Strategyのマイケル・セイラー会長が6月28日、ビットコイン取得チャートを添えて「We’re gonna need more charts」とXに投稿し、追加購入を示唆しました。同社は6月22日時点で847363BTCを保有し、平均取得単価は約75,646ドルです。ビットコイン価格が6万ドル近辺にある局面では、保有資産の市場価値約508億ドルに対し取得原価は約641億ドルとなり、含み損は約130億ドルに達します。
セイラー氏の投稿は、同社が月曜日に提出する開示書類でビットコイン購入を明らかにする前触れとして受け止められてきました。今回も、継続的な買い増し姿勢をにじませる内容です。
直近では6月22日に520BTCを約3,500万ドルで取得しており、これで4週連続の購入となりました。少額の積み増しを繰り返す形ですが、保有総量はすでに上場企業として突出した規模に達しています。
一方で、足元の価格水準ではその規模の大きさが逆に重荷にもなります。平均取得単価が現在の市場価格を大きく上回るため、Strategyのバランスシートはビットコイン相場の下落をそのまま受けやすい構造です。暗号資産(仮想通貨)を企業財務の中心に据える戦略は、上昇局面では株式市場から高い評価を受けやすい半面、下落局面では含み損が急速に膨らみます。
株価の評価は保有BTCだけでは測れなくなっている
株価面でも逆風が出ています。MSTR株は約82ドルで推移し、企業価値を保有ビットコイン価値で割った指標であるmNAVは1を下回る水準にあります。これは市場が、同社の株式に対して保有暗号資産の純価値以上のプレミアムを付けていない状態を示します。
かつてStrategy株は、現物ビットコインを直接保有しにくい投資家にとって代替的な投資手段として買われる場面がありました。ところが、含み損の拡大と株価低迷が重なると、株式を通じてビットコインに乗る魅力は薄れやすいです。企業が資本市場を使って暗号資産を積み増すモデルは、保有量の多さだけで評価される段階を過ぎ、調達コストや株価評価とのバランスが厳しく問われる局面に入っています。
Strategyは旧MicroStrategy時代から、企業によるビットコイン蓄積戦略を象徴する存在でした。今回の投稿は、その路線を崩していないことを示す一方、巨額保有がもたらす含み損の大きさも改めて浮き彫りにしました。
参考元:theblock
画像:Shutterstock
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