ビットコイン(BTC)は2026年5月18日午前8時時点で7万7800〜7万8000ドル前後での推移となっています。直近24時間は7万7726ドルから7万8506ドルのレンジ内で動き、騰落率は-0.5〜-1.1%とソースによってばらつくものの、いずれも小幅マイナスで着地しました。
週末セッションの市場では、今週後半に予定される米FOMC4月会合議事要旨の公表を控えた先回りの様子見ムードが特に意識されており、強い方向感を欠いたまま週明けを迎えた格好です。
値動きの振り返り

BTC/USDT 30足チャート
直近24時間の高値は7万8506ドル、安値は7万7726ドルでした。5月17日の早朝から午前帯(日本時間)に上値の7万8500ドル台を試したものの、明確な突破には至らず、その後は徐々に水準を切り下げる展開となりました。
日曜後半から月曜早朝にかけては7万7700ドル前後の押し目が試され、ここでの反発から7万8000ドルを挟んだ攻防に戻る流れです。短期的には、7万8500ドル付近で戻り売り、7万7500〜7万7700ドル付近で押し目買いの構図が意識される展開とみられます。
相場を動かした背景
FOMC4月議事要旨を控えた様子見ムード
週末を通じてBTCの上値が重く、戻りが7万8500ドルで抑えられた最大の背景は、米FOMC4月会合議事要旨を前にしたポジション圧縮の動きです。4月会合はパウエル前議長最後の据え置き決定となり、過去最多水準とされる反対票が記録されたと報じられています。
さらに新議長Kevin Warsh氏のもとで初めて公表される議事要旨でもあるため、内容次第で米金利・ドル相場が大きく振れる可能性があります。こうした不透明感が、週末の薄い流動性のなかで上値追いを慎重にさせ、レンジ下方寄りの推移につながったとみられます。
戦略的BTC準備、発表時期未定の不確実性
もう一つ意識されたのが、トランプ政権による戦略的ビットコイン準備の大型発表が「数週間以内」に予定されているとのホワイトハウス側の発言です。米政府保有BTCは約328372BTC(約250億ドル相当)と報じられ、内容次第ではBTCの中長期ナラティブを変えうる材料となります。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
日足チャート分析

日足では、現在価格が200日移動平均線である8万2042ドル付近を下回ったまま推移しており、戻り売り優勢のレンジが続いています。MACDは大きくマイナス圏で推移し、ADXは32.48と弱気トレンドの強さを示唆しており、トレンド転換の明確なシグナルはまだ出ていません。
上値メドは7万9821ドルから8万427ドル、その先に200日線である8万2042ドルが控えており、ここを奪回できるかが中長期目線の最大の分岐点です。下値メドは7万7548ドルから7万6942ドル、さらに7万6108ドルまで意識されます。
4時間足チャート分析

4時間足は、7万7500〜7万8500ドルのレンジ下半分での推移が続いており、戻りの上値が明確に抑えられる展開となっています。RSIは約48.91とニュートラル圏で、確率系オシレーターが売られすぎ圏に接近しているとの観測もありますが、レンジ上方向への力強い切り返しは確認できていません。
上抜けには7万8987ドル突破が条件となり、ここを抜けるまでは戻り売りが優勢な水準とみられます。下値は7万7548ドルが意識ラインで、ここを割り込むと7万6942ドル方向へ下押しが進む可能性があります。
1時間足チャート分析

1時間足では、7万7700〜7万8500ドルのレンジ内で短期的な往来が続いています。短期トレーダーが本日特に見るべきラインは、上方向が7万8500ドル、下方向が7万7548ドルの2点です。7万8500ドルを明確に上抜けすれば7万8987ドルまでの上値余地が広がり、逆に7万7548ドルを割り込むと7万6900ドル台へ向けたショート優勢の流れに切り替わりやすい局面となります。
レンジ中心の7万8000ドル付近では方向感が出にくいため、ブレイク方向にトレンドフォローする姿勢が機能しやすい水準とみられます。
デリバティブ動向
OI・清算動向
未決済建玉(OI)は約572〜573億ドル規模を維持しており、直近24時間で大きな新規ロード積み増しは確認できません。価格が小幅下落するなかOIが横ばい〜微減で推移している点は、既存ロングが含み損のまま残り、戻りの上値を重くする構造が継続していることを示唆します。
24時間の清算金額は2900万〜3500万ドル規模と比較的軽く、パニック型の崩れではなくレンジ内での緩やかな調整に留まっています。短期トレード上は、レンジ内逆張りでは値幅が取りにくいため、ブレイクに追随する戦略の方が機能しやすい局面とみられます。
注目清算ライン

清算ラインで特に意識されるのは、下方向では7万7500ドル割れの水準です。ここを割り込むとロング清算のカスケードを誘発しやすく、一気に7万6900ドル台への値幅が出る可能性があります。上方向では7万9000〜8万ドル付近にショート側の清算帯が積み上がっている可能性があり、ここに乗ると戻り高値方向への逆ブレイクが起こりやすくなります。
トレーダーとしては、レンジ端をブレイクする瞬間のボラティリティ拡大に備え、ストップ位置と建玉サイズの管理を意識すべき水準といえます。
ETF動向
米現物BTC ETFは5月17日が土日のため市場休場であり、当日フローはありません。直近営業日となる5月15日(金)の具体的な単日フロー数値は未取得ですが、5月初旬時点で9営業日連続流入(合計約27億ドル)が確認されていた流れが、その後も同じ勢いで継続しているかどうかは確認できていません。
価格が7万8000ドル台まで調整した過程と整合させると、流入の勢いが鈍化した可能性は否定できず、来週以降のフロー回復が短期的な需給バランスを左右することになります。
本日のデイトレ注目材料
本日5月18日(月)の米経済指標としては、ニューヨーク連銀のBusiness Leaders Surveyが日本時間21時30分、SCE Household Spending Surveyが翌5月19日に予定されています。いずれも市場インパクトは中程度であり、今週本命となるのは5月20日(水)のFOMC4月会合議事要旨です。
月曜は様子見地合いが続きやすく、議事要旨を控えてポジションを大きく傾けにくい展開となる可能性があります。短期市場テーマとしては、週明けの流動性回復に伴うレンジブレイク方向の見極め、戦略的BTC準備発表時期に関する追加情報、そしてブータン売却説の続報有無が挙げられます。
上方向の焦点は7万8500ドル付近の24時間高値圏、その上に7万8987ドルのテクニカルレジスタンスが控えます。下方向の焦点は7万7548ドルの直近サポートで、ここを割り込むと7万6942ドルまでの下押しが視野に入ります。
短期トレーダーが本日見るべきラインは、上値が7万8500〜7万8987ドル、下値が7万7548〜7万6942ドル、レンジ中心は7万8000ドルです。レンジ内の往来が続くなかで、ブレイク方向への素直な追随が短期戦略として機能しやすい局面とみられます。
まとめ
BTCは7万8000ドルを挟んだレンジで方向感を欠いたまま週明けを迎えています。今週は5月20日のFOMC4月議事要旨と、数週間以内に予告されている戦略的BTC準備の大型発表という2つの不確実性が同居しており、これらが落ち着くまで上値追いには慎重な地合いが続く可能性があります。
短期では7万8500ドル突破と7万7548ドル割れのどちらが先に起きるかが重要な分岐点となります。
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