3月29日から30日にかけての金融市場では、イラン関連情勢の緊張継続と原油高を背景に、ゴールドとビットコインが同じ外部環境の下で異なる反応を見せました。
ゴールドには安全資産としての買いが入りやすかった一方、ビットコインは29日に売られた後、30日にかけて買い戻しが入る展開となりました。
金は4500ドル割れ、ビットコインも下落|トランプ戦争リスクとイラン情勢で方向感欠く
安全資産需要で金反発、4500ドル台を回復

金(XAU)/ USD 1時間足チャート
金は3月29日0時時点で4447ドル付近で推移し、同日のデータでは4447ドルで引けています。30日には反発が強まり、17時35分ごろ時点で4532ドル、日次データでも4533ドル前後まで回復しました。
4500ドル台を回復した背景には、戦争長期化観測を受けた安全資産需要に加え、WTI原油が100ドル超を維持し、インフレ懸念とFedのタカ派姿勢が意識されたことがあります。
ビットコイン、下落後に反発し6万7000ドル台

BTC/USDT 1時間足チャート
一方、ビットコインは3月29日0時時点で6万6320ドル前後にありましたが、29日の取引中に6万4971ドルまで下落し、心理的節目の6万5000ドルを一時割り込みました。
その後は30日にかけて持ち直し、足元では6万7757ドル前後、期間全体ではおおむね6万5000ドル近辺から6万7900ドル近辺までのレンジで推移しています。
ビットコインの下落は地政学要因だけではありません。市場では、ルビオ米国務長官によるイランとの戦争がさらに2〜4週間続く可能性があるとの示唆が意識され、原油高を通じたリスクオフが強まりました。
マクロの売りと暗号資産市場固有の需給悪化が重なって、金よりもビットコインが強く売られた構図です。
ゴールドに逃避買い、ビットコインは売り後に買い戻し
同じ時間帯でも、ゴールドには資金の逃避先として買いが入り、ビットコインにはリスク資産として売りが出た後、売り一巡後の買い戻しが入るという差が出ました。
市場では、ゴールドが防御資産、ビットコインがマクロと需給の影響を受けやすい資産として扱われたことが、今回の値動きに表れています。
足元では、金は4500ドル台を維持できるか、ビットコインは6万5000ドル近辺を再び割り込むのか、それとも67000ドル台を保てるのかが注視されており、引き続き中東情勢、原油価格、そしてインフレとFedを巡る見方が両市場の共通材料となっています。
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