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ビットコイン、7万7000ドル台で持ち直すも上値重い|FRB利下げ期待後退と本日ウォラー講演を警戒

2026年5月22日 08:50  Arai Yu

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ビットコイン(BTC)は2026年5月22日朝の時点で7万7500ドル前後で推移しています。直近24時間ではおおむね横ばいから小幅プラス圏で、5月19日の急落で確認した7万6000ドルの下値を再びテストせずに戻りを伸ばす展開となりました。

市場で特に意識されたのは、FRBの利下げ期待が後退している点と、本日予定されているウォラー理事の経済見通し講演に対する警戒感です。金利を巡るシナリオが上振れ方向に傾くなか、戻り局面でも上値は重く、7万8000ドルの節目を巡る攻防が続いています。

値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート

直近24時間のBTCは、安値7万6087ドル付近から高値7万8182ドル付近までのレンジで推移しました。5月21日のアジア早朝には7万6000ドル台前半まで売られる場面がありましたが、ここでの押し目買いが入り、その後アジア後場から欧州時間にかけて7万7000ドル台中盤まで戻しました。

米国市場では午前のオープンが7万7472ドル付近で前日比0.9%高となり、その後7万7800ドル台まで上値を試した後、7万7500ドル前後でこう着しています。短期的に意識されたのは、下値の7万6000ドルと上値の7万8000ドル、そしてその間で揉み合う展開そのもので、この2つのラインの間でレバレッジ勢の手仕舞いと押し目買いが交錯する地合いとなりました。

相場を動かした背景

FRB利下げ期待の後退と本日のウォラー講演警戒

12月FOMCで利上げが行われる確率は54.1%、据え置きが44.4%、利下げはわずか1.5%にまで低下しています。先週公表された米CPIが上振れたことを受けて、年内に追加利下げを織り込む動きはほぼ後退し、むしろ利上げを警戒する声の方が強くなりました。

こうしたなかで、本日23時には、FRBのウォラー理事が独フランクフルトの中央銀行ゲスト講義で「経済見通し」をテーマに講演します。同時刻には米ミシガン大学消費者信頼感指数の5月確報値と、コンファレンスボード景気先行指数も公表される予定で、複数の材料が一気に重なるかたちです。

ウォラー理事の発言がハト派寄りに振れれば、利下げ期待がいくぶん復活してBTCの上値追いを支える可能性がありますが、逆にインフレ警戒トーンが強まれば、足元の戻り基調自体が試される展開も想定されます。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

日足チャート分析

日足では、200日移動平均線が8万1354ドル付近にあり、5ヶ月にわたって右肩下がりで下降を続けています。BTC価格はその下に張り付くかたちで推移しており、中長期的には戻り売りが優勢な地合いが続いています。

一方、50日移動平均線は7万5825ドルにあり、現在価格はその上を維持しているため、短期的な下値サポートとして機能しています。上値メドは200日線が走る8万1000ドル付近、下値メドは50日線割れの先となる7万3500ドル付近で、当面はこの2つの線の間でのレンジが意識されやすい局面とみられます。

4時間足チャート分析

4時間足では、5月19日の急落でつけた安値圏から底値を切り上げる動きが確認できており、短期的な戻りトレンドが形成されつつあります。ただし、EMA50は上から価格を押さえる位置にあり、上値追いには7万8000ドル〜7万8560ドル付近を明確に超えて引ける必要があります。

中期的な押し目買いの判断材料としては、7万6000ドルが2度テストして守られている事実が重要で、ここを再び割らない限りは戻り基調を継続として捉えやすい状況です。上値メドは7万8000ドル〜7万8560ドル、下値メドは7万6000ドルです。

1時間足チャート分析

1時間足では、押し目を浅くしながら上値を試す緩やかな右肩上がりの形となっています。短期トレーダーが本日特に見るべきラインは、上方向で7万8000ドル、下方向で7万6500ドルおよび7万6000ドルです。

7万8000ドルを上抜けて引ければショートカバーを巻き込む可能性があり、逆に7万6500ドルを下回ると7万6000ドルの再テストに向かいやすくなります。サポートは7万7000ドル、7万6500ドル、7万6000ドル、レジスタンスは7万8000ドル、7万8200ドル、7万8560ドルといった水準が意識されます。

デリバティブ動向

OI・清算動向

5月19日のBTC急落時には、ロングポジションの清算が約5億8400万ドルに達し、同日のクリプト全体の清算額は約6億5700万ドルにのぼりました。これは年初2月以降で最大級のロング清算となり、底値圏でのオーバーレバレッジを一掃するかたちで進みました。

その後のOI(未決済建玉)は再び中立水準に戻りつつあり、足元のポジションは比較的軽い状態です。資金調達率は複数の主要取引所でマイナスから中立圏に張り付いており、ショート優位の状態が続いていることがうかがえます。

注目清算ライン

上方向では7万8500ドル付近にショートの清算クラスターが意識されており、ここを抜けるとショートカバーで上値が伸びやすい構造です。

一方、下方向では7万5500ドル付近にロングの清算ラインが残されており、7万6000ドルを割り込むと連鎖的な売りに発展するリスクがあります。トレーダーとしては、両側のクラスターの内側に位置するうちは小幅な振れが続きやすい一方、どちらかを抜けた場合は短時間で値幅を出す動きに警戒する必要があります。

ETF動向

米現物ビットコインETFは5月20日時点で約7050万ドルの純流出となり、これで4日連続の流出となりました。5月13日には単日6億ドル超の過去最大級の流出も発生しており、5月前半の9日連続流入の流れが完全に反転しているかたちです。戻り局面でも機関の現物需要が回復していないことは、7万8000ドルから上の上値追いを抑える要因となっています。

本日のデイトレ注目材料

本日は日本時間23時に複数の重要材料が集中します。まず米ミシガン大学消費者信頼感指数の5月確報値、米コンファレンスボード景気先行指数が同時刻に公表され、いずれも消費・景況感の実勢を示すデータとして注目されます。

同じく23時にはFRBのウォラー理事が独フランクフルトで「経済見通し」をテーマに講演を行う予定で、利下げ期待が後退するなかでハト派寄りトーンが出るかどうかが市場の最大の関心事です。短期市場のテーマとしては、金利期待の修正余地、ETFフローが流出ストリークを継続するか反転するか、米イラン交渉の進展度合いの3点が挙げられます。

上方向の焦点は7万8000ドルで、ここを抜ければショートカバーで7万8500ドル、その先は8万ドル節目までの上値余地が意識されます。下方向の焦点は7万6500ドルで、これを割り込むと7万6000ドルの再テストに向かい、ここも維持できなければ7万5000ドル台への下押しが視野に入ります。短期トレーダーが本日見るべきラインは、7万8000ドル、7万6500ドル、7万6000ドルの3点です。

まとめ

本日のBTC相場は、戻り基調を維持しつつも上値の重さが残るレンジ的な地合いが続いています。FRBの利下げ期待が後退するなかで本日23時のウォラー理事講演と複数の米経済指標が重なるため、短期的にはこのタイミングでの方向感に注目が集まります。

7万8000ドルを上抜けて引けるか、それとも7万6500ドルを割って下値を試しに行くか、まずはこの両サイドのどちらかが破れる動きを丁寧に見極めたい局面です。

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