ここ数ヶ月の非常に弱気な相場から一転し、暗号資産(仮想通貨)市場は強気相場が続いている。
ライトコイン(LTC)やバイナンスコイン(BNB)などのアルトコインが3ヶ月で100%の上昇を記録し、「次はビットコイン」と主要通貨の上昇に期待が集まっている。
しかし、米有力メディアによると、次に大幅上昇するのは、ビットコインではなく「イーサリアム」であるという。
「次の上昇が起こったときには、イーサリアムがビットコインを上回る可能性がある」と、米有名暗号資産(仮想通貨)メディアINVEST IN BLOCKCHAINが発表している。
この調査によるとイーサリアムは現在、ビットコインと比べて高いボラティリティを持っており、これが重要なポイントであるという。
上のグラフはイーサリアムとビットコインの「揮発性(パフォーマンス)」、つまりボラティリティを表すものである。
グラフ内のベータ値は、イーサリアムのボラティリティをがビットコイン市場と関連して測定している。
ベータ値が1を超えるときは、イーサリアムがビットコイン市場よりも「発揮性」が高いことを示す。
逆に1未満のときは、イーサリアムがビットコイン市場よりも「発揮性」が低いことを示す。
さらにこのグラフでは、イーサリアムが過去6か月間にビットコインよりも変動していることを示しているだけでない。
イーサリアムとビットコインの差に注目すると、ベータ値が約1.5までに迫っていることがわかる。
つまり、ビットコインと比較してイーサリアムのボラティリティが増加していることは、「イーサリアムと暗号資産(仮想通貨)市場の相関関係が薄れ始めている」ことを示している。
それだけでなく、このグラフは、イーサリアムがビットコインとの相関関係が低下したときに、ビットコインの上昇幅を上回るというデータを示している。
そのため、現在ビットコインとの相関性が低いイーサリアムは、今後大幅上昇するという予想が立てられる。
相場分析からみるイーサリアム高騰のタイミング
ここからはイーサリアムのチャートをテクニカル分析を用いて、その高騰のタイミングを見定めてゆく。
イーサリアム相場は1か月前には10%幅の急落があったものの、ここ1か月は安定した強気相場となっている。
現在の重要なラインは、ピンクライン(③144ドル:15,921円)と、黒のサポートラインである。
この2つのラインによって、ここ1か月で「アセンディングトライアングル」を描いている。
このような形状のチャートは、今後上昇する確率が高いとされている。
市場はピンクラインが固いと踏んでいることから、そこをブレイクしたときにはライン近辺でショートポジションを持っていた人たちのロスカット連鎖し、さらには新たにロングポジションが増えることになる。
上昇の目安としては、まずはここ最近高値の紫ライン(160ドル:18,795円)となる。
そこをブレイクすることができれば、トレンド転換ともいえる。
先ほどの分析から見ると、次の上昇でそのラインを突破することは十分にありえる。
イーサリアムは今後の暗号資産(仮想通貨)市場を盛り上げる、立役者となることができるのか。 注目が集まる。
20日20時現在のビットコイン価格は445,000円、リップルの価格は0.319ドル(34.77円)、イーサリアムの価格は141ドル(15,286円)となっている。
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著者: CoinPartner 編集部 yosuke_kida