6月1日朝のビットコイン(BTC)は、7万3938ドル付近で推移しています。直近24時間の騰落率は+0.11%とほぼ横ばいで、値幅も7万3400〜7万4275ドルと約1.2%の狭いレンジに収まりました。
市場で特に意識されているのは、5月15日から9営業日連続で続く米現物BTC ETFの記録的な流出と、ウォーシュ議長下で利下げ軌道が後退した米長期金利の高止まりという、二重の上値抑制要因です。
本日23時に控える米5月ISM製造業景況指数は、この金利環境の次の方向を決める節目として、BTC短期トレーダーにとっても最重要イベントとなります。
24時間の値動き

BTC/USDT 30分足チャート
直近24時間の高値は、米国時間序盤につけた7万4275ドルです。安値は同じく米国時間序盤の7万3400ドルでした。日中後半には7万4200〜7万4300ドル帯へ接近する場面が複数回ありましたが、いずれも戻り売りに押し戻されています。一方、7万3400ドル付近では下値での買い戻しが入り、CMEギャップ近辺で買い需要が確認されました。
結果として、戻り売りの上限と買い戻しの下限が明確に揃ったレンジ相場が形成されています。本日のレンジ突破方向が、短期トレンドを決めやすい状況です。BTCドミナンスは57.30%、恐怖・貪欲指数は28(Fear)で、前日の23(Extreme Fear)から5pt改善したものの、依然として弱気優勢のセンチメントが続いています。
相場を動かした背景
ETF9日連続流出と米金利高止まり
最大の上値抑制要因は、米現物BTC ETFの記録的な連続流出です。5月15日以降、米現物BTC ETFは9営業日連続で純流出となり、累計流出額は約28億ドルに達しました。5月27日にはBlackRockのIBIT単独で5億2784万ドルという過去2番目に大きい単日流出を記録し、11銘柄合計でも7億3343万ドルが市場から引き揚げられています。これにより、2026年の累計純流入は5億3600万ドルまで縮小しました。機関投資家のリスク削減姿勢が、直接的に7万4000〜7万5000ドル帯の戻り売り圧力に転じている格好です。
この流出を構造的に支えているのが、米長期金利の高止まりです。ウォーシュFRB議長下で、2026年に想定されていた積極的な利下げ軌道は後退し、市場は「higher for longer」シナリオへの織り込み直しを進めています。BTC先物はナスダック100と高い相関を維持する一方、ドルと米利回りに対しては逆相関を示しており、利回り高止まりがリスク資産全般の重しとなる構図です。本日の米ISM製造業指数は、この金利環境を再評価させる起点となり得ます。
テクニカル分析
日足チャート分析

日足は、5月15日以降の調整局面が継続しています。月初の8万ドル台から約8%下押しした格好で、現在は7万3000ドル台後半のレンジで方向感を探る展開です。中期は下方向に傾いたレンジで、明確な底打ちサインは未確認となっています。
中長期の上値メドは7万5000ドルです。その上は、清算クラスターが集中する7万8000ドル、心理節目の8万ドルと続きます。下値メドは7万3400ドル(CMEギャップ)、その下は7万2000ドル、心理節目の7万ドルです。7万5000ドルを奪回するまでは、戻り売り優勢の地合いが続きやすい状況です。
4時間足チャート分析

4時間足は、7万3400〜7万4275ドルの狭いレンジが続いています。複数の戻り高値が7万4200ドル付近で頭を抑えられ、安値は7万3400ドルで揃う、典型的なレンジ形状です。明確な方向はまだ出ておらず、ブレイクした方向に短期資金が追随しやすい状況といえます。
中期の上値メドは、直近のレンジ上限である7万4200〜7万4300ドルです。抜けた場合は7万5000ドルが視野に入ります。下値メドは7万3400ドルで、割れた場合は7万2200ドル付近が次のターゲットです。下値では買いが入りやすい水準と、戻り売りが集中する水準が明確に分かれており、ブレイク方向の見極めが鍵となります。
1時間足チャート分析

