6月29日のメタプラネット(3350)は、前日比+6円の203円前後で推移し、5営業日続いた下落から反発しました。前週末の6月26日に取引時間中の年初来安値195円をつけたばかりで、寄り付きから買い戻しが先行しています。ビットコイン(BTC)が1年8カ月ぶりに6万ドルを割り込んだまま戻りの鈍い地合いのなかで、株価だけが逆行高となった点が今回の特徴です。
前場は始値201円から高値205円まで上昇し、安値199円を挟みながら底堅く推移しました。BTCは5万9000ドル台で前日比約1.9%安と軟調が続いており、今回の上昇は売られ過ぎの反動による自律反発の色彩が濃いとみられます。新規の買い増しや適時開示といった個別材料は確認されていません。
ビットコイン、6万ドル割れで下落|雇用統計待ちの安値もみ合い、ETF流出が下値圧迫
当日の値動き

6月29日の前場は、始値201円で前日終値197円を上回って始まり、寄り付き直後の9時00分に高値205円をつけました。直後の9時02分に安値199円まで押し戻されたものの、その後は201〜205円のレンジで底堅く推移し、11時台には203円前後で前日比+3%程度を保っています。出来高は11時04分時点で約720万株、売買代金は約14.6億円でした。
前週末までの流れを振り返ると、株価は6月22日の終値245円から6月26日の終値197円まで5営業日で約2割下落しました。とくに6月25日が‑5.17%、6月26日が‑10.45%と下げが加速し、6月26日には年初来安値195円を記録しています。週末の2日間は休場で、明けた月曜の前場は安値圏からの買い戻しが先行する展開となりました。
メタプラネット(3350)テクニカル分析

メタプラネット(3350)日足チャート
日足では、6月中旬以降に下落基調が強まり、株価は主要な移動平均線を下回って推移しています。年初来高値639円(1月15日)から水準を大きく切り下げ、3カ月リターンは‑30.6%、1年リターンは‑86.3%と、中長期では深い調整局面にあります。MACDも弱含みの圏内にあり、トレンドは依然として下向きです。
もっとも、6月26日に年初来安値195円をつけた後の6月29日は陽線をつけて反発しており、短期的には売られ過ぎからの自律反発が入りやすい位置にあります。下降トレンドのなかの一時的な戻りにとどまるのか、底入れの初動となるのかは、今後数日の値動きとBTC相場の戻り次第とみられます。

メタプラネット(3350)1時間足チャート
1時間足では、寄り付きの9時台に高値205円をつけた後、9時02分の安値199円を当面の下値メドとして、前場を通じて200円台前半で底堅く推移しました。199円を割らずに切り返した形で、短期的には押し目買いが優勢だったことがうかがえます。
直近の上値メドは本日高値205円、その上は6月26日高値210円が意識されます。下値は本日安値199円、さらに年初来安値195円が支持線です。195円を明確に割り込むと下値模索が再燃しやすく、当面はこの195〜210円のレンジ内での攻防が焦点となります。
メタプラネットのビットコイン損益とmNAV
メタプラネットのBTC保有量は4万177BTC、平均取得単価は1551万5602円、取得総額は6234億円です。最新の買い増しは2026年3月31日の5075枚で、それ以降は保有量を据え置いています。BTC価格が959万1693円まで低下したことで、Bitcoin NAV(評価額)は3854億円となり、未実現損益は‑2380億円の含み損を抱えています。
企業価値ベースのmNAV(EV mNAV)は0.84倍と1倍を下回り、時価総額2612億円・企業価値3227億円がBitcoin NAV3854億円を割り込む「保有BTC価値を下回る評価」が続いています。1株あたりNAV(希薄化前)は301.09円で、足元の203円前後の株価はこれも大きく下回る水準です。今回の反発は、こうしたディスカウントの修正を一部織り込む動きとも受け止められます。
今後の株価の焦点
短期的な下値のサポートは本日安値199円、そして年初来安値195円です。195円を割り込むと心理的節目の崩れから一段安につながりやすく、下値模索が再燃する可能性があります。上値は本日高値205円、6月26日高値210円、さらに6月25日終値220円が戻りのメドとして意識されます。
当面の最大の焦点は、BTCが6万ドルの節目を回復できるかどうかです。BTCは1年8カ月ぶりに6万ドルを割り込み、最高値の約12.6万ドルから半値以下に沈んでおり、米雇用統計後の金利動向やリスクオフの強弱が引き続き相場を左右するとみられます。連動性の高いメタプラ株は、BTCの戻りが確認できなければ、今回の反発も一時的にとどまりやすい点に注意が必要です。
加えて、mNAV0.84倍というBTC NAV割れの状態が修正に向かうか、追加の買い増しや資金調達といった新たな材料が出てくるかも、株価の方向感を決める要素となります。当面は、BTC相場の節目攻防とディスカウントの行方をにらみながら、195〜210円のレンジを上下どちらに抜けるかが焦点となります。
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