仮想通貨は中国で全面的に排除され、将来的に米国へ移る可能性

ビットコインマイニングプール「BTC.TOP」の創設者であるJiang Zhuoer氏は「中国で仮想通貨は全面的に禁止され完全に排除されるだろう」と述べている。規制が発表されて間もない6月にZhuoer氏は「それほど深刻ではない」と語っていたが、一月の間に考えは一変。今回の規制を非常に重く見ているようだ。

中国の規制は今まで幾度となくあったが "ビットコインや仮想通貨に関連するもの" を禁止するだけであった。取引所やマイニング事業者が、存続できないくらい致命的な規制をされることはなかったため、営業を続けることができた。しかし、今回は取引所、マイニング事業者、関連する業務を行う業者、国営銀行などが取締りの対象になっており、中国当局は完全排除の方向に向かっている。

「Jiang Zhuoer氏は、将来、すべての仮想通貨ビジネスが中国に事務所や企業を持つことを許可されなくなると予測しています。」

中国当局が非常に強い規制を行っている理由は、ビットコインをデジタル人民元の脅威と見ているから、と考えられている。デジタル人民元を普及させたい当局にとって、ビットコインはその妨げになりうるものである。今ビットコインを締め出すことで、近い将来リリースされるデジタル人民元に有利な状況を作り出す狙いがあると見られる。

中国を追い出されたビットコインマイナーたちは、米国に移る可能性がある。すでにZhuoer氏と数人のビットコインマイナーは、テキサス州、サウスダコタ州、テネシー州、マイアミ市にマイニング機器を出荷することができた。米国での活動は中国の6倍以上のコストがかかり、現地住民の反対活動に遭う可能性があるが、米国政府がマイナーを受け入れる体制ができているために、移転しやすい背景があるようだ。

ビットコインは現在34,000ドル周辺を推移しており、もみ合い状態である。その他の仮想通貨ではDefiトークンである、UNI(+15.9%)、SUSHI(+22.4%)、AAVE(+18.5%)などが好調だ。今後中国の規制が仮想通貨にどのような影響を与えるのか注目していきたい。

(TradingViewのBTCUSDチャート 1日足)

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この記事は、bitcoinist.comの「“Top” Bitcoin Miner Predicts Bleak Crypto Future In China」を参考にして作成されています。