州議会は6月2日に閉会しており、アボット知事が6月22日(日)までに署名も拒否権行使もしなければ、SB 21は自動的に成立します。
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法案の概要
名称
Senate Bill 21(SB 21)
内容
州財務省とは別勘定の「テキサス戦略的ビットコイン準備金」を創設し、州会計監査官(コンプトローラー)が管理します。
財源は議会の歳出・指定収入・運用益・任意の暗号資産寄付などです。
運用対象は「直近12 か月の時価総額が5,000億ドル超」の暗号資産のみ、現状では事実上ビットコイン限定です。
価格変動リスクを抑えるため、最低5年間はコールドウォレットで保管されます。
これまでの経緯
| 日付 | 動き |
|---|---|
| 5月21日 | 下院で賛成101–反対42で可決 |
| 6月1日 | 「知事送付(E Sent to the Governor)」が公式記録に掲載 |
| 6月2日 | 第89回通常会期が最終閉会 |
| 6月22日 | 憲法上の20日ルールの最終日(署名/拒否権行使期限) |
なぜ期限が「20 日」なのか?
テキサス憲法第4条14項は、会期中に提示された法案は「10日(※日曜除く)」以内、閉会前10日以内に提示された法案は閉会後20日以内に知事が行動しなければ自動成立すると定めています。6月22日となります。
成立した場合の今後
発効時期
通常は閉会90日後(9月初旬)ですが、SB 21には施行期日を早める“即時施行”条項(2/3賛成)を含む形で可決されているため、正式公布後すぐに効力を持つ見込みです。
準備金の立ち上げ
コンプトローラーがウォレット管理要件やカストディ業者選定基準を策定します。
資金拠出フェーズ
2025年秋の補正予算会合で初年度拠出額(報道では最大15億ドルとの試算)を決定予定です。
ガバナンス
州議会が任命する諮問委員会(会計監査官、州投資委員、ブロックチェーン専門家3名ほか)が四半期ごとに運用・保管状況を監督します。
もし拒否権が行使されたら?
会期外のため再審議できず、事実上廃案
ただし知事拒否権は政治的ハードルが高く、仮に拒否しても“ビットコイン保守派”との摩擦を招きます。
SB 21の超党派支持と州内マイニング産業への配慮を考えると、無署名での黙認成立が最も現実的と言われています。
テキサス州を含む他州の状況
| 州 | 州政府保有BTC | 法的枠組み | 現状 |
|---|---|---|---|
| テキサス | 最大15億ドル 相当を想定 |
SB 21(準備金) | 知事待ち |
| ワイオミング | 上限25Mドル | BITCOIN Act (連邦法案と連動) |
パイロット段階 |
| アラスカ | なし | 2024年HB 250否決 | 法案再提出予定 |
まとめ
分散投資先としてのBTC
原油・天然ガスに偏るテキサス財政にとって、デジタルゴールドは“非相関資産”という魅力があります。
マイニング規制とのトレードオフ
州がビットコインを保有する一方、電力網圧迫やノイズ問題への対策も並行して進む必要があります。
連邦政府との力学
“州レベルのBTC準備金”が増えれば、通貨発行権を持つ連邦政府がどう動くか。ワイオミングに続きテキサスまで踏み切れば、州が“準備通貨”を持つ前例ができ、CBDC議論との綱引きも激化しそうです。

