インド中銀がCBDC導入に関するコンセプトノートを公開した。

同行はCBDCの試験運用をまもなく開始するとしており、現在は「通貨の進化における分水嶺」であると認識していると述べた。

デジタル・ルピー、まもなく試験運用段階に

インドの中央銀行であるインド準備銀行(RBI)がこのほど、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の導入に関する50ページのコンセプトノートを公開した。

この文書は、仮想通貨規制の形成とCBDCの導入のために今年1月に創設されたRBIのフィンテック部門による、初の包括的なレポートとなる。

RBIは、明確な時期は明らかにしていないが、特定のユースケース向けのデジタル・ルピーの試験運用をまもなく開始することを明らかにしている。

今年初め、インドのNirmala Sitharaman財務大臣はデジタル・ルピーが2022年か2023年に発行される予定であることを発表しており、先月にはRBIのT Rabi Sankar副総裁が、デジタル・ルピーの試験運用プロジェクトが2022年後半に開始される予定であることを明らかにした。

RBIはコンセプトノートの中で、デジタル・ルピーが現在利用されている通貨形態に追加的な選択肢を提供すると述べている。

実質的には銀行券と変わらないが、デジタルであるため、より簡単に、より迅速に、より安価になる可能性が高い。

また、同行は現在を「通貨の進化における分水嶺」と捉え、CBDCの段階的な導入戦略に向けて取り組んできたことを説明した。

物理的な現金管理に関わる運用コストの削減、金融包摂の促進、決済システムの革新、国境を越えた決済空間におけるイノベーションの促進など、CBDCがもたらすメリットは計り知れないと、RBIはCBDCプロジェクトに相当な自信を覗かせている。

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