ビットコイン(BTC)は2026年6月2日昼時点で7万626ドル前後で推移しています。米資産運用大手ストラテジーが2022年以来初めてBTCを売却したと伝わり、これまで積み増しを続けてきた同社の姿勢転換シグナルとして嫌気されました。
折からの利下げ時期を巡る不透明感やハイテク株安によるリスクオフ地合いとも重なり、6月1日からの値動きはBTC・イーサリアム(ETH)・リップル(XRP)の主要3銘柄がそろって下落する展開となりました。
ビットコイン、7万1000ドル台まで下落|ストラテジー社、BTC売却報道で7週間ぶり安値
ビットコイン、7万0600ドル付近へ下落

BTC/USDT 1時間足チャート
BTCは6月1日の序盤に7万4000ドル台で底堅さを見せていましたが、上値の重さが意識されると次第に売りが優勢となりました。1日を通じてじりじりと水準を切り下げ、6月2日にかけて7万574ドル付近まで下落しています。
24時間の騰落率はマイナス4.19%と、3銘柄で最も大きな下げ幅となりました。短期的には心理的節目となる7万ドルを維持できるかが焦点で、ここを明確に割り込むと下値模索が強まりやすい一方、戻りを試す場合は7万2000ドル前後が上値の目安として意識されます。
イーサリアム、一時1960ドルへ下落後に小反発

ETH/USDT 1時間足チャート
ETHも軟調な地合いに沿って上値を切り下げました。期間序盤の2031ドル付近を高値に下落基調をたどり、一時1963ドルまで売り込まれています。もっとも、その後は押し目買いも入って1987ドル前後まで小幅に持ち直しており、3銘柄の中では下げ幅が限定的でした。
24時間の騰落率もマイナス1.08%にとどまっています。目先は心理的節目の2000ドルを回復できるかが上値のメドとなります。
リップル、1.34ドルから1.28ドルへ下落

XRP/USDT 1時間足チャート
XRPもBTC主導のリスクオフの影響を受け、期間序盤の1.34ドル付近から水準を切り下げました。その後の戻りも限定的で、6月2日昼時点では1.28ドル(約204円)前後と安値圏での推移が続いています。
24時間の騰落率はマイナス3.76%とBTCに近い下げとなり、高値からの下落率は約4%に達しました。1.28ドル付近の下値を維持できるかが目先の焦点で、ここを割り込むと1.25ドル方向への調整が意識されます。
ストラテジーの2022年以来初のBTC売却が嫌気
今回の下落の引き金として意識されたのが、米ストラテジーによるBTC売却です。同社は5月26日から31日にかけて32BTCを平均7万7135ドルで売却したと開示し、2022年以来初の売却となりました。
目的は優先株配当の原資充当とされ、保有量は84万3706BTCと依然巨大であるため、売却額そのものの需給インパクトは僅少です。それでも、積み増しを続けてきた同社が売り手に回ったこと自体が経営姿勢の転換と受け止められ、市場心理を冷やしました。
利下げ時期を巡る不透明感やハイテク株安によるリスクオフの流れとも重なり、投機資産全般で持ち高調整の売りが広がりました。
今週は米雇用統計など重要指標が集中
市場は今週集中する米経済指標を見極める姿勢を強めています。6月2日23時には米JOLTS求人件数の発表が控えるほか、週内はFRB高官の発言機会も多く、利下げ観測の振れがそのまま相場のボラティリティにつながりやすい地合いです。
最大の注目は6月5日夜に発表される米雇用統計で、結果が市場予想を上回り労働市場の底堅さが示されれば、利下げ後ずれ観測から仮想通貨にさらなる売り圧力がかかる可能性があります。当面はBTCが7万ドル、ETHが2000ドル、XRPが1.28ドルの各節目を維持できるかが試金石となります。
