米ナスダックは、平日の株式取引時間を1日23時間へ広げる規則変更を進めています。2025年12月29日付で米証券取引委員会(SEC)に提出した申請では、米東部時間の午後9時から翌午前4時までの夜間セッションを新設し、既存の取引時間に上乗せする内容を示しました。SECは2026年4月10日、この提案を承認しました。従来の16時間体制から23時間体制への拡大です。
対象は、NMS株式と上場投資商品(ETP)です。申請番号は「SR-Nasdaq-2025-109」で、平日5日間にわたり長時間取引を可能にする枠組みとして提出されました。
現在のナスダックの取引は、プレマーケット、通常取引、ポストマーケットを合わせて16時間です。今回の変更では、その外側に7時間の夜間枠を追加します。これにより、米国市場の取引機会は日中中心の構造から、ほぼ終日に近い運用へ広がるとみられます。
夜間7時間の追加で海外投資家の取引需要に対応
ナスダックは、投資家が自らの時間帯や取引条件に合わせて米国株へアクセスできる環境を求めていると説明しています。米国外の投資家にとっては、米国の通常取引時間が深夜や早朝に重なる場合も多く、時間帯の制約が参加の壁になりやすいからです。
夜間セッションの追加は、こうした需要に制度面で応える措置です。アジアや欧州の投資家が、自国の活動時間に近い時間帯でナスダック上場銘柄やETPを売買しやすくなる可能性があります。取引参加の裾野を広げる狙いが、今回の申請内容に表れています。
SECの承認は、他の取引所で進む類似の延長取引の動きとも整合する内容です。一方で、開始日の詳細や対象銘柄の細かな範囲、手数料体系の扱いなどは、今回示された情報では中心論点になっていません。
ナスダックの24時間化構想は、まず平日23時間取引として制度整備が認められた形です。米国株市場では、取引インフラそのものをグローバル投資家向けに組み替える流れが一段と鮮明になっているとみられます。
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