米証券取引委員会(SEC)は5月22日、Nasdaq PHLXがビットコイン指数オプション「QBTC」を上場・取引するための規則変更を条件付きで承認しました。商品は現金決済の欧州型オプションで、CME CF Bitcoin Real Time Index(BRTI)に連動し、1契約あたり1BTC相当を扱います。実際の上場開始には、米商品先物取引委員会(CFTC)による免除措置の取得が必要です。
今回の承認は、暗号資産(仮想通貨)そのものを受け渡ししない形で、米主要取引所における規制下のビットコイン関連デリバティブを広げる動きとして位置付けられます。
現物の受け渡しを伴わないQBTCの設計
SECが承認したのは、Nasdaq PHLXによるルール変更案です。承認文書では、QBTCの上場と取引はCFTCが商品取引所法4条(c)(1)に基づく免除措置を与えることを条件とすると明記しました。免除が得られるまで、PHLXはこの商品を上場・取引できません。
QBTCは、満期時にビットコインそのものをやり取りするのではなく、参照指数に基づいて差額を現金で精算する設計です。保管や受け渡しの実務を伴わないため、暗号資産のカストディを避けながら価格変動へのエクスポージャーを持てる商品です。
権利行使の方式は欧州型で、満期日にのみ行使できます。参照先にはCME CF Bitcoin Real Time Indexを採用し、個別のETF価格ではなく、ビットコインの指数値に直接連動する仕組みです。ETFを介した商品で生じうる基準価額とのずれを抑えやすい点も特徴です。
契約サイズは1BTC相当です。CMEで取引される5BTC単位の契約より小さく、取引単位を細かく設定しています。指数に直接連動しつつ、現物の受け渡しを伴わない小口の規制商品として設計された格好です。
米国ではビットコイン現物ETFの承認以降、暗号資産関連商品が伝統的な市場インフラに組み込まれる流れが続いています。今回のQBTC承認は、その流れが現物ETFから指数連動のオプション市場へ広がっていることを示す事実として受け止められています。
参考元:CoinDesk
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