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ビットコイン、米長期金利の再上昇で8万2900ドルまで下押し|ウィリアムズ総裁は利上げ急がず

2026年9月30日 09:08  2026年9月30日 15:04  Arai Yu

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ビットコイン(BTC)は9月30日午前8時時点で8万3612ドルと、前日同時刻から0.08%高とほぼ横ばいです。24時間高値は29日22時25分の8万4564ドル、24時間安値は29日10時35分の8万2776ドルでした。

米長期金利が再び上昇するなか、BTCは30日1時55分に8万2900ドルまで下押ししました。その後、ウィリアムズNY連銀総裁が追加の利上げを「急ぐ必要はない」と述べて2年債利回りが低下し、10月の利上げ確率は70%から51%へ下がっています。BTCは3時40分に8万3700ドルまで戻しました。

本日21時30分には8月のPCE物価指数が発表されます。金曜(10月2日)の米雇用統計を控え、利上げ観測を左右する指標が続きます。

値動きの振り返り

BTCは29日9時45分から下げ、10時35分に24時間安値8万2776ドルをつけました。14時台から持ち直し、15時台には出来高657BTCを伴って8万4000ドル台を回復しています。

18時台から20時台にかけて水準を切り上げ、22時25分に24時間高値8万4564ドルをつけました。23時の5分足は出来高146BTCを伴って8万4012ドルへ下げ、30日0時台に下げ足を速めています。0時20分の5分足は出来高260BTCを伴って8万3043ドルまで下げ、0時25分に8万2910ドル、1時55分に8万2900ドルをつけたあと、3時40分に8万3700ドルまで戻しました。

24時間の出来高は1万3347BTCと前日の約6割、値幅は2.14%です。出来高が最も多かったのは0時台の1492BTCで、2番目の23時台1051BTCの1.42倍でした。ETHは0.22%安、XRPは0.04%高、SOLは0.43%高です。コインベース・プレミアムは-28.89ドル、恐怖・貪欲指数は73「Greed」でした。

相場を動かした背景

米長期金利が再上昇、ウィリアムズ総裁の発言で10月利上げ観測は後退

欧州時間は米10年債利回りが20時台に5.205%まで下がり、BTCは22時25分に8万4564ドルまで上げました。23時に発表された9月の米消費者信頼感指数は81.9と予想の89.2を下回り、2014年4月以来の低水準です。8月のJOLTS求人件数も707万9000件と予想の723万件を下回りました。その後、長期金利は再び上がり、10年債は0時台に5.28%台、2時台に一時5.293%と2007年6月以来の水準、30年債は2002年6月以来の高水準をつけています。BTCは長期金利の上昇とともに下げ、1時55分に8万2900ドルをつけました。

ウィリアムズNY連銀総裁は3時台、「9月の決定を踏まえると、急ぐ必要はない。情報を集める時間がある」と述べ、年内の追加利上げは1回が基本線だとしました。2年債利回りは4.96%から4.88%へ下がり、10月の利上げ確率は前日の70%から51%へ低下しています。BTCは3時40分に8万3700ドルまで戻しましたが、3時台の出来高は394BTCにとどまりました。

一方、グールズビー・シカゴ連銀総裁は「インフレが5年半も目標を上回るのを許すのは火遊びだ」と述べています。本日の8月PCEでインフレの加速が確認されれば、10月の利上げが固まるとの見方も出ています。米株はS&P500が0.17%安、ダウが0.26%安で引けました。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

週足では、今週の足が始値8万4472ドル、高値8万4999ドル、安値8万2563ドルで未確定です。価格8万3612ドルは20週線7万0675ドル、50週線7万7710ドル、200週線6万6172ドルを上回り、100週線8万9745ドルだけが上方にあります。RSIは60.4、MACDのヒストグラムは+2729.9と先週の確定値2785.9から縮小しました。8時時点で、9月は6.4%高、7〜9月期は42.6%高です。

日足チャート

日足では、価格が20日線8万0972ドル、50日線7万6894ドル、100日線7万0141ドル、200日線7万1237ドルをすべて上回っています。RSIは61.2です。MACDラインは2189.7とシグナル2226.8を下回り、ヒストグラムは28日の確定値+72.9から-37.1へマイナスに転じました。最新の足は9時に確定します。

ボリンジャーバンドは7万3568〜8万8376ドルで、価格は中心線より上、上限から4764ドル下にあります。安値は28日の8万2563ドルから29日の8万2776ドルへ下げ止まる一方、高値は8万4999ドルから8万4564ドルへ切り下がり、値幅が狭まっています。

50日線と200日線の差は5657ドルで、上昇の並びは保たれています。上値メドはバンド上限8万8376ドル、下値メドは20日線8万0972ドルです。MACDのマイナス転換が9時の確定後も残るかが、日足の勢いを測る目安になります。

4時間足チャート

4時間足では、価格が20期間8万3877ドルと50期間8万4485ドルを下回り、100期間8万1586ドルと200期間8万0071ドルは上回っています。20期間が50期間を下回ったままで、短期の並びは下向きです。RSIは48.1です。

29日21時からの足は8万4564ドルまで上げたあと8万3068ドルで引け、出来高3990BTCと直近で最大の陰線になりました。30日1時からの足は安値8万2900ドルから8万3594ドルまで戻しています。MACDのヒストグラムは-141.8から-20.1へマイナス幅が縮小しました。

