年が明けて2日、2020年は暗号資産(仮想通貨)はどのような歩みを進めるだろうか。
コインパートナーは、850人に対して「あなたが最も期待する暗号資産(仮想通貨)」についてアンケート調査を実施した。
この記事では、アンケート調査を通して見えてきた事について考察をしてみる。
コインパートナーは、「あなたが最も期待する暗号資産(仮想通貨)」について850人にアンケートを行なった。
なんとその結果、一番多くの人から期待されている暗号資産(仮想通貨)は「リップル(XRP)」だということがわかった。
この項目に答えてくれた人のおよそ38%がリップル(XRP)に票を入れた。リップル(XRP)がいかに注目され、期待をされているのかが分かる結果となった。
上の図は、期待する暗号資産(仮想通貨)得票するBEST5に並べたものだ。これ以外にも様々な暗号資産(仮想通貨)が票を得たが、得票率1%以下のものが数多くあるのでそれについては後ほど解説する。
BEST5の画像を見ると一目瞭然だが、リップル(XRP)と同じくらいビットコイン(BTC)もたくさんの票数を得ている。数値で言うと、ビットコインは答えてくれた人の約31%を占める。ビットコインに対しても大きな期待が寄せられているのが分かる。
リップル、ビットコインに次いで票を多く得たのはイーサリアム(ETH)となったが、リップル(XRP)やビットコインと比べると得票数は5分の1から6分の1ほどとなっている。ネムやエイダコインもBEST5に入っているが、大きく票を得れてはいない。
結果として、時価総額ランキング上位3位であるビットコイン(BTC)・リップル(XRP)・イーサリアム(ETH)が全体の75%を超える得票数を得た結果となった。
何故ここまでリップル(XRP)が期待されているのか、、それは、やはりリップル(XRP)が持つ通貨としての性能の高さによるものだと考えられる。
リップルはその送金時間の速さ・手数料の安さから「国際送金」を大きく変えうる。リップルの送金時間はたったの3秒で終わり、手数料は銀行を経由するよりも400分の1ほどの安さで送金をすることができる。
実際リップル(XRP)を送金に使用したいと、リップル社と提携を結んでいる銀行は100を超えており、リップルの送金技術であるODL(旧Xrapid)が用いられている。日本でも「MUFG」「みずほ」「SBI」といった大手銀行が提携を結んでいる。
ただただ単純に、リップルという暗号資産(仮想通貨)の性能の良さと実用性から多くの方が期待を抱いているかと思われる。
確かにリップルは暗号資産(仮想通貨)として非常に性能が高く世界を変えうるものの一つになるのではないかと思う。
だが、投機的な観点から見ても期待できる暗号資産(仮想通貨)であるかについて考察してみたい。
リップルが投機滝観点からも期待できるかどうかについては2点危惧すべきことがある。
リップルは発行上限枚数が1000億枚と非常に多く、そのうちの約60%である630億XRPもの通貨を保有していた。
そのうちの550億リップルは、2018年以降毎月1日に10億リップルずつ市場に出している。これがいわゆるリップルのロックアップというものである。
毎月10億リップルは、市場に売りに出されるという非常に強い売り圧が慢性的に存在している。このような状態でリップルの価格上昇が望めるかは正直分からないところだ。
確かに、リップルはすでに数多の銀行と提携を結び、送金において活躍している為価格上昇に期待してしまう。
だが、送金に使われるという実用性、需要は価格上昇につながるのか。
リップルのみならず暗号資産(仮想通貨)はボラティリティが激しい。そんな価格変動が激しいリップルを送金として大量に使う顧客は、常にリップルを保有しておくのだろうか。
リップルを送金で用いる人は、リップル購入時と送金時での価格ギャップを恐れ、送金する時のみ購入しないだろう。また受金側もまた価格変動を恐れてすぐに換金するだろう。幸いリップルは性能が優れており、その送金時間の短さから送金時と受取時の価格差はさほど生まれない済む。
つまり、リップルは送金としては実用性が高く需要もあるが、誰も保有しておこうとはなりにくいのではないだろうか。