1時間足は、7万3400〜7万4300ドルでもみ合う横ばい〜やや戻り基調の短期トレンドにあります。直近の高値・安値はほぼ同水準で、切り上げも切り下げも限定的です。
短期トレーダーが当日見るべきラインは、2点に集約されます。上は7万4200ドルで、戻りの最初の関門となり、上抜けで戻り基調が強まる可能性があります。下は7万3400ドルで、CMEギャップ・直近安値の水準にあたり、割れると下値リスクが拡大しやすい局面です。サポートは7万3400ドル、その下7万3000ドル。レジスタンスは7万4200〜7万4300ドル、その上7万4600ドルが意識されやすくなっています。
デリバティブ動向
OI・清算動向
BTCの未決済建玉は、CoinGlass集計で約542億ドル規模です。直近24時間は値幅縮小に伴い、ポジション整理は限定的でした。24時間の合計清算額も約1300万ドルと低位で、レンジ相場を反映して大規模な強制決済は発生していません。
一方、BTC永久先物の30日平均ファンディングは、4月時点から負値圏が継続しています。機関のヘッジ売りを背景に、価格上昇局面でもショートが残存する構造が続いている形です。短期トレード上は、ファンディングが負のままレンジ上限に接近すると、踏み上げリスクが膨らむ点に注意が必要です。戻り売りを仕掛ける場合は、ストップを浅めに置いておきたい局面といえます。
注目清算ライン
上方向は、7万5000ドル、特に7万8000ドル付近に大型のショート清算クラスターが控えています。7万4300ドルを上抜けると、ショートカバーで7万5000ドル方向へ加速する余地が残ります。下方向は7万3000ドル割れで、7万2000ドル方面のロング清算が連鎖しやすい構造です。7万3400ドル割れでは、ロング側のストップを巻き込む値動きに注意したいところです。レンジ上抜けは短期の踏み上げ、レンジ下抜けはロング清算連鎖と、両方向にトリガーが用意されている点を念頭に置きたい局面です。
ETF動向
米現物BTC ETFは、5月15日以降9営業日連続で純流出となり、累計約28億ドルが市場から引き揚げられています。直近の確認できる単日フローは、5月27日の合計7億3343万ドル流出で、5月28日もIBIT中心に流出が継続しました。流出ペースが落ち着くまでは、8万ドル方向の戻りは鈍く、現状の7万3000〜7万5000ドル帯のレンジを助長する主因となります。本日以降の単日フローで流出が止まるか、あるいは流出規模が縮小するかが、レンジ上抜けの実現性を左右する最重要のフロー指標です。
本日のデイトレ注目材料
本日の最重要イベントは、23時に発表される米5月ISM製造業景況指数です。月初の景況感を測る代表指標で、結果次第では米利回り・ドル・リスク資産が大きく動き、BTCも利回り経由で短時間に値幅を伴う可能性があります。FOMCブラックアウト入りは6月6日からで本日は対象外ですが、Fed要人発言が予定された場合は6月17-18日FOMC前の重要メッセージとなり得ます。
確認可能なスケジュールに限り、反応材料として整理しておきたいところです。短期テーマとしては、米ISMでの製造業センチメント、その後の米利回り反応、対イラン交渉の続報、ETFフローの流出ペース鈍化の有無、この4点が併走する形となります。
上方向の焦点は、まず7万4200〜7万4300ドルの奪回です。ここを上抜ければ、ショートカバーを伴って7万5000ドル方向への戻りが視野に入り、突破時は7万8000ドル付近の大型清算クラスターまで動きが伸びる余地があります。下方向の焦点は、7万3400ドルのCMEギャップ・直近安値の維持です。ここを割れると、7万2200〜7万2500ドル、その下7万ドルの心理節目が次のターゲットとなります。短期トレーダーが本日見るべきラインは、7万4200ドル(戻りの最初の関門)と7万3400ドル(レンジ下限)の2点に絞り込んで、動向を追いたい局面です。
まとめ
本日のBTCは、7万3400〜7万4300ドルのレンジを上下どちらに抜けるかが、短期トレンドを決める一日となります。ETF流出9日連続と米金利高止まりという二重の重しは、引き続き上値を抑える構造のままですが、本日の米ISMが利回り経由で流れを変える可能性も十分にあります。
ショート優勢のファンディングと上下に揃った清算ラインの組み合わせは、ブレイク時の値幅を増幅させる地合いを示しています。レンジ上下のラインを明確に意識しながら、フロー鈍化とISM結果という二つの判定材料を、冷静に確認したい局面です。
世界1億2,000万人が利用 Bitget
人気のグローバル暗号資産取引所
- ✓ 手数料は業界最安水準
- ✓ 最大200倍レバレッジの先物取引
- ✓ 先物手数料永久30%OFF
