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ビットコイン、7万5800ドル付近で軟調|本日米PCEとGDP発表を控えたポジション調整が重しに

2026年5月28日 08:55  6月22日 11:52  Arai Yu

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ビットコイン(BTC)は5月28日、7万4342ドルまで下落しました。直近24時間で7万7000ドル前後から7万4243ドルまで約3.5%下げ、節目の7万5000ドルを下方向に明確にブレイクしています。

背景には本日21:30 JSTに同時発表される米Q1 GDP二次推計と4月PCEデフレーターを控えたリスク回避ポジション調整があり、中東地政学リスクの再燃と米現物BTC ETFの大規模流出も並行して相場の重しとなっています。恐怖・貪欲指数は25まで低下し、前日の「Fear」から「Extreme Fear」へと一段慎重なセンチメントに傾きました。

値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート

24時間の値動きを振り返ると、5月27日午前の7万7000ドル前後を起点に、上値を切り下げる展開が一日中続きました。日中には7万6500ドル、夜間には7万5800ドルと段階的に水準を切り下げ、本日早朝のアジア時間には節目の7万5000ドルを下抜けして7万4243ドルの安値をつけました。

足元は7万4342ドル付近で推移しており、戻りは限定的です。5月28日 8:00開始の4時間足は始値7万5066ドル、高値7万5415ドル、安値7万4243ドル、終値7万4342ドルとなり、終値ベースでも7万5000ドルを回復できていません。これまで支持として機能していた7万5000ドル帯が抵抗に転換した可能性が意識されます。

相場を動かした背景

米PCE+GDP発表を前にしたリスク回避

最大の重しとなったのは、本日21:30 JSTに控える米Q1 GDP二次推計と4月PCEデフレーターの同時発表です。両指標は6月16-17日のFOMCに向けた重要な判断材料となるため、結果待ちのリスク回避フローが入りやすいタイミングでした。前回Q1速報ではPCEが+4.5%、コアPCEが+4.3%とインフレ高止まりを示しており、今回も強めの結果ならドル金利上昇圧力からBTCには逆風、逆に弱めの結果なら6月利下げ観測が再燃しリスク資産の追い風になり得る、という両にらみの構図です。発表前にレバレッジを落とす動きが、節目の7万5000ドル割れまで売りを連鎖させた可能性があります。

中東地政学リスクの再燃

中東情勢の悪化もリスクオフを後押ししました。米軍が南部イランで機雷敷設を試みた船舶およびミサイル発射拠点を標的に自衛攻撃を実施し、ホルムズ海峡封鎖懸念が再び意識されました。ブレント原油は+2%まで上昇し、株式や暗号資産を含むリスク資産全般から資金が逃げる地合いが続いています。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

日足チャート分析

日足では7万4342ドル付近の価格が50日移動平均線(7万8000ドル台後半)および200日EMA(8万2000ドル台前半)をいずれも大きく下回る位置にあります。4月から5月初旬にかけて形成した上昇チャネルを下抜けして以降、戻りを売られる構図が継続しており、中長期的には戻り売り優勢の地合いです。上値メドはまず7万5500〜7万6000ドル、その上は7万7000ドル前後となります。下値は7万4000ドルの心理的節目、その下は7万3500ドル付近を意識する展開です。

4時間足チャート分析

4時間足では下降トレンドが鮮明となり、5月22日以降に意識された7万4500ドル付近のサポートも下抜けました。直近4時間足の始値7万5066ドル・高値7万5415ドル・安値7万4243ドル・終値7万4342ドルが示すように、戻りは7万5400ドル付近で抑えられ、安値更新の動きが続いています。中期の上値メドは7万5000〜7万5500ドル、抜けた場合の次の節目は7万6000ドルです。下値メドは本日安値の7万4243ドル、割り込めば7万4000ドルが視野に入ります。

1時間足チャート分析

1時間足では7万4243ドル付近で一旦下げ止まったものの、戻りは弱く7万4400ドル前後で頭が重い状況です。サポートは7万4243ドル・7万4000ドル、レジスタンスは7万4800ドル・7万5000ドルが目安となります。短期トレーダーが本日特に注目すべきは、7万4000ドルを割り込まずに下値を固められるか、戻り局面で7万5000ドルを上抜けて支持帯として奪還できるかの2点です。

デリバティブ動向

OI・清算動向と資金調達率

BTC全体の未決済建玉(OI)は500億ドル超の水準で推移し、直近24時間の暗号資産全体の清算額は約6.57億ドル、うちロング側清算が約5.84億ドルとロングが大きく踏まされる展開となりました。レバレッジ買いが反転局面で一気に巻き戻された格好です。

Binance BTC永久先物の資金調達率はマイナス圏で推移しており、機関投資家による現物買い・先物売りのキャリートレード由来の構造的マイナスとみられ、必ずしも一方的なベア心理を示すものではない点に注意が必要です。短期トレードでは下値追いと戻り売り戻しの両方が交錯しやすい地合いで、両サイドのストップを意識した立ち回りが求められます。

清算集中ライン

注目すべき清算ラインは、下方向では7万4000ドル割れでロング清算が膨らみやすく、連鎖的な下押しが起きやすい点を警戒する必要があります。上方向では7万5000ドル奪還局面で軽いショートカバー、その先7万7000〜7万8000ドル帯までショート清算ゾーンが控えており、戻りが入る場合は値幅の出やすい展開となります。

ETF動向

米現物BTC ETFは5月14日以降に連続した資金流出が続き、過去2週間の累積流出は約22.6億ドルに達しました。BlackRockのIBITは8営業日連続の流出となり、5月26日には約1.92億ドル、5月27日にはダークプールで約12.9億ドル規模のブロック売却が確認されています。米現物BTC ETF全体では5月27日に約3.33億ドルの流出を記録しており、機関投資家による現物需要の後退がBTCの上値を抑える需給要因として継続しています。

本日のデイトレ注目材料

本日最大の焦点は、21:30 JSTに同時発表される米Q1 GDP二次推計と4月PCEデフレーターです。インフレが市場予想より強い結果となればドル金利の上昇からBTCには逆風となり、逆に弱含みなら6月利下げ観測が再燃しリスク資産の追い風となる可能性があります。

短期市場テーマとしては、中東地政学リスクの動向、ETF流出が止まるかどうか、そして7万5000ドルを支持帯として奪還できるかが中心です。上方向の焦点は直近の戻り高値である7万5000〜7万5500ドル、ここを上抜ければ7万6000ドル、さらに7万7000ドル帯まで戻りの余地があります。

下方向の焦点は本日安値の7万4243ドル、割り込めば7万4000ドルの心理的節目、その下は7万3500ドル付近が意識されます。短期トレーダーは7万5000ドルと7万4000ドルを軸に、PCE発表後のブレイク方向を確認してからエントリーするのが手堅い立ち回りとなります。

まとめ

本日のBTC相場は、21:30の米PCE+GDP発表という大型イベントを起点にさらに方向感が出やすい一日となります。短期では7万4000ドルを守れるか、戻りで7万5000ドルを抵抗から支持帯へ戻せるかが焦点で、ロング清算ラインも近距離に控えるため値幅には注意が必要です。中東情勢とIBITを中心とするETF流出も引き続き相場のセンチメントを左右する要素として並走することになります。

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