Solana上で取引されているアンソロピックとOpenAIの未公開株連動トークンが、2026年5月13日時点で急落しました。Anthropic PreStocksは約42%安の812ドル、OpenAI PreStocksは約46%安の1,073ドルを付けています。両社が、SPV(特別目的会社)を通じた未承認の株式譲渡は無効だと警告したことが引き金になりました。
PreStocksは、未上場企業の株式そのものをブロックチェーン上で直接売買する仕組みではありません。SPVが保有するとされる未公開株に対する「間接的な経済的露出」をトークン化した設計で、Solana上の分散型取引所JupiterやMeteoraと連携して流通していました。2025年8月に立ち上がったこの仕組みは、上場前の有力AI企業に暗号資産(仮想通貨)経由で投資できる商品として注目を集めていました。
SPV経由の間接保有が崩れた理由
価格急落の直接の材料になったのは、両社が相次いで示した公式な無効警告です。アンソロピックは投資家向けの警告ページを更新し、「SPVによるアンソロピック株の取得は認めておらず、SPVへの株式譲渡はいずれも無効」と明記しました。
取締役会の承認を経ない株式移転は成立しない扱いで、Open Door Partners、Hiive、Forgeなどの仲介業者も無認可として列挙しています。第三者が、直接販売や先物契約、トークン化証券の形で同社株へのアクセスをうたうケースについても、詐欺または無価値な投資である可能性が高いと警告しました。
OpenAIも同様の方針を示しています。無認可のOpenAI株式取引は米証券法に違反する可能性があり、原株そのものが無効化されるおそれがあるとポリシーページで明示しました。
この警告が重いのは、PreStocksの価値がSPV保有株の有効性に依存しているためです。トークン保有者が持つのは発行企業の株主権ではなく、SPV経由の経済的な連動性にすぎません。その前提となる株式移転が無効とされれば、トークン価格を支える根拠自体が揺らぎます。
Solana上の流動性は見かけほど厚くありませんでした。5月13日時点で、Anthropicトークンの流動性プールには約33万3,000ドル相当のステーブルコインと18000SOLが入っていたとされます。未公開株へのアクセスをうたう商品としては話題先行の面が強く、価格形成が実態以上に振れやすい構造だったこともうかがえます。
参考元:CoinDesk
