中国国内でのマイニング事業存続のため、FilecoinやSwarmに興味

中国では、2021年の5月にビットコインを禁止する法律が発令されて以降、多くのマイニング事業者が営業停止や移転を余儀なくされている。中国には米国へ移転を計画する事業者もいる中で、国内でのマイニング事業継続を求める動きもある。国内での事業存続を求めるマイニング事業者は、あまり知られていない仮想通貨のマイニングを行うことで、政府による監視の目から逃れようとしているようだ。

国内での事業存続を求めるマイニング事業者にとって、次の候補となっているものの一つに「Filecoin」があげられる。Filecoinは、成都で開催された「Web 3.0 Blockchain Application Cum Computing Power Overseas and Distributed Storage Conference」(規制後に開催された最初の暗号関連イベントのひとつ)で紹介されたコインである。エネルギー消費の少ないマイニングプロセスのため、より安全なチャレンジになるのではないか、と期待を寄せられている。あるマイニング事業者は、このコインについて「まだ規制当局の目に留まっていないグレーゾーンのビジネスである」と表現している。

Filecoin以外には「Swarm」にも興味を持つマイニング事業者がいたことが確認されている。

しかし、これらの仮想通貨も将来的に中国当局によって狙われる可能性があり、マイニング事業者は慎重にならざるを得ないようだ。多くのマイニング事業者はまだ様子見の段階であり、決断を下すまでには至っていない。

中国のマイニング事業者について、資産運用会社Zhizhen Capital社のマネージングパートナーであるTan Weizhe氏は、次のように述べた。

私は、米国、カナダ、オーストラリアへのマイニング事業移行サービスを運営しています。他国への移転を待っているマイニング業者は多く、そのほとんどが来年の10月までに移転するようです。

中国では既存の仮想通貨を排除し、2022年2月のデジタル通貨「e-Yuan」本格導入に向けての開発を進めている。かつてマイニング大国と言われた中国は、完全に仮想通貨を排除してしまうのか、今後の動向に注目していきたい。

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この記事は、news.bitcoin.comの「Chinese Miners Pivot to Alternative Currencies to Keep Operating」を参考にして作成されています。