米コンサル大手マッキンゼーが、メタバース市場が2030年までに5兆ドル(約673.5兆円)規模まで成長するかもしれないとするレポートを発表した。

メタバースがもたらす影響について、「無視するには大きすぎる」という見解を示している。

メタバースは5兆ドルの価値を生み出す可能性

米大手コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーがこのほど発表したレポート「Value creation in the metaverse」によると、メタバース市場は2030年までに「5兆ドルの価値を創出する」可能性があるという。

メタバースの潜在的な影響力は業界によって異なり、例えばEコマースには、2兆ドルから2.6兆ドル(約270兆円から350兆円)規模の影響が見込まれている。

同様に、仮想学習市場は1800億ドルから2700億ドル(約24.2兆円から36.4兆円)、広告市場は1440億ドルから2060億ドル(約19.4兆円から27.7兆円)、ゲーム市場は1080億ドルから1250億ドル(約14.5兆円から16.8兆円)と、様々な分野がメタバースによって大きく影響を受けることが予想されている。

また同レポートでは、商取引の80%がメタバース上の活動に影響を受けるようになるとして、メタバースが個人の生活や商業活動に対して及ぼし得る影響についても説明。

学習からショッピングまで様々な活動がメタバース上で行われるようになり、平均的なインターネットユーザーがメタバース体験に費やす時間が、1日で最大6時間に達するとの予想を示している。

今後大きく成長するであろうメタバース市場に対し、企業はこの機会を逃すまいと多額の投資を始めている。

2022年の5か月間でメタバースに投資された金額は1200億ドル(約16兆円)に上り、これはすでに、2021年全体で投資された金額570億ドル(約7.7兆円)の倍以上になっている。

マッキンゼーは「最大5兆ドルの価値を生み出すポテンシャルを持つメタバースは無視するには大きすぎる存在だ」として、企業や政策立案者、消費者に対し、メタバースについてできるだけ理解を深めたほうがよいと述べ、レポートを締めくくっている。

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