ビットコイン(BTC)は4月16日8時30分時点で7万3700ドル前後で推移しています。
前日の米国・イラン停戦交渉進展を受けた急騰が一時7万6000ドルに迫りましたが、同水準の壁は厚く、現在は7万4000ドル台での横ばいが続いています。
値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート
24時間高値は7万5886ドル、安値は7万4025ドル付近でした。
日本時間4月15日未明、トランプ大統領がイランとの和平交渉再開への意欲を示したことを受け、BTCは7万3000ドル台から急上昇しました。イランが「10項目の提案」を提示し、ホルムズ海峡の安全通航を保証する方針が伝わるとリスクオンが加速し、大量のショート清算も重なって一気に7万6000ドルをタッチする場面がありました。
その後は約2ヶ月続くレジスタンスで利食い売りが膨らみ、7万4000ドル台へ反落しています。4月16日早朝にかけては7万3700ドル付近でやや軟調に推移しています。
相場を動かした背景
米国・イラン停戦交渉の進展
2月末から続く米国・イランの軍事衝突はホルムズ海峡の閉鎖を通じて原油高・FRB利下げ後退を招き、リスク資産全体の上値を抑えてきました。4月13〜14日にトランプ大統領が和平交渉への意欲を表明し、イランの10項目提案を「交渉の土台になる」と評価したことで、原油が下落・米株が上昇し、BTCもこの流れに乗って急騰しました。
ただし停戦は暫定的なものです。4月下旬に期限を迎えるうえ、中国がイランに対地空ミサイルを供与しようとしているとの米情報機関の情報も浮上しています。トランプ大統領は「武器供与なら即50%関税」と警告しており、和平の持続性は引き続き不透明な状況です。
ゴールドマン・サックスのBTC ETF申請で機関需要が回復
4月15日(火)、ゴールドマン・サックスがSECにBTCプレミアム・インカムETFを申請したことで、当日の米現物スポットETFへの流入は4億1150万ドルに達し、2026年の年初来累計流入がプラスに転換しました。前日(月)は2億9100万ドルの純流出だっただけに、7万4000ドルのサポートを固める動きに貢献したとみられます。
ビットコインテクニカル分析
日足チャート分析

50日EMA(7万1133ドル)を上回る水準は維持していますが、200日移動平均線は3月中旬以降に下落方向に転じており、中長期の上昇トレンドが崩れた状態は続いています。7万6000ドルを日足終値で突破できるかが当面の焦点で、達成できれば7万7600〜8万600ドル帯が次の意識される水準になります。
下値は7万1133ドルの50日EMA、その下は6万8000ドルが目安です。
4時間足チャート分析

4月14日に7万3000ドルのレジスタンスを突破したことで、4時間足レベルの方向感は上向きにシフトしています。現在は7万4000〜7万5000ドルのレンジで推移しており、7万6016ドルの日足終値での突破が中期上値への条件とみられます。
下方向に崩れた場合は7万3000ドル、続いて50日EMA(7万1133ドル)が意識される水準です。
1時間足チャート分析

7万4000ドル付近がサポートとして機能しています。7万5000ドルはディーラーのネガティブガンマが集中するラインで、このラインを越えると値動きが増幅されやすい構造です。
短期トレーダーが特に意識すべきは7万5500ドルで、CoinGlassのデータではこの水準以上にショート清算クラスターが集中しており、突破できれば7万8000ドルにかけてスクイーズが加速する可能性があります。
デリバティブ動向
OI・清算動向
現在のOIは約565億ドルで高水準が続いています。4月14日の急騰時には約5億3400万ドルのショート清算が発生し、動きを増幅させました。本日時点の直近24時間の清算額は約6600万ドルと落ち着いているものの、OIは高止まりしており、新規ショートが再度積み上がっているとみられます。
次の価格上昇局面でも清算主導で動きが加速しやすい構造が続いています。
注目清算ライン

7万5500〜7万8000ドルにショート清算クラスターが集中しています。7万5500ドルを上抜けした場合は清算の連鎖で価格が急加速する可能性があり、逆に突破できなければ7万4000ドルを再度試す展開も考えられます。
ETF動向
4月15日の米現物ビットコインスポットETFへの流入は4億1150万ドルで、2026年4月中で2番目に大きい単日流入となりました。BlackRockのIBITが2億1400万ドルをリードし、AUM総額は965億ドル超と3月中旬以来の最高水準を回復しています。
ゴールドマン・サックスのETF申請に続き、前週にはモルガン・スタンレーもMSBTをローンチしており、大手金融機関の参入が相次いでいる状況です。
本日のデイトレ注目材料
本日4月16日(木)は重要指標が集中しています。日本時間21時30分に小売売上高・新規失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀製造業指数が一斉に発表されます。フィラデルフィア連銀製造業指数は前回18.1から10.3への大幅低下が予想されており、製造業の悪化が確認された場合はリスクオフに傾く可能性があります。日本時間22時15分には鉱工業生産も発表されます。
また、日本時間20時35分にニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁の発言が予定されており、利下げ時期に関する言及があればBTCを含むリスク資産全体が反応しやすい局面です。
上方向の焦点は7万5500ドルです。このラインを突破できれば7万8000ドルにかけてショートスクイーズが加速する可能性があります。下方向の焦点は7万4000ドルで、割り込んだ場合は7万3000ドル、続いて50日EMA(7万1133ドル)が意識されます。指標発表が集中する日本時間21時30分前後は急激な値動きが発生しやすいため、短期ポジションの管理には注意が必要です。
まとめ
BTCは米国・イラン停戦交渉の進展を受けて一時7万6000ドルに迫りましたが、約2ヶ月続くレジスタンスで押し返され、7万4000ドル台での横ばいが続いています。本日は米経済指標が集中する日であり、停戦の継続性とあわせて相場の方向感を左右する材料が揃っています。
7万5500ドルを超えられるか、7万4000ドルを割り込むか、この2点を軸に本日の値動きを見極めたいところです。
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