2026年5月28日から29日にかけて、暗号資産市場は中東情勢の再燃を受けてリスクオフが優勢となりました。米軍が28日未明にホルムズ海峡近傍のイラン軍事拠点を攻撃したと伝わり、原油急騰とインフレ警戒の連鎖からBTC・ETH・XRPはいずれも28日早朝の戻り高値から大きく値を切り下げています。
29日朝方にかけては押し目買いから部分的に反発しましたが、戻りは限定的な展開です。
BTC、7万3000ドル割れ、米軍のイラン攻撃でリスクオフ加速|約9.6億ドル清算と本日の注目ライン
ビットコイン、7万2000ドル台後半まで下押し

BTC/USDT 1時間足チャート
ビットコインは28日早朝に7万5186ドル付近で頭打ちとなった後、米軍によるイラン攻撃の報を受けて下落基調に転じました。28日昼過ぎには7万3000ドルを割り込み、深夜の米4月PCE発表後にさらに失速。29日未明には7万2785ドル付近まで売られ、28日始値からの下落幅は2400ドル超に達しました。
29日朝にかけては押し目買いが流入し、7万3500ドル前後まで戻しています。15時30分時点では7万3587ドル付近で推移しており、当面は7万3000ドルの維持と7万4000ドル台への戻り力が焦点となります。
イーサリアム、2000ドル割れ後に小幅戻し

ETH/USDT 1時間足チャート
イーサリアムも同様の流れで、28日早朝に2067ドル付近を高値として下落基調入り。28日午後には2000ドルを割り込み、夕方には1974ドル付近まで売られました。その後は持ち直しに転じ、29日朝方には2022ドル付近まで反発しましたが、買いが続かず再びもみ合い。
15時30分時点では2011ドル付近で推移しており、2000ドルの維持と2030ドル台回復の有無が当面の焦点です。
リップル、1.28ドル台まで急落後に1.33ドル台を回復

XRP/USDT 1時間足チャート
リップルは28日午前1時に1.33ドル付近の戻り高値を付けた後、急速に下落しました。28日昼過ぎには1.2801ドル付近まで売られ、28日始値からの下落率は約3.5%となりました。
29日未明から朝方にかけては反発が顕著で、午前4時には1.33ドル付近まで戻すなど、3銘柄のなかで戻りが目立ちました。15時30分時点では1.3139ドル付近で推移しており、1.30ドルの下支えが続くかが目先の焦点です。
米軍のイラン拠点攻撃で原油急騰、PCEホット結果も追い打ち
下落の主因は中東情勢の再燃です。米軍は28日未明、ホルムズ海峡近傍のイラン軍事サイトを攻撃し、ドローン4機を撃墜したと報じられました。これに対しイラン革命防衛隊はクウェートの米軍基地への報復を主張し、停戦合意の崩壊懸念が一気に強まっています。
原油先物の急騰でインフレ警戒が再燃し、株式市場の下落とともに暗号資産にもリスクオフが波及。さらに28日21時30分に発表された米4月PCEが前年比+3.8%と2年ぶりの高水準となり、利下げ期待の後退が深夜帯の追加売りを誘いました。
次の焦点はホルムズ海峡情勢と米雇用統計・CPI
今後はホルムズ海峡を巡る米イランの応酬と原油動向がリスクセンチメントを左右します。マクロ面では6月6日の米5月雇用統計、6月12日の5月CPIが当面の山場で、インフレ加速ならビットコインへの追加売り圧力となり得ます。
価格面では、BTCは7万3000ドルの維持と7万4000ドル台回復、ETHは2000ドルの下支え、XRPは1.30ドルの維持が、それぞれ目先の注目ラインです。
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