ビットコイン(BTC)は9月24日午前8時時点で8万4563ドルと、前日から1.81%下落しました。24時間高値は9月23日13時台の8万7279ドル、24時間安値は24日1時台の8万3500ドルです。
下落の引き金は米長期金利の急上昇です。米国の9月のPMIが2021年7月以来の高水準となり、10年債利回りは一時5.135%と2007年7月以来の水準へ上昇しました。BTCは23時5分から下げ足を速め、8万4000ドルを割り込んでいます。
CMEフェドウォッチの10月の追加利上げ確率は、PMI発表前の約53%から約70%へ上昇しました。明日25日にはDeribitで154億ドル規模の四半期オプション満期を迎えます。
値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート
BTCは23日13時台に24時間高値8万7279ドルをつけたあと、じり安で推移しました。21時台まで8万5000ドル台後半を保っていましたが、23時5分から下げ足を速め、23時10分の5分足で出来高1006BTCを伴って8万4536ドルまで下落しています。
売りは続き、23時20分に8万4000ドルを割り込みました。この1時間の出来高は4612BTCと24時間で最大で、2番目に多い0時台の1887BTCの2.4倍です。24日1時台に24時間安値8万3500ドルをつけたあとは戻りも鈍く、8万4200〜8万4600ドルの狭い範囲で推移して8時時点は8万4563ドルです。
24時間の値幅は4.39%、出来高は2万2561BTCでした。イーサリアム(ETH)は2.28%安、XRPは4.47%安、ソラナ(SOL)は2.81%安と、いずれもBTCより下げが大きくなっています。米国の現物需要を示すコインベース・プレミアムは+20.91ドルとプラス圏を保ち、恐怖・貪欲指数は78「Extreme Greed」から71「Greed」へ低下しました。
相場を動かした背景
米長期金利が2007年以来の高水準、10月の追加利上げ確率は約70%へ
23日22時45分に発表された9月の米PMIは、総合が58.4と8月の56.0から上昇し、2021年7月以来の高水準となりました。これを受けて米10年債利回りは一時5.135%と2007年7月以来の水準へ上昇し、終値は前日比15bp高い5.11%でした。2年債は4.85%と2024年5月以来、30年債は5.40%まで上昇しました。
バーFRB理事は、先週の利上げは短期金利を再調整する重要な一歩だとしたうえで、さらなる利上げが必要になる可能性を述べています。グールズビー・シカゴ連銀総裁も、エネルギー価格の上昇を持続的なインフレ要因として扱う必要があるとの見方を示しています。
これをうけ、CMEフェドウォッチの10月の利上げ確率はPMI発表前の約53%から約70%へ上がりました。先週のFOMCが公表したドットチャートでは2027年末の中央値も4.1%と今年末と同じ水準で、来年に入っても利下げは描かれていません。
BTCが下げ足を速めたのは、10年債が5%台を回復した23時10分前後です。1時間で2億3700万ドルのロングが清算されました。24日1時台には8万3500ドルまで下落しました。起点はイラン大統領が国連で米国に屈しないと述べ、同国の高官もホルムズ海峡の再開と交渉はないと表明しました。原油は22時台から上昇し、ブレントは3.86%高の103.08ドルで清算しています。金利上昇の下地はPMIの前にできていました。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
週足では、価格8万4563ドルが20週線7万0371ドル、50週線7万8213ドル、200週線6万5840ドルをすべて上回り、100週線8万9598ドルだけが上方にあります。今週の足は始値8万1178ドル、高値8万7396ドル、安値8万0850ドルで、上ヒゲを残しながらも前週終値を上回って推移しています。RSIは61.7、MACDのヒストグラムは+2791.7と拡大が続いています。
日足チャート

日足では、価格が20日線7万9539ドル、50日線7万4562ドル、100日線6万8940ドル、200日線7万0796ドルをすべて上回っています。MACDラインは2443.1でシグナル1865.1を上回り、ヒストグラムは+578.0と前日の+602.3からわずかに縮みました。RSIは66.1です。
ボリンジャーバンドは7万3289〜8万5789ドルで、価格はバンド上限の1226ドル下にあります。安値は21日の8万0850ドル、22日の8万5114ドル、23日の8万3500ドルと切り上がったあと、今回は22日の安値を下回りました。
50日線と200日線の差は3766ドルへ拡大し、8日に成立したゴールデンクロスの形は維持されています。上値メドはバンド上限8万5789ドル、下値メドは20日線7万9539ドルです。
4時間足チャート

4時間足では、価格が20期間8万4841ドルを下回った一方、50期間8万0996ドル、100期間7万9423ドル、200期間7万9041ドルは下方にあります。短期の平均線だけが価格の上に出た状態で、上昇基調のなかの押し目と下落転換の分かれ目です。RSIは55.2、バンドは8万1087〜8万8594ドルです。
23日21時からの足は、始値8万5650ドル、高値8万5940ドル、安値8万3864ドル、終値8万3996ドルで、出来高は8306BTCと直近で最大でした。長い下ヒゲはなく、下落したまま引けています。MACDのヒストグラムは-385.0と4本続けてマイナス幅が拡大しました。
上値メドは20期間8万4841ドル、下値メドは50期間8万0996ドルです。
1時間足チャート

