2026年3月25日午前8時現在、ビットコイン(BTC)は7万500ドル付近で推移しています。直近24時間は、中東情勢を巡る地政学リスクに市場が大きく振り回される展開となりました。
トランプ米大統領の停戦表明による急騰から、イラン側の否定報道を受けた急落、そして新たな停戦報道による反発と、ニュースヘッドラインに敏感に反応する乱高下の1日となりました。
値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート分析
直近24時間の高値は7万1382ドル、安値は6万8893ドルを記録しました。
3月23日夜、トランプ大統領の停戦表明を受けて7万1000ドル台まで急騰しましたが、翌24日にイラン側が交渉を否定すると、原油価格の再騰とともにBTCも売りが優勢となり、6万8893ドルまで急落しました。
その後、米国時間に入り新たな停戦報道が伝わると、原油価格の下落と歩調を合わせるように再び7万ドル台を回復しています。短期的には6万9000ドルがサポートとして、7万1000ドルがレジスタンスとして強く意識される値動きとなりました。
相場を動かした背景
地政学ジェットコースター
相場を主導したのは、中東情勢を巡る錯綜した情報です。トランプ大統領がイランへの攻撃を「5日延期する」と表明したことで、市場は一時的にリスクオン姿勢に傾き、BTCは7万1382ドルまで上昇しました。
しかし、イラン側がこれを「心理戦だ」と全否定したことで、原油価格が91ドル台へ再騰し、インフレ再燃への警戒感からBTCは6万8000ドル台へ急落。その後、イスラエルのテレビ局が「ウィトコフ氏とクシュナー氏による1ヶ月の停戦案が近く発表される」と報じると、原油が100ドル割れへ急落し、BTCは再び7万ドル台を回復しました。
地政学的なニュースヘッドラインが直接的に価格を上下させる要因となっています。
機関投資家の底値買いシグナル
地政学リスクで乱高下する中、機関投資家からは強気な見方が示されました。バーンスタインのアナリストは、現在の調整局面を「サイクルの底」と位置づけ、年末の15万ドル目標を維持するレポートを発表しました。
また、BNYメロンCEOがデジタルアセットサミットで「暗号資産の次フェーズは大手銀行が牽引する」と発言したことも、中長期的な機関投資家の需要に対する安心感に繋がったとみられます。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
日足チャート分析

日足レベルでは、依然として上昇トレンドを維持しつつも、高値圏での保ち合いが続いています。直近の地政学リスクによる下落でも、主要な移動平均線や心理的節目である6万8000ドル付近で下げ止まっており、下値の堅さが伺えます。
中長期的な上値メドは史上最高値圏である7万3000〜7万4000ドル、下値メドは6万5000ドル付近と考えられます。
4時間足チャート分析

4時間足では、7万1000ドル台での上値の重さが目立つ一方、6万9000ドル付近では買い支えられるレンジ相場の様相を呈しています。移動平均線が収束しつつあり、方向感を探る展開です。
押し目買いのポイントとしては6万9000ドル前半、戻り売りのポイントとしては7万1000ドル付近が意識されやすい状況です。
1時間足チャート分析

1時間足の短期トレンドは、ニュースヘッドラインに振らされる形でV字や逆V字の急変動を繰り返しています。
短期トレーダーが当日見るべきラインとしては、直近の反発ポイントである6万9500ドルがサポートとして機能するか、そして上値は7万1000ドルを明確に上抜けられるかが焦点となります。
デリバティブ動向
OI・清算動向
直近24時間の清算総額は約1億7000万ドル(ロング1億1800万ドル、ショート5200万ドル)となりました。乱高下に伴い、上下両方のポジションが狩られる展開となっています。特にイランの否定報道時の急落で多くのロングポジションが清算されました。
OI(未決済建玉)は乱高下の中で一時的に減少しており、過度なレバレッジが整理された可能性があります。短期トレードにおいては、突発的なニュースによる急変動に巻き込まれないよう、ストップロスの設定が重要です。
注目清算ライン

注目すべき清算ラインは、上方向が7万1500〜7万2000ドル付近、下方向が6万8500ドル付近に集中しています。
特に7万1500ドルを超えるとショートカバーを巻き込んだ急騰が起きやすい一方、6万8500ドルを割り込むとロングの連鎖的な清算による急落リスクが高まるため、トレーダーとして警戒すべき価格帯です。
ETF動向
米国現物ビットコインETFは、3日連続の資金流出から反転し、3月23日には1億6720万ドルの純流入を記録しました。
特にブラックロックのIBITが1億6080万ドルの流入を主導しており、価格が下落した局面で機関投資家の押し目買いが入っていることが確認できます。ETFフローのプラス転換は、価格の下支え要因として機能しています。
本日のデイトレ注目材料
本日(3月25日)の注目材料は以下の通りです。
・21:30 米国2月耐久財受注
・21:30 米国2月輸入物価指数
・輸出物価指数
・中東情勢(特にイスラエルの停戦案に関する続報)
・原油価格の動向
短期市場テーマとしては、引き続き「地政学リスクと原油価格の連動」が中心となります。
経済指標でインフレ再燃の兆候が出れば、利下げ期待の後退から売り圧力となるリスクがあります。上方向の焦点価格は7万1500ドル、下方向の焦点価格は6万9000ドルとなります。
まとめ
今日のBTC相場は、引き続き中東情勢のヘッドラインと原油価格の動向に神経を尖らせる展開が予想されます。テクニカル的には下値の堅さが確認されているものの、突発的なニュースによる乱高下リスクは残っています。
短期トレーダーは、7万1500ドルのレジスタンスと6万9000ドルのサポートを意識しつつ、ニュースフローに応じた柔軟な対応が求められます。
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