世界的な市場調査会社は、メタバースの仮想不動産市場規模が2026年までに50億ドル(約6800億円)を超えるとの予測を発表した。

仮想通貨人気の高まりが、市場成長を促進する主要因との一つとして挙げれられている。

メタバース不動産市場は指数関数的に成長

世界的な市場調査会社であるTechnavioによる調査で、メタバース不動産市場が2026年までに53.7億ドル(約7300億円)規模まで成長する可能性があることが明らかになった。

同社のレポートによると、メタバース不動産市場の拡大は大きく分けて二つの要因に起因するという。複合現実と仮想通貨への人気の高まりだ。

仮想現実がより複合的な現実へと進化することで、タグやアノテーションを解読することによる、仮想空間における可読性が生まれる。メタバースプラットフォームにアクセスする人々は、不動産を購入することができ、それを他の人に売ったり貸したりすることができる。また、NFTやビットコイン、ライトコインなどの仮想通貨がデジタル資産の購入に使われるようになり、エンドユーザー、特に企業の関心を集めている。たとえば、このような仮想通貨は、仮想不動産へのアクセス性を高めている。

課題は価格の「不確実性」

また同レポートは、メタバース不動産市場が抱える課題についても指摘している。

仮想不動産の価格が現実の不動産の価格決定パターンには従わず、買い手の認識に大きく左右されるものになっているため、市場価格が不確実であることが、市場の成長に悪影響を及ぼす可能性があるという。

仮想土地の価値は、土地の希少性と立地条件によって決まる。しかし、仮想土地の価格は現実世界の価格設定パターンに従わないため、仮想土地の価格とこれらの要因の関係はまだ疑問視されている。そのため、メタバース不動産を含むデジタル資産の価値は、基本的に買い手が価格をどう認識するか次第であり、それによって変動する。

先月発表されたレポートでは、メタバース市場が2030年までに5兆ドル(約682.7兆円)規模まで成長するという予測が立てられている。

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