アメリカの老舗ファストフードチェーン「Steak ‘n Shake」が、2025年5月16日より全米393店舗でビットコイン決済を導入し、従来のクレジットカード決済と比較して決済手数料を約50%削減したことが明らかになりました。
画像を選択するとSteak ‘n Shakeの公式HPに移動します。
ビットコイン決済導入の背景と成果
Steak ‘n ShakeのCOOであるダン・エドワーズ氏は、ラスベガスで開催された「Bitcoin 2025」カンファレンスにおいて、ビットコイン決済の導入が企業と顧客の双方にとって「勝利」であると述べました。「顧客がクレジットカードの代わりにビットコインで支払うことで、我々は処理手数料を約50%節約しています」
また、導入初日には、全世界のビットコイン取引のうち500件に1件がSteak ‘n Shakeで行われたと報告されており、顧客の関心の高さがうかがえます。
Lightning Networkによる高速・低コスト決済
同社は、ビットコインの即時決済を可能にする「Lightning Network」を活用し、Speed社のソリューションを通じて、店内キオスクやドライブスルーでの決済をシームレスに実現しました。
即時決済
取引成功率99.7%、決済時間は数秒です。
低手数料
クレジットカードの1.5~3.5%に対し、Lightning Networkの手数料は約0.022%です。
セキュリティ
ビットコインの不可逆性によりチャージバックリスクを排除します。
これにより、Steak ‘n Shakeは年間数百万ドル規模のコスト削減が可能になると見込まれています。
顧客体験とブランド戦略の進化
ビットコイン決済の導入は、単なる支払い手段の追加にとどまらず、ブランド戦略の一環として位置づけられています。
同社は、ビットコインをテーマにした限定メニューや、フランチャイズ購入時のビットコイン支払いの受け入れなど、新たな取り組みを展開しています。
さらに、ロボタクシーやAIシェフ、ドローン配達など、テクノロジーを活用した未来型サービスの導入も検討されています。
想定される影響コインとその理由
ビットコイン(BTC)
影響度
高
理由
実需の拡大:全米チェーンでの日常決済採用は、BTCの「支払い手段」としての信頼性を向上させます。
Lightning Network活用による利便性もアピールされます。
Stacks(STX)
影響度
中
理由
Bitcoin L2開発で注目されているプロジェクトです。
ビットコインエコシステム拡張が追い風に。支払い用途の拡大はDeFiやNFT側面にも恩恵があります。
ビットコインキャッシュ(BCH)
影響度
低
理由
一般決済を意識したビットコインの分岐プロジェクトです。
直接採用ではないが、「支払用途コイン」として連想買いの可能性あります。
まとめ
Steak ‘n Shakeの事例は、ビットコインが「投資対象」から「日常の決済手段」へと進化していることを示しています。
特に、Lightning Networkを活用した即時・低コストの決済は、ファストフード業界における新たなスタンダードとなる可能性があります。
日本においても、ビックカメラやメルカリなどがビットコイン決済を導入していますが、まだ限定的な展開にとどまっています。
Steak ‘n Shakeのような大胆な全店舗導入は、国内企業にとっても大きなヒントとなるでしょう。
今後、ビットコイン決済の導入が進むことで、消費者の選択肢が広がり、企業のコスト削減やブランド価値の向上にも寄与することが期待されます。
特に、若年層やテクノロジーに敏感な層をターゲットとする企業にとって、ビットコイン決済は有力な差別化要素となるでしょう。


