4月3日(金)21:30に、米国の3月雇用統計が発表されます。
今回の発表は、昨日4月2日にトランプ大統領が発動した大規模な相互関税の直後という、異例のタイミングで迎えることになります。関税ショックによって株式先物が大幅安となる中、「関税後、初の重要指標」として市場の注目が集まっています。
加えて、本日4月3日(金)は米国「グッドフライデー」のため、米株式・債券市場は休場となります。仮想通貨市場だけが指標発表のショックをダイレクトに受ける形となり、流動性の低下によりBTCの急変動が起きやすい環境となっている点に最大の注意が必要です。
BTC価格7万ドル付近を推移| 今夜の米雇用統計を前に仮想通貨市場は様子見ムード
雇用統計(3月)の前回値と予想
| 日付 | 重要度 | 時刻 | イベント | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4/3(木) | ★★★ | 21:30 |
雇用統計(3月) ・平均時給(前月比) ・非農業部門雇用者数 ・失業率 |
0.4% -92K 4.4% |
0.3% 65K 4.4% |
今回の雇用統計では、賃金の動き、雇用の増減、そして失業率の水準が同時に示されます。
これらを総合的に見ることで、米国労働市場の現状を把握することができます。
平均時給(前月比)
平均時給は、労働者の時間当たり賃金の変動を示す指標です。
賃金の伸びは、消費動向やインフレ圧力の把握に用いられており、金融政策判断の材料としても重視されています。
・予想を上回った場合
インフレ懸念が強まり、利下げ観測が後退しやすくなります。
米金利・ドルが上昇しやすく、ビットコインには下押し圧力がかかりやすいと整理されています。
・予想を下回った場合
インフレ圧力の緩和が意識されます。
金利低下が進めば、ビットコインは上昇方向に反応しやすくなります。
非農業部門雇用者数(NFP)
非農業部門雇用者数(NFP)は、米国経済全体の雇用創出状況を示す代表的な指標です。
企業の採用動向を通じて、景気の拡大・減速を判断する材料として広く利用されています。
前回は-9.2万人と大幅なマイナスを記録しており、今回の数値が持ち直しとなるか、悪化トレンドの継続が確認されるかが最大の焦点となっています。
・予想を上回った場合
景気の底堅さが意識され、利下げ観測が後退しやすくなります。
金利上昇を通じて、ビットコインは調整しやすい展開となります。
・予想を下回った場合
景気減速懸念が強まり、初動はリスク回避の動きが出やすくなります。
ただし、利下げ観測が強まれば、反発に転じる可能性もあります。
失業率
失業率は、労働市場の需給バランスを示す指標で、家計の安定性や消費動向を測る材料として注目されています。
・予想を上回った場合
景気後退懸念が強まり、株安とともにビットコインも売られやすくなります。
・予想を下回った場合
労働市場の安定が意識されますが、強すぎる場合は金利上昇を通じてビットコインの重しになる可能性があります。
雇用統計(平均時給・雇用者数・失業率)、ビットコインに影響する背景
米国雇用統計は、労働市場の状況を総合的に示す代表的な経済指標です。非農業部門雇用者数や失業率、平均時給は、FRBの金融政策判断にも用いられる重要データであり、発表後には米国債利回りやドル相場が動く場面がこれまでにも確認されています。
金利やドルが変動すると、株式市場をはじめとするリスク資産に波及しやすく、ビットコインもその流れの中で値動きが大きくなるケースがあります。
今回はとりわけ、トランプ関税によるインフレ圧力と雇用悪化による利下げ圧力が同時にかかる、いわゆるスタグフレーション懸念の局面として注目されています。
FRBが動きにくい環境下では、指標の結果がどちらに転んでも市場の解釈が割れやすく、関税ショックとグッドフライデーによる流動性低下も重なることで、通常以上に値動きが荒れやすい環境となっています。
参考元:investing
画像:shutterstock
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