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ビットコイン、8万3000ドル台まで下落|トランプ氏、イランのホルムズ再開案拒否で中東リスク再燃

2026年9月28日 10:57  9月28日 11:04  Arai Yu

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ビットコイン(BTC)は9月28日午前10時時点で8万3821ドルと、前日同時刻から0.20%安の8万3000ドル台で横ばいです。24時間高値は27日22時台の8万5159ドルです。

週末に動いたのは中東情勢です。トランプ米大統領がイランのホルムズ海峡再開案を拒否し、28日7時の先物再開と同時に原油が上昇しました。BTCも7時から下げ、8時10分に24時間安値の8万4132ドルまで下押ししています。9時台には8万4999ドルまで戻したものの、8万5000ドルの手前で押し戻されました。

今週は30日に8月の個人消費支出(PCE)物価指数、10月2日に9月の米雇用統計が発表されます。

値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート

BTCは27日16時台まで8万4300〜8万4600ドルで推移したあと水準を切り上げ、18時55分の5分足は出来高286BTCと24時間で最大でした。19時15分に8万5118ドル、22時台に24時間高値8万5159ドルをつけ、23時台に8万4450ドルまで押し戻されています。

28日は7時00分の5分足で8万4756ドルから8万4400ドルへ下げ、8時10分に24時間安値8万4132ドルをつけました。9時20分の5分足で8万4999ドル(出来高164BTC)まで上げたものの、10時時点は8万4000ドルを割り8万3821ドルです。

相場を動かした背景

トランプ氏がイランのホルムズ再開案を拒否

トランプ大統領は現地時間26日、ホルムズ海峡の再開と戦闘終結に向けたイランの提案を拒否したと明らかにしました。カタールの仲介で伝えられた、条件が満たされれば7日間で海峡を再開する案です。大統領は「彼らはひどく負けているので、すぐにホルムズ海峡を開く合意をしたがっている」と語る一方、27日には今週さらに協議に入るとも話しています。現地時間22日の国連総会演説では「選挙の直後に合意すると思う」と発言しており、11月3日の中間選挙までは戦争が続くとみています。

28日7時に原油先物の取引が再開すると、中東情勢の緊迫を受けてブレントは1.6%高の106.00ドルまで上昇し、東京時間の米国債も売られて2年債利回りは最大5bp上昇の4.90%をつけました。BTCが下げ始めた7時00分は、この先物再開と同じ時刻です。ただし下げは8時10分の8万4132ドルまでの0.7%にとどまりました。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

週足では、先週の足が始値8万1178ドル、高値8万7396ドル、安値8万0850ドル、終値8万4472ドルで確定し、4.06%高で終えました。価格8万4140ドルは20週線7万0701ドル、50週線7万7721ドル、200週線6万6174ドルを上回り、100週線8万9751ドルだけが上方にあります。RSIは61.1、MACDのヒストグラムは+2763.6です。

日足チャート

日足では、価格が20日線8万0739ドル、50日線7万6514ドル、100日線6万9944ドル、200日線7万1177ドルをすべて上回っています。RSIは63.6です。MACDラインは2360.0でシグナル2246.3の上にありますが、ヒストグラムは602.3から+113.7まで6日続けて縮小しました。プラス圏を保ちつつ、上昇の勢いは緩んでいます。

ボリンジャーバンドは7万3298〜8万8179ドルで、価格は中心線より上、上限から4039ドル下にあります。日足の安値は24日8万2875ドル、25日8万3183ドル、26日8万3798ドル、27日8万4132ドルと4日続けて切り上がりました。終値は8万4410ドル、8万4100ドル、8万4433ドル、8万4472ドルと8万4000ドル台に並び、下値が固まる一方で上抜けもできていません。

50日線と200日線の差は5337ドルへ広がり、上昇の並びは保たれています。上値メドはバンド上限8万8179ドル、下値メドは20日線8万0739ドルです。ヒストグラムがマイナスに転じるか、安値の切り上がりが続くかで次の方向が決まります。

4時間足チャート

4時間足では、価格が20期間8万4296ドルを下回り、50期間8万4136ドルとほぼ同じ水準にあります。100期間8万0917ドル、200期間7万9827ドルは下方です。20期間と50期間の差は160ドルしかなく、方向感を失った並びです。RSIは48.5と中立圏にあります。

27日21時からの足は高値8万5159ドル、終値8万4463ドルと上ヒゲを残し、28日5時からの足は安値8万4132ドル、終値8万4472ドルで出来高1295BTCでした。9時からの未確定の足も8万4999ドルまで上げたあと押し戻され、長い上ヒゲを残しています。MACDのヒストグラムは-3.8から-34.3へマイナス幅が広がりました。

ボリンジャーバンドは8万3711〜8万4882ドルで、幅は1.39%まで縮んでいます。上値メドはバンド上限8万4882ドル、下値メドはバンド下限8万3711ドルです。

1時間足チャート

1時間足では、価格が20時間線8万4637ドル、50時間線8万4332ドル、100時間線8万4241ドルを下回り、200時間線8万4077ドルだけをわずかに上回っています。一目均衡表では転換線8万4566ドル、基準線8万4646ドルがそろって価格の上にあり、価格は雲8万4078〜8万4219ドルの中です。遅行スパン8万4140ドルは26本前の8万4276ドルを下回りました。

MACDラインは0.9でシグナル74.3を下回り、ヒストグラムは-73.4とマイナス幅が広がっています。RSIは42.4です。ボリンジャーバンドは8万4167〜8万5108ドル、幅は1.11%で、価格はバンド下限をわずかに下回りました。

サポートは24時間安値8万4132ドル、その下が雲下限と200時間線が重なる8万4077〜8万4078ドルです。レジスタンスは雲上限と100時間線が重なる8万4219〜8万4241ドル、50時間線8万4332ドル、転換線8万4566ドル、その上が9時台高値8万4999ドルです。

デリバティブ動向

OI清算

先物の建玉はBinanceで9万4626BTC、24時間で218BTC増とほぼ横ばいです。24日と25日の減少で軽くなった水準から動いていません。

資金調達率は27日17時が0.0014%、28日1時が0.0011%、9時が0.0020%とゼロ近辺で、買い持ちの偏りはほとんどありません。

清算ライン

ロング・ショート比率は27日10時の1.283から1.164へ低下し、上位トレーダーの建玉比も1.938から1.879へ下がりました。買い持ちが減っており、下げても清算の連鎖は起きにくい状態です。

下値は雲下限と200時間線が重なる8万4077ドル、その下の4時間足バンド下限8万3711ドルが意識されます。上値は8万5000ドル手前です。売り持ちの比重が増えているため、上抜けた場合は買い戻しにつながる可能性があります。

ETF

米現物BTC ETFは9月21日から25日の週に24億ドルの純流入となり、2025年10月以来の最大でした。25日は1億3450万ドルの流入で、17日から7営業日連続、合計30億ドルです。2026年の累計は22日にプラスへ転じ、25日時点で9億3410万ドルの流入超です。

オプションは本日17時の満期が4331BTC、想定元本3億6400万ドルで、マックスペインは8万4000ドルです。10月2日の満期は2万6086BTC、想定元本21億9300万ドルで、マックスペインは8万2000ドルです。米雇用統計と同じ日に重なります。

本日のデイトレ注目材料

本日の焦点は、中東情勢を受けた原油と米国債の動きです。今週予定される米国とイランの協議の行方次第で、原油と長期金利はどちらにも振れる余地があります。本日の米国指標は23時30分のダラス連銀製造業景況指数と、29日2時30分のバーキン・リッチモンド連銀総裁の講演に限られます。今週は米国の主要指標が集中し、最大の材料は10月2日の米雇用統計です。

指標は29日23時のJOLTS求人件数(予想723万件)、30日21時30分の8月PCE物価指数(コア前月比の予想0.3%、前回0.2%)、10月1日23時のISM製造業景況指数(予想54.8)と続きます。10月2日21時30分の9月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比10万人増(前回16万2000人増)、失業率が4.2%の予想です。市場が織り込む10月の追加利上げの確率は66%で、これらの結果次第で変わります。

上抜けシナリオでは、100時間線8万4241ドルと50時間線8万4332ドルを回復すれば転換線8万4566ドル、その上は8万4999ドルと24時間高値8万5159ドルです。下抜けシナリオでは、8万4077ドルを割り込むと4時間足バンド下限8万3711ドル、さらに25日安値8万3183ドルを試す展開です。当日見るべきラインは、上値8万4566ドルと下値8万4077ドルです。

まとめ

28日のBTCは8万4140ドルと、前日同時刻から0.20%安の横ばいでした。トランプ大統領がイランのホルムズ海峡再開案を拒否して中東情勢が再び緊迫し、7時の先物再開で原油が上昇するなか、BTCは8時10分に8万4132ドルまで下押ししました。9時台の戻りも8万5000ドルの手前で止まっています。

トランプ大統領は合意を11月3日の中間選挙の直後と見込んでおり、原油高と金利上昇の圧力は残りやすい状況です。テクニカルでは日足のMACDヒストグラムが6日続けて縮小する一方、日足の安値は4日続けて切り上がり、方向は出ていません。

短期の焦点は、8万4566ドルの回復か8万4077ドル割れかです。今週の山場は30日のPCEと10月2日の米雇用統計で、10月2日は21億9300万ドルのオプション満期も重なります。

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