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ビットコイン、7万9000ドル台に下落|PPIショックで8万ドル割れ、米中首脳会談とクラリティ法案投票に注目

2026年5月14日 08:46  Arai Yu

※この記事には広告・PRが含まれます

5月14日8時時点で、ビットコイン(BTC)は7万9400ドル付近で推移しています。前日には8万1000ドル台で底堅く推移していたものの、米4月PPIの上振れを受けて一時7万8704ドルまで急落し、24時間では約-1.6%の下落となりました。

市場では、CPI・PPIと連続したインフレ加速で利下げ期待が大きく後退し、本日北京で開催されるトランプ大統領と習近平国家主席の首脳会談、米上院銀行委員会でのクラリティ法案マークアップ投票を控え、神経質な展開が続いています。

値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート

直近24時間のBTCは、7万8704〜8万1263ドルのレンジで推移しました。日本時間5月13日夜までは8万1000ドル台前半で底堅く推移していたものの、米国時間5月13日午前のPPI発表を境に急落。

5月14日2時過ぎに24時間安値となる7万8704ドルを記録した後、7万9000ドル台前半まで戻して基準時刻を迎えました。上値は8万1000〜8万1500ドル、下値は7万9000ドルおよびPPI後安値の7万8700ドル付近が意識されています。

相場を動かした背景

米4月PPIが予想を大幅に上回り利下げ期待がほぼ消失

5月13日に発表された4月PPIは前月比+1.4%(予想+0.5%)と2022年3月以来の大幅上昇となり、前年比も+6.0%(予想+4.9%)で2022年12月以来の高水準を記録しました。コアPPIも前月比+1.0%、前年比+5.2%といずれも予想を上回り、川上のインフレ圧力が想定以上に強いことが示されています。

前日のCPIも前年比+3.8%と2023年5月以来の高水準だったため、消費者・生産者物価が連続して上振れた形です。米10年債利回りは一時4.5%付近まで上昇し、PolymarketとKalshiでは6月FOMCでの利下げ見送り確率がほぼ100%に到達しました。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

日足チャート分析

日足では、4月安値7万480ドル以降の高値・安値切り上げ構造は維持されているものの、200日SMA(8万2277ドル)と200日EMA(8万2003ドル)の収束帯で連続して跳ね返されています。

EMA50(7万6404ドル)、EMA100(7万6716ドル)は下値支持として機能しており、上値メドは8万2000〜8万2500ドル、下値メドは7万9000ドル、7万8000ドル、7万6400ドル付近となります。

4時間足チャート分析

4時間足では、5月13日に8万2458ドルから跳ね返されて以降、8万300ドル支持・8万1500ドル抵抗の縮小レンジに移行しています。戻り局面の出来高は細っており、買い意欲はやや後退気味です。上値メドは8万1500ドル、下値メドは8万300ドル、7万9500ドルです。

1時間足チャート分析

1時間足では、PPI後に8万1200ドル付近のサポートを下抜けて以降、戻り売りが優勢となっています。短期トレーダーが見るべきラインは、上方が8万1500ドル、下方が7万9000ドルと7万8700ドル付近のPPI後安値です。

デリバティブ動向

BTCの先物建玉は約601億ドルと高水準を維持しています。資金調達率は主要取引所全体でほぼ中立、一部取引所ではわずかにマイナス圏となっており、レバレッジの過熱は一時的に緩和されました。

注目清算ラインは上方が8万2000〜8万2500ドル付近、下方が7万8000ドルおよび7万7000ドル付近に集中しており、いずれかに接近した際に再度の連鎖清算が発生する可能性があります。

ETF動向

米国の現物BTC ETFは、5月12日に全体で2億3325万ドルの純流出となり、前日の流入から1日で再び流出に転換しました。流出を主導したのはFidelity FBTC(-8610万ドル)、Ark ARKB(-8510万ドル)で、BlackRock IBITも-3290万ドルの流出となっています。機関投資家の慎重姿勢が再び強まり、200日線奪回の構造的な重しとなっています。

本日のデイトレ注目材料

本日5月14日は、政策イベントが重なる重要な一日です。23時30分には米上院銀行委員会で「デジタル資産市場クラリティ法案(CLARITY Act)」の309ページ草案に対するマークアップ投票が予定されています。米国初の包括的な仮想通貨市場構造法案の正式な委員会通過を問う初の関門で、可決されれば本会議へ進み、ホワイトハウスは7月4日の署名を目標としています。

同日、北京ではトランプ大統領と習近平国家主席の米中首脳会談も開催され、AI半導体規制、貿易関税、台湾、イラン情勢が議題となる見通しです。経済指標では、21時30分に米週次新規失業保険申請件数、4月小売売上高、4月輸入物価指数が同時発表されます。

上方向の焦点は8万1500ドル、8万2000ドル、8万2500ドル、下方向の焦点は7万9000ドル、7万8000ドルです。短期トレーダーが特に見るべきラインは、8万1500ドルと7万9000ドルで、どちらが先に明確に破られるかが本日の方向感を決める分岐点となります。

まとめ

本日のBTC相場は、PPIショック後の戻り局面に、クラリティ法案投票と米中首脳会談という2つの大型イベントが重なり、ボラティリティの高い展開が想定されます。

短期的には7万9000ドルの防衛と8万1500ドルの奪回が焦点となり、各イベントの結果次第で大きく振れる可能性があるため、ポジション管理にはいつも以上の慎重さが求められそうです。

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