こんにちは、コインパートナーです。5月12日週のビットコイン(BTC/USDT)相場分析と展望をお伝えしていきたいと思います。
先週のビットコイン(BTC/USDT)は、一時8万2000ドル付近まで上昇する場面がありましたが、日足200MAに明確に抑えられ上値が重い展開が続いています。現在は8万800ドル付近で推移しており、200MAの壁を前に上昇の勢いが弱まりつつある状況です。中長期の移動平均線は依然として下向きであり、200MAを突破するまでは下落トレンド継続を意識しておく必要があります。
今週は本日5月12日(火)に米4月CPI(消費者物価指数)、翌13日(水)にPPI(生産者物価指数)という重要インフレ指標が連日発表されます。中東情勢(イラン紛争)の影響でエネルギー価格が高騰しており、CPIは前年比3.7%と2024年1月以来の高水準が予想されています。さらに、今週中にケビン・ウォーシュ氏のFRB議長承認採決が行われ、5月15日にはパウエル議長の任期が満了します。FRB議長交代という歴史的イベントが重なる中、ビットコインにとっても大きな変動要因となりそうです。テクニカル的には、4時間足チャネルセンターラインの7万8000ドル付近まで押し目を形成する可能性が高く、焦ってロングを入れず、押し目を待つ戦略が有効と見ています。
ビットコインテクニカル分析
BTC/USDT日足チャート
日足チャートでは、2025年10月の史上最高値からの下落トレンドの中で、上昇チャネル内を推移しています。4月の安値から反発し、チャネル上限付近まで上昇しましたが、200日移動平均線(200MA)に明確に上値を抑えられている形です(黄色点線部分)。
200MAは現在8万2000ドル付近に位置しており、この1週間でこの水準を何度もテストしていますが、いずれも突破に失敗しています。200MAは中長期トレンドの転換を判断する上で非常に重要なラインであり、ここを明確に日足で上抜けるまでは中長期的に下落警戒が必要です。
一方、短中期MA(25日MA・75日MA)は7万7000〜7万8000ドル付近に位置しており、ここが下値のサポートゾーンとして意識されます。200MAに跳ね返されて下落した場合、まずはこの短中期MAの7万7000〜7万8000ドル付近で押し目を形成する可能性が高いと見ています。
ただし、長期MA(200MA)自体がまだ下向きに推移していることから、押し目とならず続落するリスクも視野に入れておくべきです。その場合は7万6000ドルのサポートライン、さらに下方の6万5000ドル付近が次の重要なサポートとなります。
BTC/USDT4時間足チャート
4時間足では、上昇チャネル内を推移していますが、8万2000ドルのレジスタンスが非常に固く、上昇の勢いが弱まってきていることが確認できます。何度か8万2000ドル付近をトライしていますが、いずれも跳ね返されており、売り圧力の強さが伺えます。
注目すべきは、チャネルセンターライン(中央線)が7万8000ドル付近に位置している点です。チャネル上限で反落した場合、次のサポートとなるのがこのセンターラインです。さらに、4時間足の200MA(赤いライン)もこのエリア付近に位置しており、テクニカル的に複数のサポートが重なる強力なゾーンとなっています。
7万8000ドルの4時間足200MAがサポートとして機能せず、明確に割り込んだ場合は、チャネル下限の7万5000〜7万6000ドル付近まで下落が加速する可能性があるため注意が必要です。
今週の注目指標
5月12日(火)21:30(日本時間)
米国CPI(消費者物価指数)4月分
本日発表される4月CPIは、今週最大の注目イベントです。市場予想は前月比+0.6%、前年比+3.7%と、2024年1月以来の高水準が見込まれています。コアCPIは前月比+0.3%、前年比+2.7%の予想です。
中東でのイラン紛争を背景にエネルギー価格が急騰しており、ヘッドラインCPIを大きく押し上げている状況です。予想を上回るホットな数字が出た場合、2026年中の利下げ期待がさらに後退し、リスク資産にとってネガティブな展開となる可能性があります。逆に、予想を下回れば利下げ期待が復活しビットコインにとって追い風となるでしょう。
5月13日(水)21:30(日本時間)
米国PPI(生産者物価指数)4月分
CPIの翌日にはPPIが発表されます。3月PPIは前年比+4.0%と高止まりしており、エネルギー価格の上昇を反映した数字が続いています。PPIはCPIの先行指標として注目され、こちらも高止まりが確認されれば「インフレ長期化」の見方が強まり、ビットコインの上値を抑える要因となります。
5月12日〜15日:FRB議長交代
ウォーシュ氏承認採決 & パウエル議長任期満了
今週、米上院でケビン・ウォーシュ氏のFRB理事および議長としての承認採決が行われます。昨日5月11日の手続き投票では49対44で可決され、本日5月12日の本投票で理事への就任が確定する見通しです。議長としての最終承認も今週中に行われる予定です。
5月15日(金)にはパウエル現議長の任期が満了します。FRB議長の交代は市場に短期的な不透明感をもたらすことが多く、過去3回のFRB議長交代時にはいずれもビットコインが一時的に下落しています。歴史が必ず繰り返すわけではありませんが、週後半にかけてボラティリティが高まる可能性に注意しましょう。
今週の理想の注文ポイント
今週はCPI・PPIというインフレ指標の連続発表に加え、FRB議長交代という大型イベントが重なります。テクニカル的には8万2000ドルのレジスタンスが固く、チャネルセンターラインの7万8000ドル付近への押し目形成がメインシナリオです。押し目を待ってからのロングエントリーが有効であり、焦って高値圏でロングを入れることは避けたい展開です。
- エントリー:7万8000ドル付近で押し目買い
- 利益確定:8万2000ドルで利確
- 損切り:7万5500ドル下抜けで損切り
- エントリー:8万1500〜8万2000ドル付近で戻り売り
- 利益確定:7万8000ドルで利確
- 損切り:8万3500ドル上抜け定着で損切り
相場一言アドバイス
200MAの重要性を理解しよう
200日移動平均線(200MA)は、多くのトレーダーや機関投資家が中長期トレンドの判断基準として使用する最も重要な移動平均線のひとつです。価格が200MAの上にあれば「強気相場(ブル)」、下にあれば「弱気相場(ベア)」と判断されることが多く、200MAを突破するかどうかでトレンドの方向性が大きく変わります。
現在のビットコインは日足200MAを下回って推移しており、何度もこのラインにトライしては跳ね返されている状況です。こうした局面では「200MAの上に抜けたら買い」と考えがちですが、ダマし(一時的に上抜けてすぐ反落するパターン)も多いため、日足の終値で明確に上抜けたことを確認してからエントリーするのが鉄則です。焦らず、テクニカルの「確認」を待つ姿勢が重要です。
