ブロックチェーン分析プラットフォームのToken Terminalが3月29日に公表したデータで、イーサリアムが世界のトークン化資産の61.4%を占めていることが分かりました。
イーサリアム上で決済されるトークン化資産の残高は2062億ドルに達し、前年比では40%超増加しており、現実資産のデジタル化を支える基盤としての存在感が鮮明になっています。
トークン化資産は、不動産や国債、株式、クレジットなど、もともと伝統金融の枠組みで扱われてきた資産をブロックチェーン上でデジタル表現したものです。暗号資産(仮想通貨)そのものとは異なり、既存の金融商品や実物資産をオンチェーンで流通・管理できるようにする仕組みとして注目されており、今回のデータは、その受け皿としてイーサリアムが市場の過半を大きく上回る規模を握っている実態を示しました。
イーサリアムがRWA市場の約3分の2を占める
全チェーンを合算したRWA市場は3000億ドルを超える規模に拡大しています。そのうち61.4%をイーサリアムが占めており、単なる暗号資産の送金基盤ではなく、伝統金融資産を載せるインフラとして使われている構図が浮かび上がっています。
背景には、イーサリアムが長年にわたり積み上げてきたスマートコントラクトの運用実績があります。発行、移転、償還といった資産管理のルールをプログラムで処理できることに加え、EVMを軸とした開発環境が広く普及しているため、金融機関や発行体にとって既存のツールや知見を活用しやすい土壌が整っています。
こうした市場拡大の流れを裏付ける数字として、イーサリアム上のトークン化資産時価総額が前年比40%超増えた点が示されました。資産のデジタル化が一時的な実験段階を超え、残高ベースでも着実に積み上がっていることを示す内容です。
ブラックロック参入でRWA市場3000億ドル超
市場拡大を後押ししているのは、暗号資産ネイティブ企業だけではありません。ブラックロックやFranklin Templetonといった大手金融機関がトークン化商品に参入していることが、RWA市場の信頼性と規模の両面を押し上げています。
利用者や投資家の目線で見ると、トークン化の広がりは、これまで証券会社や銀行の口座内で閉じていた資産管理が、ブロックチェーン上でより細かく、より機械的に処理される方向に進んでいることを意味しています。売買や保有の記録をオンチェーンで扱えるようになれば、資産の移転や管理の方法は大きく変わります。
RWA市場全体が3000億ドル超に達するなか、イーサリアムが最大の受け皿である状況に変わりはありません。
画像:shutterstock
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