ビットコイン(BTC)は9月29日午前8時時点で8万3544ドルと、前日同時刻から0.77%下落しました。24時間高値は28日9時20分の8万4999ドル、24時間安値は28日23時50分の8万2563ドルです。
米国とイランの交渉が進まず原油と米金利が上昇するなか、BTCは23時50分に8万2563ドルまで下げました。29日1時台にイランへの制裁緩和をめぐる報道が伝わると2時台に8万4381ドルまで戻しましたが、報道が否定されると8万3000ドル台に押し戻されています。
今週最大の材料は、金曜(10月2日)の米雇用統計です。10月の追加利上げの行方を左右します。
値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート
BTCは28日9時20分に24時間高値8万4999ドルをつけたあと、9時30分の5分足で出来高176BTCを伴って売られました。14時台に8万2705ドルまで下げ、17時台は出来高1995BTCと24時間で最大、18時台に8万2598ドルをつけています。
21時台から22時台に8万3820ドルまで戻したものの、23時25分から再び下げ足を速めました。23時40分の5分足は出来高271BTCを伴って8万2948ドルまで下げ、23時50分に24時間安値8万2563ドルをつけています。29日1時15分から切り返して2時台に8万4381ドルまで戻しましたが、4時40分に8万3118ドルまで押し戻されました。
24時間の出来高は2万1175BTCと前日の約2.1倍、値幅は2.89%です。最大の17時台は2番目の23時台の1.33倍で、突出した時間帯はありません。ETHは0.45%高、XRPは0.99%安、SOLは2.31%安です。コインベース・プレミアムは-30.72ドル、恐怖・貪欲指数は74「Greed」でした。
相場を動かした背景
イラン交渉の停滞で米金利が19年ぶり高水準
米国とイランは28日、それぞれ仲介者と協議しましたが、イランは7日間での海峡再開案の修正版をめぐって米国の回答を待つ状況が続きました。原油は17時台から上げ、WTIは一時96.54ドルまで上昇しています。米イランのにらみ合いで原油高が続き、インフレ懸念から利上げ観測が強まったと報じられています。
29日1時台には、トランプ大統領が核計画の具体的な措置と引き換えに、イランへの制裁緩和と凍結資金の解除に応じる用意があると、米当局者の話として報じられました。WTIはこの1時間で2%下げ、BTCは1時25分に8万4189ドル、2時台に8万4381ドルまで戻しています。
4時台にはイラン当局者が「核問題で柔軟姿勢を示したとの報道は誤り」と否定し、BTCは4時40分に8万3118ドルまで押し戻されました。トランプ大統領も米国時間28日夜に、報道を「事実ではない」とトゥルース・ソーシャルに投稿したと伝えられています。米株はS&P500が0.77%安、ナスダックが0.92%安で引けました。10月の追加利上げ確率は68.1%で、金曜の雇用統計がこの見方を左右します。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
週足では、先週の足が4.06%高で確定しました。今週の足は始値8万4472ドル、高値8万4999ドル、安値8万2563ドルで未確定です。価格8万3544ドルは20週線7万0671ドル、50週線7万7709ドル、200週線6万6171ドルを上回り、100週線8万9745ドルだけが上方にあります。RSIは60.3、MACDのヒストグラムは+2725.5と、先週の確定値2785.9から縮小しました。
日足チャート

日足では、価格が20日線8万0709ドル、50日線7万6502ドル、100日線6万9938ドル、200日線7万1174ドルをすべて上回っています。RSIは61.1です。MACDラインは2312.5でシグナル2236.8の上にありますが、ヒストグラムは602.3から+75.7まで6本続けて縮小し、両者の差は縮まっています。最新の足は未確定です。
ボリンジャーバンドは7万3319〜8万8099ドルで、価格は中心線より上、上限から4555ドル下にあります。日足の安値は24日8万2875ドル、25日8万3183ドル、26日8万3798ドル、27日8万4132ドルと切り上がってきましたが、28日の足は8万2563ドルと24日の安値を下回り、切り上がりが途切れました。
50日線と200日線の差は5328ドルで、上昇の並びは保たれています。上値メドはバンド上限8万8099ドル、下値メドは20日線8万0709ドルです。MACDラインがシグナルを下回れば、上昇の勢いが止まったと受け止められやすくなります。
4時間足チャート

4時間足では、価格が20期間8万4021ドルと50期間8万4378ドルを下回り、100期間8万1205ドルと200期間7万9939ドルは上回っています。20期間が50期間を下回り、短期の並びは下向きに転じました。RSIは45.4です。
28日21時からの足は安値8万2563ドル、終値8万3370ドルで、出来高は5295BTCと直近で最大でした。29日1時からの足は高値8万4381ドルまで上げたものの終値は8万3390ドルで、長い上ヒゲを残しています。MACDのヒストグラムは-187.9から-135.3へマイナス幅が縮小しました。
ボリンジャーバンドは8万2910〜8万5131ドルで、幅は前日の1.38%から2.64%へ広がりました。上値メドはバンド上限8万5131ドル、下値メドはバンド下限8万2910ドルです。
1時間足チャート

1時間足では、価格が20時間線8万3339ドルを上回る一方、50時間線8万4030ドル、100時間線8万4082ドル、200時間線8万4361ドルは上方にあります。一目均衡表では転換線8万3472ドルを上回り、基準線8万3781ドルを下回っています。雲8万4394〜8万4625ドルは上方で、遅行スパン8万3544ドルは26本前の8万4552ドルを下回りました。
MACDラインは-118.6でシグナル-174.2を上回り、ヒストグラムは+55.6です。RSIは48.8と中立圏にあります。ボリンジャーバンドは8万2659〜8万4018ドルで、幅は1.63%です。
サポートは転換線8万3472ドル、20時間線8万3339ドル、7時台の安値8万3100ドル、その下がバンド下限8万2659ドルと24時間安値8万2563ドルです。レジスタンスは基準線8万3781ドル、バンド上限と50時間線が並ぶ8万4018〜8万4030ドル、その上が200時間線と雲下限の8万4361〜8万4394ドルです。
デリバティブ動向
OI清算
先物の建玉はBinanceで9万2716BTC、24時間で1796BTC減りました。下げた28日10時台と12時台に500〜600BTC増え、反発した21時台と29日1時台、2時台に800〜990BTC減っています。下げの局面で売り持ちが増え、戻りの局面で買い戻された可能性があります。
資金調達率は28日17時に-0.0026%とマイナスになり、29日1時は0.0065%でした。資金調達率のマイナスは、売り持ちの側が手数料を払ってでも持ち続けていることを示します。取引所全体の建玉は65万2000BTCと、年初来の低い水準にあるとされます。
清算ライン

ロング・ショート比率は28日8時の1.163から29日8時の1.373へ上昇し、22時には1.385をつけました。下げる途中で個人の買い持ちが増えています。上位トレーダーの建玉比は1.900から1.888とほぼ変わりません。
下値では8万3100ドルと24時間安値8万2563ドルが意識されます。個人の買い持ちが増えたぶん、8万2563ドルを割り込むと清算の売りが下げを速める可能性があります。上値では2時台の高値8万4381ドルを上抜けると、売り持ちの買い戻しが入りやすくなります。
ETF
米現物BTC ETFは、25日が1億3450万ドルの流入で確定し、9月17日から7営業日連続、合計30億ドルの流入となりました。28日は暫定で1290万ドルの流出ですが、IBIT、FBTC、ARKBは未報告です。企業ではStrategyが1665BTCを購入し、保有は84万7666BTCになりました。
オプションは本日17時の満期が4741BTC、想定元本3億9600万ドルで、マックスペインは8万4000ドルです。10月2日の満期は2万7150BTC、想定元本22億6700万ドルに達し、プット・コール比率は1.21、マックスペインは8万3000ドルです。米雇用統計と同じ日に重なります。
本日のデイトレ注目材料
今週最大の材料は、10月2日21時30分の9月米雇用統計です。非農業部門雇用者数は前月比8万4000人増(前回16万2000人増)、失業率は4.1%が予想です。30日21時30分には8月のPCE物価指数(コア前月比の予想0.3%)も発表されます。イラン情勢では米国とイランが仲介者を通じた協議を続けており、報道のたびに原油と金利が振れやすい状況です。
本日は13時30分にオーストラリア準備銀行が政策金利を発表し、4.35%から4.60%への利上げが予想されています。23時には米国のJOLTS求人件数(予想724万件)と消費者信頼感指数(予想90)、30日2時からはグールズビー総裁、ムサレム総裁、ウィリアムズ総裁の講演が続きます。
上抜けシナリオでは、基準線8万3781ドルと8万4018〜8万4030ドルを回復すれば、200時間線と雲下限の8万4361〜8万4394ドルが視野に入ります。下抜けシナリオでは、8万3100ドルを割り込むとバンド下限8万2659ドル、さらに24時間安値8万2563ドルを試す展開です。当日見るべきラインは、上値8万3781ドルと下値8万3100ドルです。
まとめ
29日のBTCは8万3544ドルと、前日同時刻から0.77%下落しました。イラン情勢をめぐって原油と米金利が上昇し、10年債利回りが19年ぶり高水準をつけた直後に8万2563ドルまで下げています。制裁緩和の報道で8万4381ドルまで戻したものの、否定が伝わると8万3000ドル台に押し戻されました。
日足では安値の切り上がりが途切れ、MACDのヒストグラムは6本続けて縮小しています。10月の追加利上げ確率は68.1%で、イラン情勢と金利の動きがそのまま相場を左右する状態が続いています。
短期の焦点は、8万3781ドルの回復か8万3100ドル割れかです。今週は金曜の米雇用統計が10月の利上げを占う山場で、同じ日には22億6700万ドルのオプション満期も重なります。
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