中国人民銀行は11月中にデジタル人民元を発行するとした米経済氏Forbesの報道を否定したが、通貨を開発していること自体は否定しなかった。
研究を進める背景には、フェイスブックのリブラが普及して米ドルの影響力がさらに強まることを阻止したいとの思惑がある。
中国人民銀行は11月中に人民元の代わりとなるデジタル通貨が発行されるとの噂を否定したと暗号資産(仮想通貨)メディアCryptoSlateが報じた。
しかし、発行計画自体は否定せず、研究開発が進められている様子をのぞかせた。
中国がデジタル人民元発行を進めているのは、フェイスブック社のリブラによって米ドルの存在感がさらに強まることを懸念しているからだ。
リブラは価格の変動を一定内に収めるため、法定通貨を裏付け資産に持つと定めている。
その内訳は米ドルが50%を占め、人民元は含まれないと明らかになった。
米ドルは現在、すでに貿易における共通通貨として世界中で使われているが、リブラが国境を越えて世界共通通貨のように扱われれば、さらにその影響力を強めると予想される。
中国はデジタル通貨の分野でリブラに先行し、暗号資産(仮想通貨)の覇権をにぎりたい構えだ。
中国主導の巨大経済圏「一帯一路」の参加国は130カ国以上にのぼる。
これらの国でデジタル人民元を普及させ、人民元を国際通貨に押し上げたいとの狙いがあると見られる。
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著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner