ビットコイン(BTC)は10月1日午前8時時点で8万3686ドルと、前日同時刻から0.09%高とほぼ横ばいです。24時間高値は9月30日22時5分の8万5650ドル、24時間安値は30日16時の8万2956ドルでした。
21時30分に発表された8月の米PCE物価指数が予想を下回り、10月の利上げ確率は約37%まで下がりました。BTCは22時5分に一時8万5650ドルまで上昇しましたが、その後は長期金利の再上昇とともに上昇分をすべて失い、8万3000ドル台で8時を迎えています。
本日9時に7〜9月期の四半期足が確定し、10月2日には9月の米雇用統計が発表されます。
【指標発表】米8月PCE、本日発表|10月利上げを左右する物価指標、ビットコインへの影響とは
値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート
BTCは30日の日中に水準を切り下げ、16時に24時間安値8万2956ドルをつけました。18時台から持ち直し、20時台には8万3900ドル台まで戻しています。
21時30分の5分足は出来高452BTCを伴って8万4495ドルへ上げ、21時40分の5分足は出来高1208BTCまで膨らみました。22時5分に24時間高値8万5650ドルをつけたあと、22時35分の5分足は出来高477BTCを伴って8万4200ドルまで下げ、23時30分には8万3373ドルまで押し戻されています。
24時間の出来高は1万8123BTC、値幅は3.22%です。出来高が最も多かったのは21時台の3850BTCで、2番目の22時台2384BTCの1.61倍でした。ETHは0.19%高、XRPは0.29%安、SOLは0.81%安です。コインベース・プレミアムは-58.84ドルと前日の-28.89ドルからマイナス幅が広がり、恐怖・貪欲指数は71「Greed」でした。
相場を動かした背景
8月PCEが予想を下回り10月利上げ観測が後退、長期金利は再上昇
米商務省が21時30分に発表した8月のPCE物価指数は、総合が前月比0.3%(予想0.4%)、前年比3.4%(予想3.7%)、コアが前月比0.2%(予想0.3%)と予想を下回り、コアの前年比は3.0%でした。4〜6月期のGDP確定値は2.2%と予想の1.5%を上回っています。BTCは21時30分から上げ足を速め、22時5分に8万5650ドルまで上昇しました。
CMEフェドウォッチでは、10月の利上げ確率が前日の約51%から約37%へ下がり、1週間前の約71%から大きく低下しています。10年債利回りは一時5.20%まで下がりました。市場関係者からは、9月のCPIも同じ流れなら10月の利上げへの圧力が和らぐとの見方が出ています。一方で、米経済分析局の算出方法の変更が数値を押し下げたとの指摘もあります。
ただ、上昇は続きませんでした。10年債利回りは22時35分から再び上がり始め、BTCも同じ時刻に8万4200ドルまで売られています。ADP雇用統計の9万人増(予想7万人)、GDPの上方修正、22時45分のシカゴPMIの58.8(予想51.2)と強い景気指標が重なり、長期金利は堅調な景気を見込んで上昇を続けたと報じられています。10年債利回りはその後5.30%と2002年以来の高水準、30年債も5.65%と24年ぶりの高水準をつけ、BTCは23時30分に8万3373ドルまで押し戻されました。米株はダウが0.86%安、S&P500が0.25%安で、ナスダックは0.24%高でした。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
週足では、今週の足が始値8万4472ドル、高値8万5650ドル、安値8万2563ドルで未確定です。価格8万3686ドルは20週線7万0678ドル、50週線7万7712ドル、200週線6万6172ドルを上回り、100週線8万9746ドルだけが上方にあります。RSIは60.5、MACDのヒストグラムは+2734.6と先週の確定値2785.9を下回っています。7〜9月期は8時時点で42.7%高、9月は6.5%高です。
日足チャート

日足では、価格が20日線8万1330ドル、50日線7万7297ドル、100日線7万0338ドル、200日線7万1300ドルをすべて上回っています。RSIは61.4です。MACDラインは2080.4とシグナル2198.2を下回ったままで、前日時点で未確定だったヒストグラムのマイナス転換は、29日の足の確定で-33.8となりました。9時に確定する30日の足は-117.8です。
ボリンジャーバンドは7万4122〜8万8538ドルで、価格は中心線より上にあります。30日の足は始値8万3664ドル、高値8万5650ドル、安値8万2956ドルと上下に長いヒゲを残し、8時時点では始値とほぼ同じ8万3686ドルにあります。安値は28日の8万2563ドル、29日の8万2776ドル、30日の8万2956ドルと3日続けて切り上がっています。
50日線と200日線の差は5997ドルで、上昇の並びは保たれています。上値メドはバンド上限8万8538ドル、下値メドは20日線8万1330ドルです。MACDがシグナルを下回ったまま、安値の切り上がりが続くかどうかが日足の焦点です。
4時間足チャート

4時間足では、価格が20期間8万3627ドルをわずかに上回り、50期間8万4194ドルを下回っています。100期間8万1971ドル、200期間8万0194ドルは下方です。RSIは49.2と中立圏です。
30日21時からの足は高値8万5650ドルまで上げたあと8万4134ドルで引け、出来高8943BTCと直近で最大の足が長い上ヒゲを残しました。1日1時からの足は8万3503ドルまで下げ、8万3603ドルで引けています。MACDのヒストグラムは-32.0から+34.6へプラスに転じました。
ボリンジャーバンドは8万2653〜8万4600ドルで、幅は2.33%と前日の3.02%から縮みました。上値メドはバンド上限8万4600ドル、下値メドはバンド下限8万2653ドルです。
1時間足チャート

1時間足では、価格が50時間線8万3656ドルを上回る一方、20時間線8万3784ドル、100時間線8万3856ドル、200時間線8万4239ドルは上方にあります。一目均衡表では転換線8万4009ドル、基準線8万4303ドルがそろって価格の上にあり、価格は雲8万3701〜8万3781ドルのすぐ下です。遅行スパン8万3686ドルは26本前の8万3616ドルをわずかに上回りました。
MACDラインは55.2でシグナル101.5を下回り、ヒストグラムは-46.3です。RSIは48.6です。ボリンジャーバンドは8万2720〜8万4849ドルで、幅は2.54%です。
サポートは50時間線8万3656ドル、4時台の安値8万3503ドル、23時30分の安値8万3373ドル、その下が24時間安値8万2956ドルです。レジスタンスは雲と20時間線の8万3701〜8万3784ドル、100時間線8万3856ドル、転換線8万4009ドル、その上が200時間線と基準線の8万4239〜8万4303ドルです。
デリバティブ動向
OI清算
先物の建玉はBinanceで9万5425BTC、24時間で2669BTC増えました。PCEで上げた21時台に2323BTC増え、反落した22時台に2768BTC減っています。上昇の途中で積み上がった建玉が、反落で一気に整理されました。
資金調達率は30日17時が-0.0002%、1日1時が0.0066%と、ゼロ近辺で推移しています。
清算ライン

ロング・ショート比率は30日18時の1.438から22時に1.178まで下がり、8時は1.332です。上位トレーダーの建玉比は22時の1.918から4時に2.192まで上がり、8時は2.090でした。上昇の途中で個人の買い持ちが減り、反落のあとに上位トレーダーが買い持ちを増やしています。
下値では23時30分の安値8万3373ドルと24時間安値8万2956ドルが意識されます。上位トレーダーの買い持ちが増えたぶん、8万2956ドルを割り込むと清算の売りが出やすくなります。上値では22時台に売られた8万5000ドル台を上抜けると、売り持ちの買い戻しにつながる可能性があります。
ETF
米現物BTC ETFの29日分は6620万ドルの流入で確定しました。IBITが5110万ドル、ARKBが3320万ドルの流入、BITBが1810万ドルの流出です。9月17日から9営業日連続の流入で、合計は約31億ドルです。30日分は主要銘柄が未報告です。22時台の上昇は、長期保有者の取得価格が最も集中するとされる8万4000〜8万5000ドルを上抜けたところで押し戻されました。CryptoQuantは、トレーダーの含み益が21カ月ぶりの高水準に達し、調整が近い可能性があると指摘しています。
オプションは本日17時の満期が3712BTC、想定元本3億1100万ドルで、マックスペインは8万4000ドルです。10月2日の満期は2万8389BTC、想定元本23億7500万ドルで、マックスペインは8万3000ドル、米雇用統計と同じ日に重なります。
本日のデイトレ注目材料
本日の焦点は、10月2日21時30分の9月米雇用統計を前にした米国の指標です。雇用統計は非農業部門雇用者数が9万人増、失業率が4.1%の予想で、10月の利上げ確率は約37%まで下がっています。本日は21時30分に新規失業保険申請件数(予想20万件)、23時にISM製造業景況指数(予想55.0)が発表されます。
22時5分からはコリンズ総裁、バーキン総裁、シュミッド総裁の講演が予定され、10月2日4時30分にはウィリアムズ総裁が講演します。8時50分には日銀短観が公表され、9時に7〜9月期の四半期足が確定します。17時にはDeribitの満期を迎えます。
上抜けシナリオでは、転換線8万4009ドルを回復すれば200時間線と基準線の8万4239〜8万4303ドル、その上は4時間足のバンド上限8万4600ドルが視野に入ります。下抜けシナリオでは、4時台の安値8万3503ドルを割り込むと8万3373ドル、さらに24時間安値8万2956ドルを試す展開です。当日見るべきラインは、上値8万4009ドルと下値8万3503ドルです。
まとめ
1日のBTCは8万3686ドルと、前日同時刻からほぼ横ばいでした。8月のPCE物価指数が予想を下回り、10月の利上げ確率が約37%に下がると22時5分に一時8万5650ドルまで上昇しましたが、強い景気指標が重なって長期金利が再び上がり、23時30分に8万3373ドルまで押し戻されています。
10年債利回りは2002年以来の高水準をつけ、利上げ観測の後退と長期金利の上昇が同時に進んでいます。日足ではMACDのマイナス転換が確定する一方、安値は3日続けて切り上がりました。7〜9月期は8時時点で42.7%高となっています。
短期の焦点は、8万4009ドルの回復か8万3503ドル割れかです。10月2日の米雇用統計が10月の利上げ確率をどちらに動かすかが、次の分かれ目になります。
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