ビットコインの先物取引サービスを先月から開始したBakktは、前評判とは裏腹に出来高が伸び悩んでいる。
機関投資家の視線が暗号資産(仮想通貨)市場に集まる中、ここまで低空飛行となってしまった原因に迫る。
ビットコインの先物取引サービスを先月から開始したBakktは、前評判とは裏腹に出来高が伸び悩んでいる。
Bakktは本格的なビットコインの先物取引サービスとして、機関投資家からのさらなる投資拡大の引き金となるのではないかとリリース前から期待されていた。
しかし、いざサービス開始してみれば、一日の平均出来高はわずか50万ドル(約5500万円)程度だ。
これは、暗号資産(仮想通貨)取引所ビットフライヤーの500分の1程度の額である。
暗号資産(仮想通貨)調査機関Grayscaleのレポートによると、メインターゲットと言われていた機関投資家は全世界の暗号資産(仮想通貨)投資の約84%を占めており、市場に変わらず熱視線を注いでいる。
にもかかわらずBakktが盛り上がらない理由として考えられるのは、Bakktの特徴でもある「現物引き渡し」だ。
多くの先物取引では、決済時にその品物相当の現金を取引する。しかし、Bakktはビットコインの現物で取引を行わなくてはならない。
そのため、現物取引特有のセキュリティ面などのリスクを考慮して機関投資家は様子見している可能性が高い。
Bakktの好調・不調は昨今のビットコイン相場を左右する重要なファンダとなっている。
そのため、現物取引が定着し、Bakktの出来高が上昇するか否かは今後のビットコイン相場を観測する上で注目すべきポイントとなるだろう。
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著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner