ダラス連邦準備銀行総裁、ロブ・カプラン氏が、「中央銀行はデジタル版ドルの開発に関して積極的に検討中だ」と発言し、話題になっている。
中国やEU、さらには民間のFaceBook社までが法定通貨に代わる暗号資産(仮想通貨)システムを構築しようとする中、アメリカの動向が注目される。
ダラス連邦準備銀行総裁のロブ・カプラン氏が、「中央銀行はデジタル版ドルの開発に関して積極的に検討中だ」と発言したと、米メディアが報じた。
今や中国、EU、果ては民間のFaceBook社までもが暗号資産(仮想通貨)プラットフォームを開発している。
カプラン氏はこの件について、「もし他国や他組織の暗号資産(仮想通貨)プラットフォームが主流になった場合、アメリカは高い金利コストを被ることになるだろう」と発言。
現状ドルが占める国際経済の中心的役割を、他の暗号資産(仮想通貨)プラットフォームに奪われることを危惧した。
もし奪われるようなことがあれば、ドル及び米国債といったドル資産の需要は低下し、それを補うために大幅な国際金利の上昇などが考えられる。
実際に、最近はFaceBookの開発する暗号資産(仮想通貨)リブラに脅威を感じた米当局が、リブラとの提携企業に圧力をかけたというニュースも記憶に新しい。
こういった形でドルの需要が下がり、アメリカの経済的影響力が下がるというスパイラルを防ぐため、中央銀行にとってデジタル版ドルを開発して他プラットフォームを牽制することは急務と言えるだろう。
今後の展開に目が離せなくなりそうだ。
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著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner