ハーバード大教授で元IMFチーフエコノミストのロゴフ氏が、仮想通貨規制に関して「後手に回っている」と発言。
CBDCを発行するというアイディアは「話をそらすため」のものに過ぎないと主張した。
経済学者のケネス・ロゴフ教授が18日インタビューに答え、仮想通貨規制と中央銀行デジタル通貨(CBDC)について自身の見解を語った。
ロゴフ教授は国際マクロ経済学・国際金融論専攻の米ハーバード大教授であり、2001年から2003年まで国際通貨基金(IMF)のチーフエコノミストを務めた経験を持つ。
教授は米政府と中銀の仮想通貨への対応について、以下のように考えを述べた。
中央銀行は、また政府も概して、仮想通貨規制においてかなり後手に回っていると私は考える。彼らは話をそらすために、CBDCを持つというアイディアを投げかけている。
米中銀がCBDCを発行する意義に関して、教授は懐疑的であるようだ。
現時点では、米国がCBDCを発行することを考えると、なぜそうするのかと問わざるを得ない。なぜなら、現在のシステムに微調整を加えるだけでも、多くのことを同じように達成することができるからだ。
けちな中央銀行が、仮想通貨のようなビジネスを期待してCBDCを発行しようとしていると私は考えている。
また、仮想通貨規制の遅れについて聞かれると、金融システムが急激に進化し、「できるなら捕まえてみろ」、「できるなら規制してみろ」と言われていた1990年代~2000年代の初め頃のように感じられるとした。
若い仮想通貨の先駆者からは何度も同じことを聞くし、いろいろな考えがある。しかし、彼らは規制されないと勘違いしている。
ロゴフ教授は以前から、ビットコインをはじめとする仮想通貨に対して懐疑的だ。2018年には、仮想通貨の10年後の価格は10万ドル(約1382万円)ではなく100ドル(約1.4万円)になっている可能性が高いとの考えを語っている。
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著者: CoinPartner 編集部 News_writer