1時間足では、価格が100時間線8万3975ドルと200時間線8万0921ドルを上回る一方、20時間線8万5327ドルと50時間線8万5798ドルを下回っています。一目均衡表では転換線8万4720ドル、基準線8万5389ドルで、価格は雲8万3988〜8万6172ドルの中にあります。遅行スパンは26本前の8万6264ドルを下回りました。
MACDラインは-456.6でシグナル-360.5を下回っていますが、ヒストグラムは-96.0とマイナス幅が縮小しています。RSIは40.0、ボリンジャーバンドは8万3367〜8万7288ドルです。
サポートは雲下限8万3988ドル、100時間線8万3975ドル、24時間安値8万3500ドル、バンド下限8万3367ドル。レジスタンスは転換線8万4720ドル、20時間線8万5327ドル、基準線8万5389ドル、その上が雲上限8万6172ドルです。
デリバティブ動向
OI清算
先物の建玉は、Binanceで9万8339BTCです。24時間で8744BTCの減少となり、0時台だけで4003BTC減りました。価格の下落と同時に建玉が大きく減っており、買い持ちの整理が進んでいます。
資金調達率は確定値で23日9時が0.0010%、17時が0.0003%、24日1時が0.0013%です。低い水準が続いており、先物の買い持ちへの傾きは小さくなっています。
清算ライン

ロング・ショート比率は1.162です。23日8時の0.895から一貫して上昇し、下落した局面で個人が買い持ちを増やしました。一方、上位トレーダーの建玉比は2.092から1.902へ低下しており、層によって動きが分かれています。
下値では雲下限8万3988ドル、24時間安値8万3500ドル、バンド下限8万3367ドルが意識されます。上値では転換線8万4720ドル、基準線8万5389ドルです。個人の買い持ちが増えた直後だけに、8万3500ドルを割り込むと清算が下げを速める要因になります。
ETF
米現物BTC ETFは、21日が9億9900万ドル、22日が7億1470万ドルの純流入で確定しました。17日から22日までの4営業日では23億600万ドルが流入し、9月前半の流出局面から明確に転じています。21日はIBITが3億8140万ドル、FBTCが2億3880万ドル、ARKBが2億8910万ドルの流入でした。23日分は暫定で3240万ドルの流入ですが、主要3銘柄は未報告です。
オプションでは本日24日の満期が5488BTCと小規模で、マックスペインは8万5000ドルです。明日25日はDeribitの四半期満期で、建玉は18万2237BTC、想定元本は154億ドルに達します。マックスペインは7万6000ドルと現在値を大きく下回り、プットの最大は7万ドルの7653BTCです。
本日のデイトレ注目材料
本日24日の焦点は、金利の上昇が続くかどうかです。米財務省は20年債と30年債を最大60億ドル買い戻すオペを実施します。今月2回目ですが、前回以降も長期金利は上昇しており、効果は限定的との見方が出ています。21時30分には新規失業保険申請件数(予想20万1000件、前回19万6000件)、23時に新築住宅販売が発表されます。FRB関係者の発言も17時10分にウィリアムズ、21時にバーキン、21時50分にハマック、23時10分にポールソンと続きます。
明日25日はDeribitの四半期満期で、154億ドル規模の建玉が精算されます。マックスペインが7万6000ドルと現在値より低いため、満期に向けて上値が重くなりやすい点には注意が必要です。ワシントンでは米中首脳会談が3日間の日程で開かれており、貿易やAI規制が議題に入っています。
上抜けシナリオでは、転換線8万4720ドルを回復すれば20時間線8万5327ドル、基準線8万5389ドル、その上の雲上限8万6172ドルが視野に入ります。下抜けシナリオでは、雲下限8万3988ドルと100時間線8万3975ドルを割り込むと24時間安値8万3500ドル、さらにバンド下限8万3367ドルを試す展開です。当日見るべきラインは、上値8万4720ドルと下値8万3500ドルとなります。
まとめ
24日のBTCは、米長期金利の急上昇を受けて8万3500ドルまで下落しました。9月の速報PMIが2021年7月以来の高水準となり、10年債利回りは一時5.135%と2007年7月以来の水準へ上昇しています。5年債入札の不調も重なり、BTCは23時5分から下げ足を速めました。
10月の追加利上げ確率は約53%から約70%へ上昇し、バーFRB理事はさらなる利上げが必要になる可能性を述べています。ドットチャートでは2027年末の中央値も4.1%で、来年に入っても利下げは織り込まれていません。現物への資金流入は続いており、需給と金利が逆を向いた状態です。
短期の焦点は、転換線8万4720ドルを回復できるか、それとも8万3500ドルを割り込むかの分岐です。本日は財務省の買い戻しオペとFRB関係者の発言が続き、明日は154億ドル規模の四半期満期を控えます。金利の動き次第で値幅が出やすい局面です。
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