誰も保有しておかない通貨は、価格は上昇しづらいだろう。
ここまでは、主に期待されている暗号資産(仮想通貨)No.1のリップルについてとビットコインやイーサリアムなどの上位についてのみ触れたが、ここからはそれ以外にも票を獲得した暗号資産(仮想通貨)についても言及したい。
時価総額は通貨に対する客観的な評価を表す指標の一つであるため、時価総額上位の通貨は期待を持たれているのかについてアンケートを元に考えてみたい。
2020年1月2日現在、ビットコイン・イーサリアム・リップルに次いでテザー(USDT)・ビットコインキャッシュ (BCH)・ライトコイン(LTC)・イーオス(EOS)・バイナンスコイン(BNB)・ビットコインSV(BSV)・テゾス(XTZ)が時価総額上位10位となっている。
テザーは、その性質上「期待を持つ」という観点では難しいが、時価総額5位のライトコインは得票が0.4%と非常に低いものとなっている。他にもイーオスやバイナンスコインはわずか0.2%となっている。
これらの結果から、日本の暗号資産(仮想通貨)市場に入っている方々が保有している通貨やその量は時価総額とは関係ないものだと考えられる。ただ、イーオスやバイナンスコインなどの通貨は日本での取扱がなく、手を出すには一つハードルがあるようにも思われる。
今後日本の取引所で取扱通貨が増えればまた違った結果となるのではないだろうか。
今度は逆に時価総額はそこまで高くないが、実はかなり期待されていたり・密かに期待されている通貨はないか見てみる。
まずはネム(XEM)だ。ネムはアンケートの結果、期待されている通貨4位となっている。
だが、時価総額としては2020年1月2日時点では29位となっている。
これについては、ネムの知名度の高さや過去の暴騰などから根強い期待が持たれているのではないだろうか。また、ネムを取り扱っている国内取引所も多く、手を出しやすいことも一因ではないか。
あまり、多くの方には馴染みのない通貨に対してライトコインやイーオスと同等の期待を持たれていることが分かった。例えば、ゼックストークン(XEX)やエイドスクニーン(ADK)などである。
こういった通貨は、取扱している取引所が多くなく、暴騰の可能性を秘めている為少ないながらも熱狂的な期待が持たれていそうである。
多くの方に協力していただいた「あなたが最も期待する暗号資産(仮想通貨)」のアンケート結果を全てまとめた。
以下が投票結果である。投票数の%で表している。気になる通貨があるかどうか探して見てほしい。
・XRP:38.3% ・NOAH:1% ・XEX:0.4% ・BSV:0.2% ・Zcash Beam:0.2% ・WAVES:0.2%
・BTC:31.4% ・XLM:0.8% ・ADK:0.4% ・PCT:0.2% ・BETN:0.2% ・IOTA:0.2%
・ETH:6.7% ・TRX:0.8% ・BNB:0.2% ・RON:0.2% ・Junex:0.2%
・XEM:4.1% ・MONA:0.6% ・XQC:0.2% ・XZC:0.2% ・CSE:0.2%
・ADA:3% ・LTC:0.4% ・XRR:0.2% ・ PLANET:0.2% ・TAX:0.2%
・その他:2.8% ・ATOM:0.4% ・QTUM:0.2% ・HEC:0.2% ・NEO:0.2%
・BCH:1.4% ・WFCA:0.4% ・ TLC:0.2% ・ ONE:0.2% ・MATIC:0.2%
・ LSK:1% ・NEM:0.4% ・NoahP:0.2% ・YBT:0.2% ・PLA:0.2%
アンケートでは、「最も期待する暗号資産(仮想通貨)」はリップル(XRP)だということが分かった。
2020年は東京オリンピックもあり、「暗号資産(仮想通貨)」というものが決済手段として注目をより集める可能性がある。
また、開発が進むことで通貨としての性能が上がり、様々な問題が解決される見通しもある。
2020年も暗号資産(仮想通貨)からは目が離せない。
アンケートに協力してくださった方々、誠にありがとうございました。
\無料アプリを使って/
投稿日時:
著者: CoinPartner 編集部 水野 倫太郎