カルダノのスマートコントラクト

カルダノの開発を進めるIOHK (Input Output Hong Kong) のジェラルド・モロニー氏は、来るカルダノのスマートコントラクトのアップデートについての詳細を発表しました。その中でカルダノのスマートコントラクトの能力を高めるゴーグエン(Goguen)と呼ばれるプロジェクトについて説明を行いました。チームとしては今後、スマートコントラクトが実行される新しい計算処理層を作ることを予定しています。これにより既存のスマートコントラクトが強化されます。

ゴーグエンの特徴としては以下のようなものがあげられます。

  • サイドチェーン…優先度に関係なくブロックチェーン間でトークンを動かすことが出来る
  • 会計…UTXOと収支ベースのトランザクションをサポート
  • マルチ通貨…1つの台帳に複数の通貨
  • Plutus…スマートコントラクトを書くための汎用言語
  • Marlowe…会計用のスマートコントラクト言語
  • IELE…あらゆるプログラミング言語でのスマートコントラクトに対応した仮想マシン
  • エンドユーザー…ユーザーのスマートコントラクトの実行が可能に
  • 開発者…スマートコントラクトを構築するツール

現状、開発陣は会計、マルチ通貨、及びサイドチェーンに関する研究とPlutusの設計を終えています。Marloweについては、論文とともにヴァージョン1.2をリリースしています。IELEのversion1.0も既に発表していて、SolidityからIELEへの翻訳機の開発に取り掛かっています。IOHKにより作られたイーサリアムクラシック上のクライアントで、IELEやKEVMといった仮想マシン上で動くMantisも開発されています。


KEVMに関しては、5月28日から始まる最初のテストネットの間にリリースされるようです。KEVMは、イーサリアム仮想マシン上でセマンティックを実行できるスタックベースのマシンで、K言語とKフレームワークを用います。このマシンにより、開発者は、KEVMを用いてsolidityで書かれたコントラクトの実行をするので、正式なセマンティックの実用性を理解することができるようになります。モロニー氏はこれが、開発者がよりよいソフトウェアを書くのに役立つのは間違いないと述べています。


2回目のテストネットはELA仮想マシン用で、これはIELEに影響を受けたレジスタベースのマシンです。こちらもK言語とKフレームワークを用います。2回目のテストネットはスタックベースの仮想マシンとレジスタベースの仮想マシンを比較するのに役立つと思われますが、2回目のテストネットの日程は未定です。


コインオタクの見解

一度は詐欺かとも疑われたカルダノですが、このニュースを見る限り開発は進んでいるようですので、その心配はもう無用なのかもしれません。

2回行われるテストネットでは、仮想マシンが論点となるようです。スタックは先入れ後出しでデータを管理するデータ構造のことで、レジスタはCPUの内部で一時的に計算結果を保存する領域のことです。一般にスタックべースの仮想マシンは移植性が高く、コードサイズも小さくなります。対してレジスタベースの仮想マシンは移植性が低く、コードサイズが大きくなりますが、ハードウェアのレジスタ構成と仮想マシンの構成が一致すれば処理が最適化される可能性がありますし、実行時に必要なメモリの領域が少ないというメリットもあります。

カルダノのスマートコントラクトはSolidityよりもシンプルにコードを記述することができることを目標としているので、このテストネットの結果によってはいよいよイーサリアム超えも視野に入ってくるかもしれません。成功すれば価格も高騰するはずです。5月28日のテストネット周辺に向けてしっかり価格の動向をうかがいましょう。また同じスマートコントラクト系の通貨の動向もしっかりチェックしておく必要があると思われますので、EthereumとLiskについてはしっかり情報をおっておきましょう。


参考ウェブサイト: https://ambcrypto.com/cardano-...