グレイスケールのGBTC(グレースケール・ビットコイン・トラスト)がビットコイン現物ETFに転換すれば、大きな流出が起こる可能性があるとJPモルガンのアナリストが述べている。
その場合、投資家が少なくとも27億ドル(約4033億円)を引き出すと見積もっている。

ビットコイン現物ETFの承認で資産流出か

ニコラオス・パニギルツォグロウ氏が率いるJPモルガンのアナリストチームが、2023年初頭からのGBTCへの資金流入を精査し、投資家がETF転換時に利益を得るために売却する可能性を示唆している。

GBTCのビットコイン現物に対する割引率は年初に-40%を超えていたが、11月24日には-9.77%まで縮小し、2021年8月以来の最低水準となった。
この割引率の縮小は、投資家が米国証券取引委員会(SEC)がGBTCのビットコイン現物ETFへの転換を承認することを期待していることを示しているものの、この割引率により転換後の売却が発生する可能性があるようだ。

同氏らによると、投資家はこの割引率によってビットコインの現物価格よりも割安でGBTCを購入しているため、裁定取引を行うと予想している。
年初からは約25億ドル(約3735億円)がGBTCに流入していると推定しており、ETF転換時には空売りのカバーも含めると27億ドル(約4033億円)近くの売却の恐れがあるという。

さらに、GBTCの現在の手数料体系(200ベーシスポイント)が転換後に引き下げられない場合は、より売却が大きくなると予想している。
一方でアーク社の申請しているビットコイン現物ETFは80ベーシスポイントの手数料であり、GBTCの資産が手数料の安い競合へ移るのであれば市場への悪影響はより穏やかになると考えているようだ。
しかし、資金の一部がビットコインから完全に撤退し、それにより価格下落のリスクをもたらすシナリオがあるとして警告を行っている。

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この記事はNEWSBTCの「Grayscale’s Bitcoin ETF Conversion Could Lead To $2.7 Billion Exodus: JPMorgan」を参考にして作られています。