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ビットコイン・イーサリアム・リップル下落|利下げ後退観測と主要サポート割れで仮想通貨市場は急落

2026年6月3日 12:41  Arai Yu

※この記事には広告・PRが含まれます

暗号資産市場は6月2日から3日午前にかけても下げ止まらず、全面安が続きました。根強いインフレ懸念からFRBの利下げ時期が後ずれするとの観測が強まり、ドル高が進んだことでリスク資産全般に売りが波及しています。

また主要銘柄がサポートラインを相次いで割り込むと、強制清算を巻き込んで下げが加速し、市場心理を示すFear&Greed指数は「極度の恐怖」まで低下しました。

ビットコイン6万6000ドル台へ急落|中東リスクと7万ドル割れの清算連鎖で仮想通貨市場は暴落

ビットコイン、7万ドル割れから6万6000ドル台へ

BTC/USDT 1時間足チャート

ビットコインは期間序盤こそ7万ドル台で推移していましたが、米金利の高止まり観測とドル高を背景に上値が重く、6月2日にかけてじりじりと水準を切り下げました。

7万ドルの節目を割り込むとロングポジションの清算を巻き込んで下げが加速し、6万8000ドルも下抜けています。3日朝方には一時6万6315ドル付近まで売られ、約7週間ぶりの安値圏に沈みました。その後の戻りは限定的で、現在は6万6728ドルと安値圏でのもみ合いが続いています。

下値メドとしては6万5000ドル、戻りの上値メドとしては7万ドルの回復が意識されます。

イーサリアム、2000ドル台から1855ドルへ続落

ETH/USDT 1時間足チャート

イーサリアムもビットコインに連動して軟調でした。期間序盤は2000ドル台で取引されていましたが、リスクオフの流れに押されて水準を切り下げ、1900ドルを割り込みました。3日午前にかけても戻りは鈍く、現在は1855ドル(約29.7万円)と期間中の安値圏で推移しています。

下落率はビットコインを上回り、24時間で6%を超える下げとなりました。当面は2000ドルの回復が上値の目安となります。

リップル、1.33ドルから1.21ドル台へ

XRP/USDT 1時間足チャート

リップル(XRP)も売りに押されました。1.33ドル付近をつけた後は上値が重く、リスク回避の地合いのなかで水準を切り下げています。3日未明には1.21ドル台まで下落し、その後も戻りは限られ、現在は1.22ドル(約195円)で推移しています。

高値からの下落率は約8%に達しました。下値では1.20ドルの心理的節目を維持できるかが焦点となります。

FRBの利下げ後退観測とドル高がリスク資産を圧迫

今回の下げの主因は、金融政策を巡る思惑の変化です。インフレの粘着性が改めて意識され、FRBが利下げに動く時期は後ずれするとの観測が強まりました。これを受けて米長期金利とドルがともに上昇し、ドル指数(DXY)は99近辺まで水準を戻しています。

金利を生まない暗号資産にとってドル高・金利高は逆風となりやすく、ビットコインの節目割れが機械的な清算売りを呼び込みました。

前日に伝わったストラテジーの4年ぶりのBTC売却や大口投資家の利益確定もくすぶり、戻りを鈍くする一因となっています。市場心理は急速に冷え込み、Fear&Greed指数は「極度の恐怖」を示しました。

4日のPCEとビットコインの価格動向に注視

市場は当面、米国の物価指標に神経をとがらせる展開です。4日夜に発表される個人消費支出(PCE)物価指数が市場予想を上回れば、FRBの利下げ後退観測がさらに強まり、暗号資産には追加の売り圧力となりかねません。逆に伸びが鈍化すればドル高が一服し、反発のきっかけとなる可能性もあります。

価格面では、ビットコインの6万5000ドル、イーサリアムの1800ドル、リップルの1.20ドルをそれぞれ維持できるかが、下げ止まりを見極めるうえでの目安となります。

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