ビットコインのマイニング業者が集中する中国はこれから雨量の少ない時期に入り、電気代が高くなる。
大量の電気を使うマイニング業者は、採算を悪化させないようビットコイン価格を上昇させようとするかもしれない。
英デジタル資産管理会社CoinSharesのレポートによると、ビットコインのマイニングは50%以上が中国・四川省に集中している。
四川省は豊富な水資源で水力発電を盛んに行っているため、電気代が安く済むからだ。
マイニングには大量のコンピューターとそれを動かす電気代がいる。
しかし、夏が終わって10月ごろになると雨量の減る「渇水期」に入り、水力発電の効率が落ちて電気代が上がることになる。
マイニングで得られる報酬はプログラムによって一定量に決まっているため、マイニング業者はコストの増加を上回る利益を上げなければならない。
一方でビットコイン価格は6月に149.5万円の今年最高値をつけたあと下落を続けている。
9月の終値は89万8291円となり、約40%も値を落とした。
(参考 TradingViewのBTCJPYチャート 月足)
コストの増加とビットコイン価格の下落はマイニング業者の首を締めていく。
マイニング業者はなんとしてでも採算の悪化を防がなければならない。
そこで予想されるシナリオの1つがマイニング業者による買い仕掛けだ。
豊富なビットコインを担保に大量の買いをいれ、売りポジションを持っている投資家を強制決済に追い込んで価格を吊り上げる可能性がある。
相場の急変には注意してほしい。
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著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner