キャシー・ウッド氏率いるARK Investが7月14日、Circle Internet Groupの株式22万株を追加購入したとみられます。同日終値63.22ドルで換算した購入額は約1,390万ドルです。7月に入ってからの累計取得株数は725,517株に達し、株価が大きく下落する局面でも買い増しを続けた格好です。ステーブルコイン大手を手がける企業への強気姿勢を維持した動きとして、市場参加者の関心を集めています。
今回の取得は、ARKが運用する3本のアクティブETFを通じて実施されたとみられます。7月1日に287,609株、7月9日に217,896株を買い付けており、14日の追加購入を含めると、月内の取得規模は72万株を超えました。
購入時点のCircle株は、年初来で22%下落し、IPO後の高値からは76%安の水準にありました。下落局面での継続的な買い増しは、短期的な値動きよりも中長期の事業価値を重視するARKの投資姿勢を映したものとみられます。
ARKのCircle株保有比率と市場の評価
保有状況を見ると、ARK Fintech Innovation ETF(ARKF)ではCircle株の組み入れ比率が4.37%、金額ベースで約3,300万ドルとなりました。ARK Innovation ETF(ARKK)でも3.35%、約2億1,800万ドルを占めています。主要ファンドで一定の比重を持たせていることから、単発の押し目買いではなく、ポートフォリオ上で明確な位置付けを与えていることがうかがえます。
Circleは米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」の発行企業として知られ、暗号資産(仮想通貨)市場ではインフラ銘柄として見られやすい企業です。トークンそのものではなく関連企業の株式を通じて暗号資産分野に投資する手法は、規制や会計処理の面で機関投資家が取り組みやすいケースもあります。ARKの買い増しは、暗号資産市場への直接投資とは異なる経路で資金配分を強めた事例です。
一方、評価の見方は分かれています。10x ResearchはCircle株への「買い」判断を撤回し、事業の基礎的条件が大きく悪化したと指摘しました。株価が大幅に調整するなかで、成長期待を織り込んだ再評価が続くのか、それとも収益性や事業環境の見直しが進むのかで、市場の受け止めは揺れています。
Circle株を巡っては、関連企業として暗号資産市場の値動きや投資家心理の影響を受けやすい構図があります。今回の買い増しは、弱含む相場のなかでもARKが同社をなお組み入れ対象として重視していることを示す取引になりました。
参考元:Cointelegraph
