くらたです。
前回は軽いタイトル詐欺をしてしまいました(笑)
その報いでしょうか…
投資生活初の原資割れをしてしまいました…その理由をお届けします。
結論から言います。
僕は売買に関して明確な大失敗を犯したわけではありません。
予想が大外れしたわけでも 、損切りを忘れたわけでも、レバレッジ100倍にして一瞬で資金を溶かしたわけでもありません。
慣れないBitMEXに悪戦苦闘し気がついたら収支マイナスであったことは確かに認めます。
ですが、一回の損失は0.0011BTC(=当時のレートで880円)程度。多く見積もっても、数千円の損失。元金の10万円を割ることはない、そう思っていました。
しかし現在(12/18)の残額は、8万円を下回ってます…
当初11万円あった資金は、ついに-3万円となってしまいました。
何故でしょうか???
キリスト教において数字の"666"は悪魔の数字(獣の数字)らしいです。
暗号資産(仮想通貨)投資を営む人間にとっての悪魔の数字をご存知ですか?
0.075です…
この数字はBitMEXの成行注文にかかるテイカー手数料0.075%のことです(笑)
僕はこの数字を一生忘れません…
以前の記事で、スキャルピング取引に一定の自信を持てるようになった旨を記載しました。
数分後先の価格が現在より上か下か、感覚で言えば80%くらいの確率で分かるようになりました。
(変動域まで完璧に予想できる域には達しておらず、加えてレバレッジ4倍だったため数百円・数十円のプラス収支が続いていました。)
そのためレバレッジ100倍のBitMEXでスキャルピング取引を行えば、安定して数百円の利益が見込めます。
それを1日に複数回行なっていけば地道ではありますが月利10%が達成できるのではないかと考え、取引所をGMOコインからBitMEXに移しました。
レバレッジ100倍になりテンションも上がった僕は、①スキャルピング取引で勝てる自信があったこと・②月利をいち早く伸ばしたかったこともあり、早速10倍の高倍率レバレッジでスキャルピング取引を次々と行なっていきました。
結果的に、慣れないBitMEXに苦闘した僕は冒頭に述べた0.0011BTCほどの損失を数回…
手数料があるとはいえ原資割れはいっていない、そう思っていました…
しかし、ふと残額を見ると0.11BTCの文字が…
頭の中で収支が駆け巡ります。
11万円=o.1257BTC→0.11BTC
収支は-0.0157BTC
BitMEX移転時のレートは、1BTC=80.5万円ほど。
損失は…日本円で約12,700円
昨月11月に得た1万円は見るも無残に消え失せました。
恐ろしい話はさらに続きます。
現在(12/18)のレートは1BTC=73万円ほど。
BitMEXではビットコインで売買を行うため、ビットコインレートの変動にしたがって取引可能残高自体の価値も変化していきます。
為替においては日本円が突然1ドル30円になったり300円になったりすることは考えにくいですが、ボラの激しい暗号資産(仮想通貨)では日々数%の変動を抱えるため深刻な問題です。
残高の0.11BTCを、現在のレート1BTC73万円で計算すると…
約8万円
BitMEX移転時に11万円だった僕の大切な資金が、損失+ビットコイン価値の変動により3万円の損失を生んでしまいました…
全ては0.075%のテイカー手数料のせいです。
BitMEXを使う際に手数料の仕組みが複雑だとは知っていたのですが、収支がマイナスになってから実感した注意事項が3つあります。
①手数料はレバレッジ後の数値にかかる
レバレッジ4倍の時にはそこまで意識していなかった手数料が、10倍になると大きな意味を持つようになりました。
僕は9000ドル(=90万円)で取引を行なっていたので、
9000*0.00075*108(USDJPY)=729(円)
一回の取引でこれだけの損失を抱えている計算になります。
②手数料は他にもある
テイカー手数料は、決済時にも注文時にも両方かかります。
つまり700円を超える額の手数料が、1回のみならず2回もかかります。
730*2=1,460(円)
さらに、テイカー手数料とは別に決済手数料が0.05%かかります。
9000*0.0005*108=486(円)
なんと9000ドル(約90万円)・成行で一回の取引を行なった場合、それだけですでに2,000円分の損失を含んでいるのです(泣)
レバレッジが10倍…手数料を軽視できなくなりました…
③メイカー手数料の罠
ここでBitMEXに精通している方や暗号資産(仮想通貨)取引を長年やっている人なら、ツッコミたくなるでしょう。
「成行だから、そうなるんだろ。」
その通り。
実はテイカー手数料というのは、成行時にのみにかかる手数料です。
指値注文の場合は、なんとメイカー手数料-0.025%です。
"-(マイナス)"??誤字か??
