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ビットコイン、7万6000ドルで反発|イラン情勢でリスクオフ続き上値重い展開

2026年5月20日 08:23  Arai Yu

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ビットコイン(BTC)は5月20日朝の日本時間時点で、7万7000ドル前後で推移しています。直近24時間ではイラン情勢を巡るリスクオフから一時7万6000ドル付近まで急落しましたが、トランプ大統領が対イランの軍事行動を一時保留する姿勢を示したことで、7万7000ドル台へ戻す展開となりました。

市場が最も意識した主軸は、地政学リスクの再燃とそれに対する米政権の対応です。

値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート

直近24時間のBTCは、7万6000ドル付近を安値、7万7400ドル付近を高値とする荒い値動きとなりました。19日午前にイラン側が「新たな装備と手段」での報復可能性を示唆したと伝わると、リスクオフ姿勢が一気に強まり、BTCは7万6000ドル付近まで売られました。

その後、米国時間の午前にトランプ大統領が軍事行動を保留したと報じられたタイミングで7万7000ドル台へ戻し、ここで戻り売りに押されています。7万7400ドル付近では上値を抑えられており、市場では7万6000ドルの下値サポートと、7万7400〜7万8500ドルの戻り売りゾーンが強く意識されました。

相場を動かした背景

イラン情勢を巡るリスクオフとトランプ氏の対応

今回の値動きを最も強く規定したのは、イラン情勢を巡る一連の報道です。トランプ大統領は対イランの軍事行動を一時保留し、協議の継続に含みを残しましたが、これに対しイラン軍報道官は「新たな装備と手段」を用いて報復する可能性に言及しており、緊張の根本は解消されていません。

BTCはハイベータ資産として地政学リスクに敏感に反応しやすく、ニュースのトーンが悪化した局面で7万6000ドルまで売られ、保留報道が出ると同じ材料で7万7000ドル台へ戻すという動きが続いています。下げも戻りも同じ材料が起点となっている点が、目下の相場の特徴といえます。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

日足チャート分析

日足では、2025年10月につけた史上最高値12万6198ドルからの調整局面が続いており、足元のBTCは7万5000〜7万8000ドルのレンジ下限を試す形となっています。

中長期では戻り売りが優勢で、上値メドは7万8500ドル、その先に8万ドル、8万2000ドルが意識される水準です。下値メドは7万6000ドル、その先に7万5000ドル、7万4200ドルが控える水準として見ておきたいところです。

4時間足チャート分析

4時間足では7万6000〜7万7500ドルのレンジ推移が続いており、急落後の下ヒゲで7万6000ドル付近の押し目を確認した後、7万7000ドル台へ戻しています。

ただし7万7400ドル付近では明確に戻り売りが入っており、上値の重さが目立ちます。中期の上値メドは7万7400ドル、その先に7万8500ドル。下値メドは7万6000ドル、その先に7万5100ドルとなります。

1時間足チャート分析

1時間足では、7万6000ドルからの短期的な戻りが7万7000ドル台でもみ合っています。短期トレンドは下落後の反発局面ですが、戻り高値が7万7400ドル付近で頭打ちとなっており、明確な上抜けには至っていません。

短期トレーダーが本日特に意識したいラインは、まず7万7000ドルを維持できるか、そして7万6000ドル割れの有無です。サポートは7万6000ドル、その下に7万5100ドル。レジスタンスは7万7400ドルと7万8500ドルが目安となります。

デリバティブ動向

OI・清算動向

直近の急落局面では約6億5700万ドルの清算が発生し、そのうちロング清算が約89%を占めました。レバレッジドロングの一掃が7万6000ドルまでの急落を加速させた格好で、過剰ポジションは一旦整理された形です。

短期的にはショートカバーで戻り余地もありますが、ETFフローが流出基調にある中ではヘッジ売りが再度入りやすく、戻り高値での追随買いには注意が必要です。

注目清算ライン

注目すべき清算ラインは、7万6000ドル割れと7万8500ドル超えの2方向に集中しています。7万6000ドルを割り込んだ場合は7万5100ドル、さらに7万5000ドル方向への連鎖的なロング清算が起きやすい状況です。

一方、7万8500ドルを上抜けた局面ではショート側の踏み上げが入りやすく、いずれの方向に振れても短期的な値幅は大きくなりやすい点には警戒が必要です。

ETF動向

5月18日の米現物BTC ETFは約6億4900万ドルの純流出となり、直近では累計でおよそ10億ドル規模の流出が続いています。

流出基調が続いていることは、7万7000ドル前後の戻りを抑える構造的な要因として作用しており、価格との連動性は明確に出ています。フローが流入転換するまでは、戻り局面でも上値が重い地合いが続きやすいといえます。

本日のデイトレ注目材料

本日の最大イベントは、日本時間21日3時に予定されている米FOMC議事要旨の公表です。タカ派姿勢で知られるWarsh新FRB議長の下での議事要旨だけに、文言次第ではドル高・実質金利上昇を通じてBTCの上値を抑える可能性があります。

短期テーマはイラン情勢とETFフローが中心で、上方向は7万7400ドル奪回から7万8500ドル、下方向は7万6000ドル割れから7万5100ドルが焦点です。短期トレーダーが見るべきラインは、攻防の中心となる7万7000ドル、戻りメドの7万7400ドル、直近安値の7万6000ドルの3つです。

まとめ

BTCはイラン情勢を巡るリスクオフで7万6000ドル付近まで売られた後、トランプ氏の軍事行動保留報道で7万7000ドル台に戻しましたが、ETFの流出基調も重なり上値は重い状況です。

本日は日本時間深夜のFOMC議事要旨を控え、7万7000ドルでの攻防と、7万6000ドル・7万7400ドルのブレイクの有無が短期的な最大の見どころとなります。

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