまで売られた後、1580ドル台まで値を戻しています。

現在は1581ドルと24時間で0.6%高と、小幅ながらプラス圏に転じました。1600ドルの回復が当面の上値メドとなります。

リップル、1.03ドル台から1.05ドルへ持ち直し

リップルも下値を試した後に持ち直しました。一時1.035ドルまで下落した後、1.05ドル台へ戻しています。現在は1.051ドルと24時間で0.4%高です。3銘柄とも安値は維持しており、下値の堅さがうかがえます。1.05ドルの定着が次の焦点です。

雇用統計待ちの様子見とETF流出が重し、下値は買いが防衛

今回のもみ合いの背景には、米雇用統計を前にした様子見と買い支えの不在があります。6月25日のPCEがインフレの高止まりを示したことで、7月2日に予定される6月の米雇用統計への関心が高まり、結果を見極めたい投資家が積極的な売買を手控えました。

需給面では、米国の現物ビットコインETFが7営業日連続で純流出となり、前週は約18億ドル、6月の累計は約40億ドルに達したとされ、新規資金の乏しさが下値を圧迫しています。

一方、下値を支えたのは売られ過ぎの反動と6万ドル付近での押し目買いです。市場心理は「極度の恐怖」にあり、先物の資金調達率もほぼ中立で過熱感は乏しく、投げ売りというより安値圏を消化する展開とみられます。戻りに明確なカタリストはなく、自律反発が主とみられます。

焦点は7月2日の米雇用統計、四半期末や要人発言も

市場の関心は来週の米経済指標に移ります。最大の焦点は、7月3日が独立記念日で休場となるため7月2日(木)に前倒しされる6月の米雇用統計です。雇用が強ければ高金利の長期化観測が改めてビットコインの重しとなる一方、弱ければ利下げ観測の復活が支えとなります。

今週はISM製造業指数やウォーシュFRB議長のシントラでの講演も予定され、6月30日には四半期末のリバランスも意識されます。

ビットコインは4〜6月期を約12%安で終える見通しで、2四半期連続のマイナスは過去2回しかない珍しい事象です。価格面では、6万ドルの定着と5万8000ドル台の維持が当面の攻防の分かれ目です。

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