米CMEは機関投資家向けのビットコインオプション取引を来年1月に開始すると発表した。

Bakktの10倍上の取引量があることから市場心理をより強く反映すると考えられ、ビットコイン価格に大きな影響力を持ちそうだ。

機関投資家向けビットコインオプション取引が相次いで提供開始

金融機関や保険会社、ヘッジファンドなどの機関投資家向けビットコイン先物取引を提供しているシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)はビットコインオプション取引を2020年1月13日に開始すると発表した。

ただし、規制当局の承認待ちであり、場合によっては遅れる可能性がある。

オプション取引とは、ある期日にある資産をある価格で売買する権利を取引するもの。

例えば、12月27日にビットコインが8000ドルより高くなっていると考えていれば、12月27日に8000ドルでビットコインを買う権利(コール・オプション)を買う。

コール・オプションの価格が500ドルだった場合、ビットコインが8501ドル以上になっていれば利益を得られる。

オプション市場の動向は市場の心理を色濃く反映しており、原資産(ビットコインオプションであればビットコインを指す)の価格に大きな影響を与える。

オプションの権利行使日が近づくと、そのときの原資産価格より高値でコール・オプションを買った投資家は相場を上昇させるために原資産を買い入れ、原資産より安値でプット・オプション(売る権利)を買った投資家は相場を下落させるために原資産を売り叩くといった動きが見られる。

どの価格帯のオプションがどれほど買われているかをグラフにした際、大きな塊があるところを境にして原資産価格は動きやすいということになる。

機関投資家向けのビットコインオプション市場の開設はCMEが初めてではない。

米Bakktは今年12月9日にオプション市場を開設する発表している。

しかし、暗号資産(仮想通貨)市場分析会社skewの公開している情報によるとCMEの取引量はBakktの10倍以上あり、市場参加者の心理をより強く反映することになるだろう。

オプション動向をにらんでビットコインをトレードしている投資家はCME市場の様子から目が離せない。

 

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