ボリンジャーバンドは8万2612〜8万5142ドルで、幅は前日の2.64%から3.02%へ広がりました。上値メドはバンド上限8万5142ドル、下値メドはバンド下限8万2612ドルです。

1時間足チャート

1時間足では、価格が50時間線8万3556ドルを上回る一方、20時間線8万3684ドル、100時間線8万3927ドル、200時間線8万4513ドルは上方にあります。一目均衡表では転換線8万3594ドルをわずかに上回り、基準線8万3670ドルを下回っています。雲は8万3627〜8万3861ドルで、価格は雲の下限付近です。遅行スパン8万3612ドルは26本前の8万3548ドルをわずかに上回りました。

MACDラインは-27.6でシグナル-6.9を下回り、ヒストグラムは-20.7です。RSIは49.9と中立です。ボリンジャーバンドは8万2827〜8万4541ドルで、幅は2.05%です。

サポートは50時間線8万3556ドル、6時台の安値8万3384ドル、1時55分の安値8万2900ドル、その下がバンド下限8万2827ドルです。レジスタンスは基準線と20時間線の8万3670〜8万3684ドル、雲上限と100時間線の8万3861〜8万3927ドル、その上が200時間線と24時間高値の8万4513〜8万4564ドルです。

デリバティブ動向

OI清算

先物の建玉はBinanceで9万2756BTC、24時間で39BTC増とほぼ横ばいです。取引所全体の建玉は62万8000BTCと、8月初めの76万3000BTCから減り、年初来の低い水準にあるとされます。

資金調達率は29日17時が0.0068%、30日1時が0.0014%とプラス圏ですが、ゼロ近辺で買い持ちの偏りは小さい状態です。

清算ライン

ロング・ショート比率は上昇中の29日20時に1.220まで下がり、下げたあとの30日3時に1.432まで上がりました。8時は1.387です。上位トレーダーの建玉比も23時の1.846から6時の1.931へ上がり、下げたあとに買い持ちが増えています。

下値では1時55分の安値8万2900ドルと24時間安値8万2776ドルが意識されます。下げのあとに増えた買い持ちがあるぶん、8万2776ドルを割り込むと清算の売りが下げを速める可能性があります。上値では8万4500ドル台を上抜けると、売り持ちの買い戻しが入りやすくなります。

ETF

米現物BTC ETFの28日分は3100万ドルの流入で確定しました。IBITが5480万ドルの流入、FBTCが1090万ドル、GBTCが2320万ドルの流出です。前日時点の暫定値では1290万ドルの流出でしたが、確定で流入となり、9月17日から8営業日連続の流入です。29日は主要銘柄が未報告です。需給面では、長期保有者の取得価格が最も集中する価格帯が8万4000〜8万5000ドルにあるとGlassnodeが指摘しており、22時25分の高値8万4564ドルもこの価格帯の中で止まりました。

オプションでは本日17時の満期が7232BTC、想定元本6億0500万ドルで、マックスペインは8万4000ドルです。10月2日の満期は2万8256BTC、想定元本23億6400万ドルで、マックスペインは8万3000ドル、米雇用統計と同じ日です。

本日のデイトレ注目材料

本日の焦点は、21時30分に発表される8月のPCE物価指数です。予想は総合が前月比0.4%、コアが前月比0.3%、総合の前年比が3.7%で、インフレの加速が確認されれば10月の利上げ観測が再び強まりやすくなります。10月の利上げ確率は51%まで下がっており、金曜(10月2日)21時30分の9月米雇用統計(予想9万人増、失業率4.1%)が今週の山場です。

同じ21時30分には個人消費支出(予想0.8%増)と4〜6月期のGDP確定値(予想1.5%)、21時15分にADP雇用統計(予想7万人増)、22時45分にシカゴPMI(予想51.2)が続きます。10月1日2時30分にはバーキン総裁が講演し、9時には月足と四半期足が確定します。17時のDeribitの満期は想定元本6億0500万ドルです。

上抜けシナリオでは、雲上限と100時間線の8万3861〜8万3927ドルを回復すれば、200時間線と24時間高値の8万4513〜8万4564ドル、その上は長期保有者の価格帯の上限8万5000ドルが視野に入ります。下抜けシナリオでは、6時台の安値8万3384ドルを割り込むと8万2900ドル、さらに24時間安値8万2776ドルを試す展開です。当日見るべきラインは、上値8万3927ドルと下値8万3384ドルです。

まとめ

30日のBTCは8万3612ドルと、前日同時刻からほぼ横ばいでした。米長期金利の再上昇とともに1時55分に8万2900ドルまで下押ししたあと、ウィリアムズ総裁が利上げを急がない考えを示して10月の利上げ確率が51%に下がると、3時40分に8万3700ドルまで戻しています。

日足では未確定の足でMACDがマイナスに転じ、高値の切り下がりと安値の下げ止まりで値幅が狭まっています。9月は6.4%高、7〜9月期は42.6%高の水準で四半期末を迎えます。

短期の焦点は、8万3927ドルの回復か8万3384ドル割れかです。本日のPCEで利上げ観測がどちらに振れるかが、金曜の米雇用統計を前にした分かれ目になります。

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