と思われた方。
誤字ではありません。メイカー手数料の場合、マイナス手数料で逆に手数料を受け取ることができます。
勿論、暗号資産(仮想通貨)メディアで働き・暗号資産(仮想通貨)取引を実際に行い・それを記事にしている以上それを知ってはいたのですが、実際に使ってみるとうまくいかないことを実感しました。
安く買いたいが、早く買いたいというジレンマを抱えていたからです。
BitMEXでは"Post-Only"という項目にチェックを入れた場合、(ロングに際して)「現在価格<注文価格」ならば注文がキャンセルされます。(ショートの場合は逆になります。)
こうすることで成行注文になってしまうことを防ぐことができます。
ただし一瞬の値動きで勝負を決めるスキャルピングの場合、ここが難点になります。
仮に、現在のレートが9020ドルだとしましょう。
サポートラインは9000ドル。
9000ドルで反発した場合、一気に価格上昇が予想されます。
一方9000ドルを下回った場合、急落が予想されます。
あなたならどこに指値を置きますか???
僕は正直この答えがわかりません。
反発を確認する前に、9000ドルを指値にするのはあまりにもリスキーです。
一方、8090ドルに下がって急落を確認したとしましょう。
この場合、8089ドルに指値を置くことはできません。何故なら"Post-Only"の力によって注文がキャンセルされるからです。
では8091ドルに指値を置くのは、どうでしょう?
現状最も妥当な解に思えますが、この場合だと一度価格が戻らない限り注文が通りません。
スイングトレードのような大局を考える取引の場合は有効ですが、数%の急落や急上昇をチャンスとするスキャルピング取引においては致命的です。
上記の例だと、価格が連続的に8090→8080ドルに下がることだって十分考えられます。
すると、時すでに遅し。
再び8091ドルに上昇した時は、下降トレンドではなく上昇トレンドの最中です。
予想と逆方向にチャートがいくことで、損失を被るでしょう。
このようにスキャルピング時の短期トレンドの中では、
「トレンドの底値でエントリーしたいから、一刻も早く注文をしたい。」
「指値だとトレンドにのれない可能性もあるから成行で注文したい。しかし、手数料が高い。」
という2つの気持ちで揺れ動くことになります。
これが実際に取引をして分かった「BitMEXのジレンマ」です。
以上を踏まえて、今後の方針を立ててみました。
まず不用意なスキャルピングは避けたいと思います。
当初の予定では、微増や微減を読んで高レバレッジ取引を重ねることを目標としていました。
しかしこれからは、ラインを参考にしながら期待値が高いスキャルピングのみに着手していきたいと思います。
BitMEXで「不用意なスキャルピング取引」は個人的にあまりオススメしません。
前回 0.1328BTC
今回 0.11BTC
収支 -0.022BTC(-19.2%)
日本円収支(1BTC=100万円で換算) -22,000円
日本円収支(12/18現在レート73万円で換算) -16,060円
結果はご覧の通り悲惨です。
現在は「無」の感情です。
「何故投資をしているんだろう」
「何故こんな企画やっているんだろう」
「暗号資産(仮想通貨)って何だっけ?」
と思うほど、全てがどうでもよくなる段階が訪れていました。
①相場の判断ミスではなく手数料の考慮不足という基礎段階での失敗
②BitMEXが日本円表示ではないとはいえ、①のミスにすぐに気付かない不注意
③単一の損失ならともかく、原資割れという事実
この3つが重く重く、自分にのしかかりました。
実はこれまでの取引は主に12月13日に行なっています。
この記事を描き始めたのが18日なので、およそ5日間の空白期間がありました。
この5日間、何もする気が起きませんでした。
チャートすら見る気分ではなく、ましてや記事を書くことすら辛くて手が出せませんでした。
何度か取引を行ったのですが、当然このような精神状態なのでうまくいかず…
このままでは悪循環だと思い、メンタルが回復するまでこの企画から離れてみました!
そして今、僕が記事を投稿したということは…メンタル復活です!
原資割れした不甲斐なさ・チャートに踊らされる悔しさが一気に押し寄せ、「絶対に勝たねば!」という気持ちで満たされています。
現在の状況で「12月の月利目標は100%!」と宣言してしまうのは大言壮語も甚だしいので、まずは今月勝ちで終わらせることを宣言します。
現在、絶賛取引実施中!
次回もお楽しみに!
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