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オールバーズ、AI事業転換で株価910%急騰|ビットコイン財務戦略に続く新テーマ

2026年4月16日 15:37  Arai Yu

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米Allbirdsは2026年4月、社名を「NewBird AI」に変更し、AIコンピューティング企業へ転換すると発表しました。発表前の時価総額は約2200万ドルでしたが、株価は一時910%上昇し、売買高も通常の875倍に膨らんだとみられます。

ビットコインを企業財務に組み込む戦略で株価を押し上げた「BTC財務」銘柄に続き、事業そのものをAIへ切り替える動きが新たな株価材料として意識され始めています。

靴ブランド売却とGPU投資で示した事業転換

今回の転換は、経営再建の延長線上にある小幅な事業修正ではありませんでした。Allbirdsは靴ブランド事業を3900万ドルで売却し、手元資金5,000万ドルをGPUサーバー購入に振り向け、クラウド事業へ参入する方針を打ち出しました。

市場が反応したのは、低迷企業がまったく別の成長物語を掲げた点です。Allbirdsは2021年の新規株式公開時に約40億ドルの評価を受けたものの、2025年末までに株価は99.5%下落していたとみられます。そこからAIコンピューティング企業への転換を打ち出したことで、株価と出来高が同時に跳ね上がりました。

株価の急騰は、収益実績の積み上がりよりも「何の会社になるのか」という期待の書き換えが先行した形です。ブランド企業として評価されていた銘柄が、GPUを保有し計算資源を貸し出すインフラ企業として見直されれば、投資家が当てはめる成長率やバリュエーションの物差しは大きく変わります。

もっとも、AI事業の詳細なロードマップは現時点で明らかになっていません。今回確認できるのは、ブランド売却で資金を確保し、その資金をGPUサーバーへ投じるという資本配分の転換です。それでも株価が大きく動いたこと自体が、足元の市場で「AIへの転換」という宣言が強い価格形成力を持ち始めていることを示しました。

ストラテジー型のBTC財務と似た値動きが広がる

この動きは、暗号資産(仮想通貨)市場で広がったBTC財務ブームと重なります。Strategyはマイケル・セイラー氏の下でビットコイン保有戦略を前面に打ち出し、企業価値の見られ方を大きく変えました。事業会社でありながら、株式市場ではビットコインへのレバレッジ的なエクスポージャーとして取引される局面が増え、同様の戦略を採る企業が相次ぎました。

ストラテジー、約10億ドル相当のBTCを追加購入 |累計投資額は約590億ドル

共通するのは、本業の業績だけでは説明しきれない「市場での見られ方」の変化です。BTC財務では、企業が現金をビットコインに振り替えることで、株式が暗号資産価格と連動しやすい銘柄として再評価されました。Allbirdsの事例では、資産の置き換え先がビットコインではなくGPUになったものの、成長テーマに資本を再配置し、別の投資家層を呼び込む構図は近いものがあります。

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