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c0ban(コバン)とは、動画広告サービスに特化している日本発祥の暗号資産(仮想通貨)で、ブロックチェーン技術を活用しています。資金集めにクラウドファンディングを用いるなど画期的な手法が目立っています。また飲食関連店を中心に日本でc0ban加盟店が現在増えています。
(2017年11月3日現在)
c0banのチャートがこちらです。10月の中旬までは100円ちょいでしたが、同月下旬から一気に価格が高騰して一時500円近くまでいきました。一時利確に走る人が多く価格が下がりましたが、10月26日に、運営会社LastRootsが出願していた「c0ban」の商標が登録されたことが発表され、それに伴い再び価格は上がりました。
現在は450円弱です。
ここではc0banの評判から見えてくる問題点や将来性について解説していきます!
c0banは、資金集めの手段としてクラウドファンディングを採用しました。資金を提供した人には格安(1単位65円、75円、、、と段階に分けて枠を用意。120円でリリースするということだったので、かなりの割安ですね。)でc0banを売るというキャンペーンを行ったところ、目標額であった5000万円を3日で達成するという速さで集まり、結局1億700万円を超える資金をゲットしました。スタートダッシュには成功したといった感じでしょうか。
いいスタートダッシュをキメたc0banに思えますが、怪しいコインでは・・・?という噂が絶えません。まず上で触れたクラウドファンディングですが、第三者機関(日本ではReadyfor(公式サイト)など)を通じてトラブルのないように行われるのが普通です。しかしこの件のクラウドファンディングは、親会社のLastRootsが自社で行っています。そしてこれで集まったお金ですが、どうやら減ったことがあるみたいです。これはヤバイと言わざるを得ません。
また、c0banのセミナーでは、話題が主にビットコインについてであったり、c0banは投資しとけば絶対儲かる!みたいな話であったりと、怪しい部分もあるかもしれません。Twitterでは、そもそもあまりc0banが話題になってはいませんが、2chではLastRoots社長の前の事業の話(後で解説します)から、怪しいといった噂が広がっています。
今後のさまざまな動きにアンテナを張って、慎重に見ていく必要がありそうです。
公開時期 | 2016年半ば |
暗号資産(仮想通貨)名 | c0ban |
通貨単位 | 両(RYO) |
ブロック生成時間 | 32秒に1回 |
開発会社 | LastRoots※ |
公式サイト | https://www.lastroots.com/c0ba... |
※会社公式サイトhttps://www.lastroots.com/mess...
このc0banなんですが、最大の特徴は動画広告を扱っているということです。提携した企業(飲食系が多い)の動画広告をc0banのアプリで見るだけで、c0banをもらうことができます。これから考えられるメリットとしては、c0ban決済が流行れば、広告主の商品をc0banでお得に買うことができるということでしょうか。
ですが、これは正直c0banである必要はなく、円でも十分にできると思います。最大の特徴がこの程度のメリットですので、暗号資産(仮想通貨)市場におけるc0banの優位性はあまりないと言えるでしょう。
ここでは、c0banのメリットについて考察します!
2017年10月時点で、c0banの加盟店は83もあります!飲食店が多いですが、c0ban市場が広がってきているということですね!これからもっとさまざまな業種に手を伸ばしていくことでしょう。
2016年に日本経済新聞と金融庁が開催したフィンテックのサミットで、c0banはIBM BLUE HUB AWARDを受賞しました!これにより、c0ban自体の説得力や世間からの信頼という意味ではすごく高まりました!また、2017年9月にはOkawaveなどとの提携が発表されました。今後も大企業との協力関係の構築を進めていくのでしょうか。
何かと問題のあるc0banのデメリットを詳しく解説します!
実はc0banは、前身に同じ人物によって開発されたFUTCOINを持ちます。このFUTCOINなんですが、若干怪しいんですね。まず、5%がすでにプレマイニングされた状態で公開され、当初から怪しさが取りざたしていました。実際、セミナーなどでこのFUTCOINは値上がりすると宣伝され高額で売られましたが、その後大暴落しました。それについての対応はどうだったかというと、ひたすら放置です。買った人たちは涙です。
そんなコインを作った人物によるc0banですから、同じく怪しいとも言えるかもしれません。
動画広告を見てc0banをもらう仕組みですが、この動画は早送りなどすることができません。当然と言えば当然かもしれませんが、使う人の中にはイライラしたり、割に合わないと思う人はいるでしょう。
ブロックチェーンの技術を使っていると謳っているこのc0banですが、実際にどのように活用されているとか、セキュリティ面はどのようになっているとか、ブロックチェーンを使った他の暗号資産(仮想通貨)では説明されていることが一切説明されていません。暗号資産(仮想通貨)についてよくわかってない人をターゲットに、ブロックチェーンという単語でゴリ押してそれっぽい感じを出しているだけという感じが正直否めないです。公式サイトを見て思うんですが、ここが一番胡散臭いです。
(ブロックチェーン記事リンク)
おすすめ取引所と言っても、c0banを扱っている取引所はc0ban取引所の1つしかなく、日本円との交換しかできません。手数料に関しては以下を御覧ください。
手数料 | ||
取引手数料 | 0円 | |
日本円 | 入金 | 0円 |
出金 | 800円と出金額の0.1%の大きい方 | |
c0ban | 入金 | 0両 |
出金 | 0両 |
こちらもc0banに対応したウォレットは1つしかないのでこれを使うしかありません。千両箱とも呼ばれるみたいです。ウォレットについての詳しい説明はありませんでした。
c0banについての質問に答えていきます!
c0banのマイニングは、開発会社のLastRootsが出しているマイニングマシーンによって行うことができます。hashアルゴリズムはsha256となっています。
ここまで日本製暗号資産(仮想通貨)c0banについて説明してきました!簡単に言うとこのc0ban、投資するには慎重に吟味すべき部分もあります。経営陣がとても不安であるうえ、c0ban自身の市場での優位性を見いだせません。ただ、取り扱う取引所が増えていったりしたり新たな取り組みを始めたりして、悪いイメージを払拭していけるようなら、今後急成長する可能性もあるかもしれません!